・忠実に描いたとは思えない痛快さはS・ソダーバーグならでは。
スティーヴン・ソダーバーグ監督、ジュリア・ロバーツ主演の事実に基づく痛快ドラマ。J・ロバーツがオスカー(主演女優賞)受賞して「プリティ・ウーマン」と並ぶ彼女の代表作となった。
地方のミスコン女王で3人の子持ち・失業中の独身女性が、法律事務所で3億3千万の損害賠償を勝ち取る物語。これが事実であり、なるべく脚色しないように描いたというから驚きだ。エリン自身もウェイトレス役で出演しているのも必見。
前半のテンポが良く、四面楚歌のなかでも明るいキャラクターと積極性に好感が持てた。ハリウッドならではのハッピー・エンドになるが、ストーリーの是非よりも観終わった爽快感が何よりも心地良い。その要因のひとつが競演陣にある。特に上司・エド役のアルバート・フィニーが光っていた。