(学校で教えてくれない経済学)
「①エヌビディアの時価総額が9日、4兆ドル(約586兆円)を突破した。世界の金融市場における同社の圧倒的地位が改めて示された格好だ。②トランプ米大統領は9日、対ブラジルに50%、8月1日実施すると述べた。③パウエルFRB議長が2026年5月辞任する。トランプ大統領は次期FRB議長に利下げする人物を選ぶと思われる。ただ、FOMCに19人のメンバーがいるが内投票権を持つ12人の同意が欠かせない。」と9日、ブルームバーグ電子版が伝えた。9日、ロイター電子版は「トランプ大統領による関税引上げをNY市場はさほど懸念していない。9日、NY市場で株価は小幅値上りした。4月2日にトランプ大統領は50国に関税リストを提示した。その直後に7月9日まで猶予期間を設けた。TACO Tuesday」の言葉が生まれた。TACOはTrump Always Cry Out(トランプは常に怖気づく)の頭文字をとった。恫喝して貿易相手国を揺さぶる。市場の反応を見て当初発言を撤回する。7月9日期限を前にして,今回、日本、韓国を皮切りに13国に関税率を発表した。同時に8月1日迄の余裕期限を設けた。」と伝えた。
9日、NY市場でダウは44,458ドル、217ドル、0.49%高。S&P500は6,263と37ポイント、0.61%高、ナスダックハ20.611と192ポイント、0.95%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは15.94と5.18%低下。米10年債利回りは4.331%と0.31%低下。NY外為市場で1ドル=146.26円、0.21%安。1ユーロ=171.89円、0.01%高。1英ポンド=198.68円、0.26%安。NY原油(WTI)はバレル68.38ドル、0.12%高。北海ブレントは同70.16ドル、0.04%高。NY金はオンス3,322.50ドル,±ゼロ。ビットコインは11万921ドル、1.85%高。「トランプ大統領は9日、SNSで米金利は3%ポイント高いと発言した30分後に急騰した」とヤフー電子版が伝えた。
10日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①英研修医組合は9日、7月25~30日期間ストライキに入ると発表した。実質賃金は2008年と比べ20%低いと賃金引上げを訴えた。②米テキサス州鉄砲水被害による死者数は119人、行方不明160人と当局が発表した。③スターマー英首相とマクロン仏大統領会談しドーバー海峡を渡りイギリスにやって来る移民対策を協議した。④英国の学校給食では予算不足から牛肉代わりに野菜が増えた。」と伝えた。シンガポールCNAは「①トランプ大統領は銅の輸入関税を50%、医薬品に200%課すと発表した。インドは銅を年間輸出20億ドルの内17,18%がアメリカ向けである。医薬品輸出の40,50%をアメリカ向けである。大打撃となる。インドはアメリカに全面撤廃を求めているが合意に至っていない。インドはアメリカにWTOに提訴した。」と伝えた。韓国KBSは「トランプ大統領は在韓米軍経費の引き上げをNATOのGDP比5%を引き合いに出して要求した。25%関税が半導体にかけられる。韓国経済に影響が出て来る。自動車への25%関税と併せて引き下げを求めたが合意に至っていない。」と伝えた。「買いたい弱気。売りたい強気」という相場の格言がある。市場が弱気の時に買い、強気の時に売れの意味という。人間、目先に捉われるが長期投資の大切さを教えている。(了)