しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

アメイジング・スパイダーマン2

2014年04月28日 00時47分01秒 | 作品名(あ行)
第345回「変なところに気を削がれてしまったよ。」
今週はもちろんアメコミ映画「アメイジング・スパイダーマン2」です。前作をついこの前観たと思ったらあっという間に続編が公開されたという印象ですが、アメコミ映画好きの私にとってはこれほど嬉しいことはありません。さらに今作は手強そうな敵が3人も登場と聞いてはワクワクしないわけがありません。しかし、困ったことが1点。いつも土曜日のレイトショーで鑑賞しているのですが、今作については3D版と2D版が公開されていて、最近は3D版への客足が鈍っているせいなのか、レイトショーが3D版しか公開されていないという3D否定派の私にはなんとも辛い状況。せめて選択権を与えて欲しかった。まあ結局、無料ポイントを使用して昼間に行ったんですけどね(笑)

ごく普通の高校生だったピーター・パーカーはある事をきっかけにスパイダーマンとしての能力を授かりヒーローとして活躍を始める。それから2年が過ぎ彼も高校生として卒業する時を迎えていた。そんな大事な卒業式当日も彼はスパイダーマンとして犯罪者を追いかけていた。しかし、1人の人間としてのピーターは悩み苦しみ続けていた。リザードとの戦いで命を落としたグウェンの父親に言われた言葉が彼を縛り付け、グウェンの関係を微妙なまま前に進めずにいた。ある日、オズコープ社の社長であるノーマン・オズボーンが死去し、その息子であるハリー・オズボーンが後継者となりニューヨークへ戻ってくる。彼はオズボーン家の呪われた血によって近づく死期に怯えていた。彼はその病気を治す為にはスパイダーマンの血が必要だと考え、スパイダーマンへの接触を試みる。さらにはオズコープ社に勤める電気技師のマックスが事故に遭い、電気を身体に蓄えることの出来る怪人エレクトロとなって街に現れたのだった。自分の人生に苦悩しながらもスパイダーマンとして街の平和も守るピーターに次々と襲いかかる手強い敵。彼はピーターとしてもスパイダーマンとしても多くのものを守ることができるのか?

予告編やあらすじなどで、今回は悪役である敵がエレクトロとグリーン・ゴブリンとライノの3人がスパイダーマンに襲いかかるように描かれています。3人の敵なんて2時間でどう描かれるのかが気がかりでした。前シリーズの「スパイダーマン3」でも3人の敵が登場していましたが、とても上手に描かれていました。なので今作でも3人を相手に戦いを繰り広げるスパイダーマンを楽しみにしていました。ところが、この作品で悪役としてちゃんと登場し、熾烈な戦いを繰り広げるのはエレクトロのみでした。ハリーが姿を変えることになるグリーン・ゴブリンはほんの一瞬の登場で、おそらく次回作以降での活躍でしょう。さらにライノに関してはエピローグに登場し、「物語はまだまだ続きますよ。」的な描かれ方しかしませんでした。上映中、ずっと悪役の登場が気になって仕方ありませんでした。物語がどんどん経過していくのにまったく登場する気配の無いライノに「おいおい大丈夫なのか?」と余計な心配をしてしまいました。あれだけ脇役なら予告編などで紹介するほどでは無かったのでは?と思ってしまいました。

良かった点も、ハリー・オズボーンを演じたデイン・デハーンですが、デビューした頃のレオナルド・ディカプリオを彷彿させるような繊細な演技と表情はお見事でした。彼の今後がとても楽しみになりました。次回作での絡みも期待しています。もちろんオスカー俳優であるジェイミー・フォックスが演じたエレクトロに関しては文句の付けようが無いくらい素晴らしい悪役でした。

点数は限りなく満点に近い★★★★☆です。なぜマイナス点があるのか?それはスパイダーマンとしてのアクションを中心とした物語と、ピーターとグウェンの2人の恋愛模様がちょっとうまく絡めていなかった印象を受けたからです。ピーターとしての苦悩とスパイダーマンとなった戦いがまるで別人が演じているかのように、陰と陽の部分が物語の焦点をブレさせることになってしまったように思います。

一番の疑問はエンディング途中で挟まれた「X-MEN フューチャー&パスト」の場面です。確かに同じマーベルの作品ではありますが、アベンジャーズとは違いクロスオーバーは無い(今のところ)はずなのでビックリしました。あのシーンにはなんの意味があったのでしょう?それが気になって、それまでの映画の余韻をすっかり忘れてしまいました。

アメイジング・スパイダーマン2TM(初回限定版) [Blu-ray]
アンドリュー・ガーフィールド,エマ・ストーン,ジェイミー・フォックス,デイン・デハーン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


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