ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ドジョ―もいいが、欧米の政治家並みに時にコケコッコ―と時の声を上げて欲しい

2011-10-10 12:18:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


今朝の神戸は穏やかな秋日和となった。例の更地で紅葉葵一輪とご対面、スケッチした。足元にはガーベラが咲いていた。葉を落とし始めた朝顔を束ねると下から早やスイセンが次は私の出番よと小さく顔を出しているのに驚いた。水も肥やしもやらないが植物さんは逞しく自分の居所をわきまえて生きていく姿を見て元気をもらった。

子犬を連れて散歩中のかなりお年を召したご婦人と例のモク拾いをしながら話す機会があった。震災前にここにおうちがありましたね。よく覚えておりますよと話がはじまった。これこれしかじかとこちらから答える。あの時から17年たったこと、その間ご主人を亡くされたこと、ご自宅の前に3軒新しい家が建って日当たりがすっかりだめになったなどなどの話をたっぷり聞かせもらった。朝顔の種をいただきますよとおっしゃる。どうぞどうぞと言ったあと別れた。

帰宅してパソコンの蓋を開けたら10日付けのCNBCAsiaMorningBriefニュースが配信されていた。これは無料だから特にありがたい。しかもアジアからの視点だから欧米のニュースに対する鋭い観察眼が見てとれ大いに参考になる。欧州時間の9日、日曜日、フランス、サルコジ大統領とドイツ、メルケル首相がヨ―ロッパの金融機関救済と欧州経済安定の諸策で合意にに達していた。しかし、なにひとつ追加的細目は分かっていないと出ていた。英語では“No further Details”と書くが、この言葉が一番曲者である。

ただ、英FinantialTimes(フィナンシァル・タイムズ紙)が、フランスとドイツは、包括的対策をまとめるために10月末を期限に設定したと報じたと書いていた。そもそも10月15日までだった。一部に11月にもずれるとの観測があった。延ばされたが期限が10月末に設定されたことは急がねばならないとの認識に変わったのかもしれない。

フランス、ベルギー、ルクセンブルグ3国は、重篤の銀行Dexia(デクシア)救済で合意に達した。デクシアが抱えているリスク資産は7,000億ドル(約53兆円)、ギリシャのGDP(国内総生産額)の約2倍で、国有化される見通しであるとCNBCの記事にあった。

長い週末に、中国が原油の国際相場に合わせて、北京政府はガソリンの店頭売りの値段を約3%値下げしたことと国営巨大石油企業、Sinopecがカナダ石油企業Daylighitを31億ドル(約2,356億円)で買収した。一株10.80カナダドル、60日移動平均株価に対して45%のプレミアムである。さらにChinaGuangdongNuclearPower社は7億5,000万英ポンド(約915億円)、1株270ペンスで、カラハリ鉱山の買収交渉中と出ていた。中国国営企業による買収が資源関連企業に集中して展開されていることを教えている。

10日 付けのWSJ紙電子版もトップで「メルケル、サルコジ、欧州金融危機対策で合意近し」というタイトルで取り上げた。しかし、CNBC同様詳細不明と書いていた。政治的Display(誇示、みせびらかし)が優先され、時間稼ぎだけ、中身が期待できない事態に発展する怖れがある。

欧米の政治家はしばしばDisplay{ディスプレー}を平気で行う。動物の世界でおんどりがコケコッコーと鳴いたり、クジャクのオスが羽を目一杯広げるあれである。日本の政治家はかくいうDisplayが極端に苦手である。ドジョ―に聞いて見たことはないが、歌舞伎の世界ではしばしば見られる大見栄を時に切ってみてもいいのではないか。謙譲の美徳も度が過ぎると国民の士気すら奪ってしまう。それより世界でバカにされて日本そのものが相手にされなくなることが怖い。

紅葉葵やガーベラの花びらを見ていると、これぞDisplayそのもの姿ではないかと思った次第である。(了)

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