ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

セッタと指(臨床実践塾より)・・・臨床連載―38

2005-08-22 09:24:59 | 診断即治療と虹彩学
昨日行なった≪臨床実践塾≫は、整形外科(医博)のドクターや、医学部の
学生さんも参加して頂き、日本鍼灸マッサージ新聞の取材も入り、自分で言
うのも難ですが、すごく好評でした。(*^_^*)

受講生は20名。

東京、千葉、名古屋、岐阜、京都、大阪、神戸、姫路と、遠くの方からも多くの
方々に参加して頂きました。

みなさんありがとうございました。


塾の様子もアップしたいのですが、受講生の顔写真を載せて、差し障りがあ
ったら困りますので、とりあえず、玄関の靴だけ載せておきます。(笑)


ゲタの方もいましたよ


ゲタと言えば・・・、今回の実践塾でも、筋力テストを使い、ゲタやセッタ
の鼻緒の効用について説明した。

実は私、日々の臨床では、セッタを履いているのですか、セッタを履くのは、
高倉健さんに憧れているのではなく(笑)、鍼を持つ指の筋力が上がり、指
に集中される神経が研ぎ澄まされることを、体験しているからです。




しかし、具体的には何の実験もしてなかったので、塾を始める前にスタッフ
と2人で実験をして、筋力アップや集中力を確認し、塾の最初に紹介をしま
した。

方法は、最初に肝経の筋力テストを行います。


肝経の筋力テスト


次にセッタを履いてもらい、同じテストを行ないます。

筋力が上がるので、皆ビックリしていました。 
そして、休憩時間に塾に参加した方々の話を聞いていましたら、

「やっぱりセッタですね」

「うん、あれはいいですよ、きっとあれで巨鍼がうまくなるかも知れない」

と、早速セッタを買いに行きそうな会話をしていました。(笑)


セッタの効用は、セッタやゲタの鼻緒の当るところ、すなわち足の親指の内
側には肝経の経絡が流れ、人差し指には、胃の経絡が流れているからで、そ
こを刺激することで、肝臓も胃も元気になるのです。


赤色が肝経で、水色が胃経

だから昔の人は元気だったのです。(笑)

そのかわりといってはなんですが、肝臓と胃が元気になると、食事量が少々
増える可能性がある。(笑)



塾では、秘伝の骨格矯正鍼や、潜伏している骨格の歪みの検出、並びにその
矯正法などを伝授しましたが、塾に参加する方々にモデルになれる人がいな
かったら、誰かをモデルにして「異常」を作り出してから治す、という予定
をしていたのですが、幸いに(?)、何人かの方が「異常個所」を持ってい
ました。(笑)


最初にモデルになったのは、右腰の痛みから踵の痛みまで出ている方です。

この症状は明らかな≪経筋腱収縮牽引≫ですので、巨鍼を使うと簡単に
治ってしまいます。

しかし、後でモデルになる人がいなかたら困ると考えましたので、そのこと
を参加者に説明をして、巨鍼は最後に使うことにしました。(笑)

そして、

骨格矯正鍼で、骨盤→腰椎を整え、

経絡七行論での取穴方法で足裏を整え、

最後に、座位のままで胸椎上部への巨鍼(胸椎4番が陥没していた)をして、
全ての症状を消していきました。




また、別の方は、「右膝痛がある」とおっしゃるものですから、膝痛の診察
方法を具体的に体験してもらったあと、家庭療法の「太もも踏み」の仕方を
説明し、最後に経絡七行論での配穴で完全に痛みを消しました。




そして、骨折の後遺症のあった方もモデルになってもらいまして、最初に巨
鍼療法を受ける前と後の話をしてもらい、その後に、右の曲池から手背への
巨鍼をして、巨鍼の実技を見てもらいました。




次回の臨床実践塾は、10月2日(日)2時~5時の予定です。
コメント (2)
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洗濯物が煤(すす)で真っ黒になった!?-学校で教えてくれない経済学

2005-08-22 06:33:25 | 経済学
学生時代だったから、今から約40年以上も前の、
古い話で恐縮だが、大阪と兵庫の県境にある尼崎で、
家庭教師をしていたとき、生徒のお宅で
洗濯物が煤(すす)で真っ黒になった経験をした。

 現在、国道2号線に面した、神戸住吉に住んでいるが、
排気ガスが、虫除けネットを通して入り込み、窓ガラスが
少し横着をしているとたちまち黒くなる。

 それでは空気がきれいだろうと、国道2号線から
約200メートル上る、六甲の山すそのお宅のエアコンの
掃除を職業にしている人の話を聞くと排気ガスで
汚れているという。

 空気が拡散して、海風が汚染された空気を六甲の
山すそまで運び、そこで汚れた空気が滞留して、
周辺の空気を汚染させているというのだから
怖い話である。

 天高く馬肥ゆる秋のシーズンが近づいているが、
天高く煙突を高くすれば、足もとの住民はきれいな
空気を吸う計算になるだけの話にすぎない。

 拡散させればいい。水でも空気でもただ薄めて
拡散させればいいというのが日本の環境規制の
基準だから、手の打ちようがないのかもしれない。

 最近話題のアスベストの解体作業をしていた職人さんの
話を聞く機会があったが、防塵マスクをしても、マスクの目が
たちまち詰まるから、マスクを外しての作業を余儀なくされるという。

 話は飛ぶ。米国有数の経済誌、Business Week最新号、
8月22/29日合併号は、中国・インド特集を組んでおり、
お時間が許せば、必見の書物であるとおもうが、
”Big,Dirty Growth Engin”という小見出しで、公害問題が
いま、中国を悩ませている実態を詳しく報じている。

 中国は、2008年、北京オリンピック開催を控えて、
中国のイメージを国際的に高めようと躍起になっており、
空気と水をきれいにするために、130億ドル(1兆5,000億円)
を特別に予算化しているという。

 しかし、年率8%の成長が中国の国是であるから
北京の悲壮なまでの空気と水をきれいいする作戦は
失敗するだろうと解説している。

 米国でClean Air Act(大気浄化法)が、成立したのは、
1990年であるから15年前の話であるが、そこでは
フロンガス規制も正面から取り上げられたが、米国での
法案成立を機に、日本でもフロンガス規制が後追いで
始まった。

 フロンガスは、保冷保温剤として、安くて便利だからと
いうことで普及した。アスベストも、耐熱、耐磨耗剤として、
安くて便利だからということで普及した。

 フロンガスは南極のオゾン層を破壊して皮膚ガンの元凶と
なっている。アスベストは肺気腫の元凶となって30年、40年
潜伏して死の病を引き起こすから恐ろしい。

 英国人弁護士の話だが、第2次世界大戦最中、ロンドンの
町は煤煙で文字通り真っ黒だったという。大げさな話ではなく
呼吸が出来ない状態だったから、議会で大気浄化法案が
上程され米国よりはるか昔に成立したという。

 先のBusiness Week誌によれば、中国は、2001年、
世界のエネルギー資源お9.8%を消費した。それが
2025年には14.2%を消費すると世界銀行報告書を
紹介している。

 同報告書によれば、硫黄分を多く含んでいる石炭を
焚いて発電する火力発電が主力であることが、水と空気
汚染の元凶であると指摘していた。

 40年近く前の尼崎も日本有数の火力発電所の集中地帯で
あった。ロンドンもおなじ理由であったから、いまの中国が
スモーク・スクリーンで、青空を拝ませてもらえないのは
なにも驚くべきことではないかもしれない。

 中国はなぜ石炭を使うのか。

 中国国内の石炭の売り値は過去3年で29%値上りした。
しかし、国際相場は80%近く上昇したが、中国政府が
人為的に石炭価格を抑えているからに他ならない。

 世界銀行報告書によれば、中国の川や湖の
70%は著しく汚染されており(Heavily polluted)、
廃水の80%以上は浄化されずに排出されるという。
世界汚染都市ベスト10の内、6都市も中国が占める
とも紹介している。

 値段を下げることを経営であるかのように勘違いしている
経営者が増えた。しかし、経営者ばかり責められない。
ただ安ければいいという消費者の買物の姿勢が改らない
限り、口先だけの環境問題解決策も絵に描いた餅であろう。

 先日、六甲アイランドにある神戸国際大学の
市民セミナーの会場で、日本人がなぜ中国貿易に
ご執心なのかについて、しかるべき立場の大学の
糖尿病のご専門の先生が、「中国は病人の宝庫だからだ」
と言い放っていたから、たまげたものである。

 その一方で、「健康のためなら死んでもいい」
という人が最近増えているというほど、日本では、
健康志向が高まってきていると、わらうに笑えぬ
笑い話をさる栄養補助食品のセミナーで聞いた。

 日本では、安いからということで殺虫剤をたっぷり
ふりかけられた野菜を大量に中国から輸入している。
防腐剤や抗生物質いりの餌で飼育された 魚介類、
牛、ぶた、鶏肉などの生き物を疑いもなく輸入して
当たり前のように日常食べている。

 鳥インフルエンザでも、問題が起こって新聞テレビで
取り上げられるときだけ騒いであとはケロッとしている。

 どこか狂っているのでないかと思うが、これもまた
日本の現実であるようだ。

 自分の健康は自分で守る。

 自分の経済は自分で守る。

 リスクにはコストを伴うことを子供の頃から
家庭でも学校でも習慣付けて欲しいと思うが
一端身についた悪習は一朝一夕にはなくならない
のも事実である。

 洗濯物が煤で真っ黒になった話を、昔話で
片付けていいものか。

 他人ごとでは済まされまい。(了)

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