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米FOMC結果待ちで、NYダウ9ドル安、ドイツ大連立17日からスタート(学校で教えてくれない経済学)

2013-12-18 11:24:22 | 経済学
ドイツ大連立が12月17日スタートしたと18日朝放送のワ―ルドWaveMorningでドイツZDFが伝えた。アンゲル・メルケル首相(59)がドイツ連邦議会で、投票総数621票の内462票(74%)を獲得して首相に選ばれた。社会民主党、グマ―ル・ガブリエル党首(54)が、副首相、経済・エネルギー相を兼ね、脱原発政策を担当する。ドイツ大統領は「大連立誕生であなたは重大な責任を果たさねばならない」とメルケル首相に警告したとドイツZDFは伝えた。大連立誕生までの経緯をドイツZDFで見聞きしていると最低賃金引き上げが大連立成立の最大の焦点だったことがわかる。15年から最低賃金を段階的に引き上げ、17年に一時間8.5ユーロ(NYユーロ相場:1ユーロ=141円換算で約1,200円)とする。脱原発を進めながら最低賃金引き上げ,年金支給基準緩和など格差是正を同時実行する。欧州経済のコーナーストーンであるドイツ政府の一挙手一投足から目を離すことが出来ない。

18日朝放送のロシアRTRは、プーチン大統領はウクライナ大統領と会談のあとの記者会見で「天然ガス協議でロシアとウクライナは合意した。ウクライナ経済は世界経済の影響を受けた。ロシアはウクライナを支援する。150億米ドルのウクライナ公債を発行する。」などと話したと紹介した。一方、フィリピン、ABS・CNBは、ベトナムの後、フイリピンを訪問したケリ―米国務長官は「友とはお互い助け合うものだ」と語ったと冒頭紹介「アメリカはフイリピンに4,000万ドルを支援する。中国は一方的な行動を控えるべきだ。」と語ったと紹介していた。中国は防空識別圏を東シナ海で宣言、南シナ海への拡大を既定路線として進めようとしている。オバマ米大統領は来年4月アジアを訪問予定である。アジア重視と言いながら実行が伴っていないと先日のアセアン会議でもアメリカの東南アジア政策が揺れていると指摘されていた。今回のケリ―国務長官のアジア2ケ国訪問は、中国をけん制しながら、アメリカの政策に変更はないと敢えて示そうとしたと見られている。

17日、NY市場は、17日はじまった米FOMC会合の結果待ちから様子見空気が強く、NYダウは、前日比9ドル安、15,875ドルで取引を終えた。NY外国為替市場ではドルが売られ、1ドル=102.64~68円、1ユーロ=141.32~39円で取引された。NY原油はバレル26セント安、97.22ドル、NY金相場はオンス14.30ドル安、1,231.20ドルだった。米国債が買われ10年物国債利回りは2.839%へ小幅低下した。ワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の三井住友銀行、柳谷政人氏は「本年最後のイベント、FOMCの会合が始まった。Tapering(金融緩和縮小)がいつどの程度の額ではじまるかをマ―ケットは注目している。850億ドル規模からの債券購入縮小があっても100~200ドル程度であればマ―ケットは織り込んでいる。それ以上の幅だとマ―ケットは動揺する。今ひとつは金利動向だ。金利上昇を抑え込めるかどうか。いずれにしろFRBが市場といかにうまくコミ入ケ―ションをとれるかどうかだろう。」と解説していた。

北朝鮮情勢が緊迫して来た。その中でドイツ大連立成立は安定に向けた朗報だろう。(了)

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