学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表
米連邦準備制度理事会(FRB)は、2月2日、連邦公開市場
委員会(FOMC)を開き、短期金利の誘導目標を、現行の
年2.25%を2.5%と発表し即日実施した。公定歩合も
同率引き上げ年3.5%とした。
日本の公定歩合は相変わらず0.1%である。異常である。
日米の金利差はまたさらに拡大した。0.1%の公定歩合が
いかに異常であるかまじめに受けとめて欲しい。
米国の短期の誘導目標金利は今年末には年3.5%
(公定歩合は年4.5%)まで引き上げられるとの観測が
一般的である。
恐ろしいいことに、日本政府には利上げする気持ちが
全くない。国会論議でも金利が異常に低いことが論争の
火種にならない。税金を上げることだけに関心が集中している。
日本の個人資産は1,400兆円あり、その内預貯金が
800兆を占める。それが狙われている。国借金は1,000兆円を
越えた。少々の増税ではカバー出来ない。
金利をあげると国債が暴落する。だから金利をゼロから
上げられない。預金していても利子はつかない。それどころか
自分のお金を出しいれするだけで法外な手数料を取られる。
日本人はDNAの中に銀行は安心という因子が
組みこまれているという人がいるが、わずか60年前に
国債が紙くずになり旧札が交換できなくなった事実がある。
DNAのせいではなしに勉強していないからにすぎない。
こういう事態だからこそただ預けて使わないお金が
あれば、余裕資金の一部でいいから、株式投資に
回すことも考える必要があるだろう。
株式投資は全てではない。仮に株式投資は他人まかせに
すると必ず失敗する。新聞に出たり雑誌に出たりしたときには
既に古ネタだからおいしいはずはない。
専門家でさえなにを買っていいかわからない。素人に
わかるはずはない。どの株を買えば値上りするかどうか
誰も教えてくれない。何度も何度もひどい目にあいながら
試行錯誤してやっと三合目あたりであろう。
こと株式投資になるとそんな危ないことは出来ないと
平気でいう。一番危ないのが自分の健康である。
かけがえのない命にお金をかけるのは当然である。
ところがそのかけがえのない命に意外にお金を
かける人が少ない。手遅れになってからほとんどの
ひとが病院にかけ込む例が多い。
同じようにお金にお金をかけるひとも意外に少ない。
自分で身銭を切って勉強をする人が少なすぎる。
リスクにはコストがかかる。
濡れ手に泡を考えていると、いつまでたっても
力がつかない。そのような人ははじめから株式投資に
参加する資格はない。
今年4月からペイオフ解禁になる。金利をゼロにして
国民が犠牲になって銀行を救済してきた結果、なんとか銀行の
不良債権比率が20%に近づいたに過ぎない。安心できない。
昨年6月から米国はアメリカ人自身が異常と思っていた
年1.0%から一刻も早く抜け出そうとして0.25%ずつ6回上げて
年2.5%まで漕ぎつけた。
金利を上げる以外に米ドルを維持する選択肢が米国にない
からだ。米国には後がない。乾坤一擲の最後の手段として
利上げに踏み出していま5合目か6合目だろう。
米利上げ発表が意味するものはなになのか。
一つの選択肢として株式投資について考えてみよう。
2005年のキーワードは金利である。
2月4日、5日、ロンドンで開かれる財務相・中央銀行総裁会議
(G7)でなにが話しあわれるのだろうか。他人まかせにしないで自分の
問題としてG7での出来事を是非勉強して欲しい。(了)
米連邦準備制度理事会(FRB)は、2月2日、連邦公開市場
委員会(FOMC)を開き、短期金利の誘導目標を、現行の
年2.25%を2.5%と発表し即日実施した。公定歩合も
同率引き上げ年3.5%とした。
日本の公定歩合は相変わらず0.1%である。異常である。
日米の金利差はまたさらに拡大した。0.1%の公定歩合が
いかに異常であるかまじめに受けとめて欲しい。
米国の短期の誘導目標金利は今年末には年3.5%
(公定歩合は年4.5%)まで引き上げられるとの観測が
一般的である。
恐ろしいいことに、日本政府には利上げする気持ちが
全くない。国会論議でも金利が異常に低いことが論争の
火種にならない。税金を上げることだけに関心が集中している。
日本の個人資産は1,400兆円あり、その内預貯金が
800兆を占める。それが狙われている。国借金は1,000兆円を
越えた。少々の増税ではカバー出来ない。
金利をあげると国債が暴落する。だから金利をゼロから
上げられない。預金していても利子はつかない。それどころか
自分のお金を出しいれするだけで法外な手数料を取られる。
日本人はDNAの中に銀行は安心という因子が
組みこまれているという人がいるが、わずか60年前に
国債が紙くずになり旧札が交換できなくなった事実がある。
DNAのせいではなしに勉強していないからにすぎない。
こういう事態だからこそただ預けて使わないお金が
あれば、余裕資金の一部でいいから、株式投資に
回すことも考える必要があるだろう。
株式投資は全てではない。仮に株式投資は他人まかせに
すると必ず失敗する。新聞に出たり雑誌に出たりしたときには
既に古ネタだからおいしいはずはない。
専門家でさえなにを買っていいかわからない。素人に
わかるはずはない。どの株を買えば値上りするかどうか
誰も教えてくれない。何度も何度もひどい目にあいながら
試行錯誤してやっと三合目あたりであろう。
こと株式投資になるとそんな危ないことは出来ないと
平気でいう。一番危ないのが自分の健康である。
かけがえのない命にお金をかけるのは当然である。
ところがそのかけがえのない命に意外にお金を
かける人が少ない。手遅れになってからほとんどの
ひとが病院にかけ込む例が多い。
同じようにお金にお金をかけるひとも意外に少ない。
自分で身銭を切って勉強をする人が少なすぎる。
リスクにはコストがかかる。
濡れ手に泡を考えていると、いつまでたっても
力がつかない。そのような人ははじめから株式投資に
参加する資格はない。
今年4月からペイオフ解禁になる。金利をゼロにして
国民が犠牲になって銀行を救済してきた結果、なんとか銀行の
不良債権比率が20%に近づいたに過ぎない。安心できない。
昨年6月から米国はアメリカ人自身が異常と思っていた
年1.0%から一刻も早く抜け出そうとして0.25%ずつ6回上げて
年2.5%まで漕ぎつけた。
金利を上げる以外に米ドルを維持する選択肢が米国にない
からだ。米国には後がない。乾坤一擲の最後の手段として
利上げに踏み出していま5合目か6合目だろう。
米利上げ発表が意味するものはなになのか。
一つの選択肢として株式投資について考えてみよう。
2005年のキーワードは金利である。
2月4日、5日、ロンドンで開かれる財務相・中央銀行総裁会議
(G7)でなにが話しあわれるのだろうか。他人まかせにしないで自分の
問題としてG7での出来事を是非勉強して欲しい。(了)