晴れ、ときどき映画三昧

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『パリの恋人(1957)』 70点

2012-07-18 16:02:59 | 外国映画 1946~59




パリの恋人(1957)


1957年/アメリカ






元祖ファニー・フェイスの魅力がいっぱい





プロフィール画像

shinakamさん


男性






総合★★★☆☆
70



ストーリー

★★★☆☆
60点




キャスト

★★★★☆
80点




演出

★★★☆☆
65点




ビジュアル

★★★★☆
85点




音楽

★★★★☆
80点





「雨に唄えば」(52)のフレッド・アステア、「シャレード」(63)のオードリー・ヘップバーンが競演したミュージカル。3作ともスタンリー・ドーネン監督が手掛けている。
小さな本屋で働くジョー(A・ヘップバーン)がふとしたことでファッション・モデルにスカウトされ、マギー編集長(ケイ・トムスン)ディック・カメラマン(F・アステア)とともにパリへ向かう。ジョーの目的は心酔している<共感主義>を説くフロストル教授(ミシェル・オクレール)に会えることだった。
20世紀最高のミュージカルスター、F・アステアは御年57歳、晩年を迎えながらも洗練されたステップは健在。対するオードリーは主演4作目の27歳でミュージカル初出演。2人のミュージカルはオードリーがどうしても見劣りするだろうと思わせたが、思いのほか元バレリーナのオードリーの頑張りが目立った。
彼女のためにレオナルド・ガーシュが曲をつくり、原題の「ファニー・フェイス」は個性的でチャーミングな女性賛美の言葉として当時の流行語になったほど(日本では団令子が有名)。
ガーシュインの「ス・ワンダフル」も流れ往年のミュージカル・ファンも喜ばせるし、もうひとり、踊りの名手K・トムスンとアステアのこれぞミュージカルという唄と踊りは流石で全盛期を偲ばせる。オードリーの唄は決して上手くはないが、これも彼女の分身でファンには堪らない魅力のひとつ。
なによりパリの名所をバックに、様々な衣装で撮影されたモンタージュ技法による静止画像は秀逸。これはアステア扮するディックの実在モデルであるリチャード・アヴェドンによるもの。現在でもファッション誌には欠かせないアイテムとなっている。
ミュージカルが苦手な筆者にも楽しめる作品に仕上がっているので、食わず嫌いなヒトにも試しにご鑑賞あれ。







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