しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

シェルター

2010年04月04日 23時04分25秒 | 作品名(さ行)
第178回「世にも奇妙な物語 in ハリウッド?」

2週間ぶりのご無沙汰です。先週の週末はかなり忙しくて映画に行けませんでした。特に観たい作品もなかったというのもありますが・・・。
さて今週ですが、今週末も特にこれと言って観たい作品がなかったので、前回の「ハート・ロッカー」同様にちょっと遠目の映画館へ行ってきました。
「サイコ」「スリラー」「サスペンス」と私の心をくすぐるキーワード満載となれば、たとえマイナーな作品だったとしても観ておきたくなるものです。
今夜の作品は「シェルター」です。

物語はこんは感じ。精神分析医のカーラは、解離性同一性障害(多重人格)の存在を信じていない。あくまで患者が罪を逃れる為に演じていると。
ある日、同じ仕事をしている父親からの連絡である人物を診察する事になった。デヴィッドと名乗った彼は車椅子に乗ってカーラの前に現れた。特になんの変哲も無い彼だったが、彼女の目の前で彼はアダムと名乗る別人になった。歩けなかったはずの彼は立ち上がり普通に歩き出した。
カーラは主人格がアダムで、別人格がデヴィッドであると推測し、デヴィッドと名乗った人物を調べ始める。すると彼は実在した人物で25年も前に亡くなっていた。さらに調査を進めていくと、驚愕の事実が次第にあらわになっていく。

この映画、私の好きなジャンルの他にお話が進むにつれて「ホラー」の要素までもが含まれていることが明らかになっていきます。通常なら多くの要素を含んでいると、ストーリーが解かりづらくなってしまい、収拾がつかなくなってしまう事が多々あるのですが、この作品はかなり良く出来ていました。お話の進め方も良かったし、演じている役者さん達も良かった。しかし、お話がラストに進むにつれて綻びが目立ち始めます。

このお話の大事なテーマとして、日本人にはあまり馴染みの無い「信仰」が描かれています。神への信仰が全ての根源となっているのですが、その描き方が雑になってしまっています。信仰のある人は救われるというお話なのですが、信じた人達も決して崇高な信仰をしているとは言いがたい行為を行なった人達だし、辻褄あわせが目立ちました。

点数は★★★☆☆といったところでしょうか。「シェルター」に入る人達が、なぜ選ばれたのか?信仰を捨てた理由は?などもう少し掘り下げて描かれたら、もっと深みのある作品になったと思います。そして、エンディングはタイトルにもつけたように、「世にも奇妙な物語」のような喉の奥に魚の小骨が刺さったような終わり方をします。
それが許せるかどうかが、この作品の評価を分けるような気がします。

シェルター [DVD]
ジュリアン・ムーア,ジョナサン・リス・マイヤーズ,ジェフリー・デマン,フランセス・コンロイ
ポニーキャニオン


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