しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ミッション:8ミニッツ

2011年10月30日 22時33分44秒 | 作品名(ま行)
第243回「叩きつけられた挑戦状。果たして・・・」

CMで「このラスト。映画通ほどダマされる」と言われてしまうと「何を!よし、じゃあ観てやろうじゃないか!」とばかりに劇場へ意気揚揚と足を運びました。まんまと映画会社の策略にハマっているんですけどね・・・今回の作品は「ミッション:8ミニッツ」です。ネタ切れ感のあるSF映画において、新たな切り口のこの作品。大いに楽しみでもありました。

突然目覚めると電車の中。戦場でヘリに乗っていたはずのコルター・スティーヴンス大尉は混乱する。窓に微かに映った自分の顔が見慣れない男の顔だった。飛び込んだトイレの鏡に映った自分の顔は全く別人の顔だった。さらに混乱していると乗っていた列車が爆発、と同時に彼の意識は自分の身体に戻ってきた。
その日の朝、シカゴ行きの列車が何者かに爆破され乗客・乗員の全員が死亡する大惨事が起きた。犯人は犯行声明をマスコミに送りつけ、シカゴ市内への連続テロを予告する。そこで軍は研究中だったシステムの使用に踏み切った。そのシステムとは死んだ人間の意識に入り込み、死の直前の8分間へ別人の意識を送り込むというもの。列車内での8分間で犯人を特定しようというのだ。その任務にスティーヴンスは選ばれたのだった。彼はわずか8分間で犯人を特定し、さらなるテロ行為を防ぐことができるのか?

映画通ほどダマされるなんて言われてしまったので、鑑賞前にアレコレ想像してしまいました。実は彼が犯人なんじゃ?とか、行われていること全てが仮想なんじゃ?などなど、騙されまいと予防線を張っていましたが、待っていた結末は決して騙されるような内容ではありませんでした。他人の意識に入り込むというアイデアを生かし、さらにスティーヴンス大尉がなぜこのミッションに選ばれたのか?などを見事に織り込みながら、事件もそして大尉の事情もきちんと解決してくれました。よく練り込まれた脚本で一気にエンディングまで観ている観客を引き込んでくれます。

ところが、唯一残念だったのは劇中でも「これは時間旅行ではない」と述べているにも関わらず、エンディングを綺麗にまとめようとした為に、観客に余計な混乱を招く終わらせ方を選択してしまったこと。せっかく、すべてに結論を出し自己満足かも知れないけど、区切りをつけた彼の気持ちをリセットしてしまうのは、観客として観ていた私には良かったとは言い切れませんでした。

点数は★★★★☆です。映画の中ではありふれた事件を新たな視点で描き、それを解り易くまとめた脚本は見事だったと思います。最初に観客に示した要素を守らないことで、面白くなるとしたのですが、それが逆に解りづらくしてしまった点がマイナスです。もしかしたら、続編を考えているのでしょうか?

ミッション:8ミニッツ ブルーレイ+DVDセット
ジェイク・ギレンホール,ミシェル・モナハン,ヴェラ・ファーミガ,ジェフリー・ライト
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


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