住吉宮町界隈を歩いているとき,芙蓉に似た
白い花があちこちに咲いていることに気づいた。
花の名前に詳しい森田りえ子日本画教室仲間の
友人に ペン描きの白黒のスケッチを見てもらったら
「むくげ」だと教えてくれた。
広辞苑によれば、むくげはインド・中国の原産で、
一重または八重の花をつけ、日本でも庭木・生垣
などに使われるとあった。
ちょっと見ではむくげの花は芙蓉の花に
似ているが葉の形が、芙蓉は丸みを帯びていて
大きく、むくげは小ぶりで葉に細かい切れ目が
多いことがわかる。
花から描きはじめて、葉を描き込んでいるとき、
なんと、カマキリが潜んでいることに気がついた。
動かなかったらおそらくカマキリだと気がつかなかった
だろうと思うほど見事な保護色である。
今回ご覧いただいているスケッチは
もともとは白黒であった。カマキリが保護色となれば
白黒では味が出ない。もう一度現場に赴き
彩色してみた。
ところで、カマキリとパソコンをたたくと
鎌切・蟷螂(とうろう)と出てきた。
さらに蟷螂を広辞苑でひくと、鎌切りの
漢名とあった。つまりはカマキリの中国名である。
「蟷螂の斧(おの)」ということわざがあり、
自分の微弱な力量をかえりみずに強敵に
反抗する意とあった。
平家物語に、「蟷螂を怒らかして降車に向かうが
ごとし」とあると出ていた。
辞書を引いて行くと、次々世界が広がってくる。
亡父は、わからない言葉があれば、「自分で
辞書を引け、辞書を引け」と、口癖のように
言っていた。
教育家の坂西志保さんが無人島に一人で旅をするなら
何を持って行きますかと尋ねられた時、
エンサイクルペディア(百科辞典)と昔答えて
おられたことをふと思い出した。
全てカマキリに出くわしたお蔭である。
カマキリさんアリガトウ。 (了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
白い花があちこちに咲いていることに気づいた。
花の名前に詳しい森田りえ子日本画教室仲間の
友人に ペン描きの白黒のスケッチを見てもらったら
「むくげ」だと教えてくれた。
広辞苑によれば、むくげはインド・中国の原産で、
一重または八重の花をつけ、日本でも庭木・生垣
などに使われるとあった。
ちょっと見ではむくげの花は芙蓉の花に
似ているが葉の形が、芙蓉は丸みを帯びていて
大きく、むくげは小ぶりで葉に細かい切れ目が
多いことがわかる。
花から描きはじめて、葉を描き込んでいるとき、
なんと、カマキリが潜んでいることに気がついた。
動かなかったらおそらくカマキリだと気がつかなかった
だろうと思うほど見事な保護色である。
今回ご覧いただいているスケッチは
もともとは白黒であった。カマキリが保護色となれば
白黒では味が出ない。もう一度現場に赴き
彩色してみた。
ところで、カマキリとパソコンをたたくと
鎌切・蟷螂(とうろう)と出てきた。
さらに蟷螂を広辞苑でひくと、鎌切りの
漢名とあった。つまりはカマキリの中国名である。
「蟷螂の斧(おの)」ということわざがあり、
自分の微弱な力量をかえりみずに強敵に
反抗する意とあった。
平家物語に、「蟷螂を怒らかして降車に向かうが
ごとし」とあると出ていた。
辞書を引いて行くと、次々世界が広がってくる。
亡父は、わからない言葉があれば、「自分で
辞書を引け、辞書を引け」と、口癖のように
言っていた。
教育家の坂西志保さんが無人島に一人で旅をするなら
何を持って行きますかと尋ねられた時、
エンサイクルペディア(百科辞典)と昔答えて
おられたことをふと思い出した。
全てカマキリに出くわしたお蔭である。
カマキリさんアリガトウ。 (了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)