舞妓さんⅡ
江嵜企画代表・Ken
舞妓さんのスケッチ会があり日本画教室の有志と18日京都まで出かけた。
三連休の谷間ということもあって京都は人、人、人でごった返していた。
こうした賑わい振りを目のあたりにするとどこが不景気かと正直疑い
たくなる。
JR京都駅ビルにある美術館「えき」KYOTOでは生誕110年記念
「萩須高徳展」をやっていた。お馴染のパリの街風景と特に数点の
人物画が珍しく新鮮で良かった。ここでも大勢の萩須ファンが熱心に
鑑賞していた。
舞妓さんのスケッチ会場は高島屋京都店の西隣のシカタビル8F
にあるJEUGIAカルチャーKYOTOで午後1時半から行われた。途中
大丸京都店の画廊で日本画展をみたり、食事をゆっくりいただいた
せいもあり、ギリギリ間に合った。
既に10人以上の人が絵を描き易い場所を抑えていた。前回同じ場所で
舞妓さんをスケッチしたのは夏も盛り7月17日だった。二回目とはいえ
人物をいざ描くとなると容易でないことを今回も実感した。
舞妓さんを是非描きたいという熱い思いで集まっている人たちだから
当然だろうが、いずれ劣らず絵がうまい。そしてタッチが早い。こういう
時はマイペースで行くに限る。人は人、おのれはおのれであると腹を
くくって描くことにしている。
講師の辰巳寛先生が、出席者のリクエストを丁寧に聞きながら舞妓さんの
ポーズを確定する。20分描いて10分休む。このローテーションで4回繰り
かえして午後4時半に終わる。舞妓さんは静止ポーズだから疲れるだろう。
生徒も休憩ははさむものの集中して描くから結構疲れる。
数枚スケッチを描いた。おかしなもので最初に描いたスケッチが一番
気に入ったので、帰宅して日本画の作法に従い絵に仕上げた。簡単に
仕上がると考えていたが甘かった。半日以上かかったことを白状する。
人物画はむつかしい。しかし、楽しい。これからも舞妓さんのスケッチ会
には時間を見つけて参加したいと思っている。(了)