しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦

2015年05月04日 09時54分32秒 | 作品名(さ行)
第377回「これぞ押井流全開といったところでしょうか?」
さて、長い期間に渡って全7章(12エピソード)によって語られてきた「THE NEXT GENERATION パトレイバー」。その詳しい世界観や簡単な説明などは、以前に書いた第1章のブログをご覧いただくとして。今日はいよいよというかやっと劇場版長編が公開となりました。今までのドタバタコメディのようなエピソードが、どのようにして変化しているのか、楽しみで仕方ありませんでした。そしてそれはわかっていたはずでした。このシリーズの総監督が押井守であることを・・・「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」

平和な日常は一瞬で凶暴な非日常へと姿を変える。ある日、レインボーブリッジを襲った一発のミサイル。昨日までの当たり前の平和はもう存在しない。突如撃ち込まれたミサイルは姿の見えない最新鋭ヘリコプター「グレイゴースト」によってもたらされたものだった。数日前に陸上自衛隊演習場から強奪され、天才的な女性パイロット・灰原零と共に姿を消していたのだった。その情報を公安三課・高畑慧は特車二課へと持ち込んだ。実はその事件の首謀者は、かつて「幻のクーデター」を企てた柘植行人に心酔するシンパが再び果たせなかったクーデターを起こそうとしているのだという。かつて特車二課の超法規的措置によって解決した事件が、今になって三代目特車二課へと暗い影を落とそうとしていた。見えない敵、人質となった1000万都民、そして現れるかつて特車二課第一小隊を率いた南雲しのぶ。彼女がもたらすものとは?やがて嵐は吹き荒れる。

正直言って評価が分かれる作品だと思う。押井守監督という人物を良く知っていればこの作品はとても彼らしい作品だ。彼の真骨頂とも言うべきセリフ回しや場面転換。パトレイバーという作品でありながら、パトレイバーの活躍はわずか数分という脚本。「パトレイバー」という名前のみをインプットして作品を鑑賞すると、作品名と内容との違いに驚くことだろう。だが、押井守という監督を知っていれば、とても彼らしい作品に仕上がっています。

出来れば、いつものようにオープニングを挿入して、初見の人でもわかりやすいように作ってもらえたら、もっと良かったと思います。それでもあの「機動警察パトレイバー」を完全に実写化してみせたのは評価に値します。

個人的にパトレイバーのファンなだけに、短編も含めて全てを鑑賞しているので、キャストや世界観に違和感はありませんでした。いきなりこの作品から入った人はちょっとわかりにくいかも知れません。点数は★★★★☆です。この1本の長編作品だけでは物語として未完成な部分が多いのでマイナス点としました。それでもファンなら是非観ておく作品だし、アニメ版の劇場作品も含めて、パトレイバーの世界観を見事に仕上げてみせたと思っています。もちろん不完全燃焼な部分も多々あり、何もかも満足というわけにはいきませんでしたが、それでも現時点でのパトレイバーとしての到達点を見せることは出来たと思います。

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