エニイ・ギブン・サンデー
1999年/アメリカ
結構楽しめました。
shinakamさん
男性
総合 75点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 75点
ビジュアル 75点
音楽 70点
アル・パチーノ作品では異色の役柄ながら彼ならではの役柄も設定されている。アメフト一筋で妻子と別れていること、転んでもタダでは起きないことなど随所で見られた。
アメリカ4大スポーツの頂点に立つ、アメフトを巡るスポーツビジネスを描いているが、突っ込みは浅い。オリバー・ストーン監督得意の俯瞰映像・激闘シーンに迫力がある。新旧クオーターバック役キャップ(デニス・クウェイド)とウイリー(ジェイミー・フォックス)の好対照の演技振りも見所のひとつ。
スターリングラード
2001年/アメリカ=ドイツ=イギリス=アイルランド
ラブ・ストーリー ファンも満足な戦争アクション
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 85点
演出 80点
ビジュアル 80点
音楽 80点
ジャン=ジャック・アノー製作・監督作品。実在の人物をモデルにした原作がしっかりしている。
おまけにキャスティングが良い。ジュ-ド・ロウ、ジョセフ・ファインズの美男俳優に今売り出し中の演技派女優レイチェル・ワイズ。女兵士として、青年将校ダニロフ(J・ファインズ)の想いを知りながら、一途に狙撃手ヴァシリ(J・ロウ)を愛していく。戦争ものが苦手な女性ファンでもラブストーリーとして充分楽しめる。
ハイライトはドイツ狙撃名手のケーニッヒ(エド・ハリス)との一騎打ち。あたかも西部劇の決闘シーンのような緊迫感がある。どんな役をやってもエド・ハリスは存在感がある。
スペース・カウボーイ
2000年/アメリカ
男のロマンと友情物語
shinakamさん
男性
総合
80点
ストーリー
75点
キャスト
85点
演出
85点
ビジュアル
85点
音楽
75点
熟年世代に送る、応援歌である。奇想天外な所も多いがC・イーストウッド ワールドは存分に発揮されていて面白い。米空軍テストパイロットチーム「ダイクロス」が40年後に長年は果たせなかった宇宙へ旅立つ話。40年は長いがフランク(C・イーストウッド)はかつての上司ガーソン(J・クロムウェル)に「たった40年」と言うところがカッコいい。
キャスティングが適材適所である。ライバルの喧嘩仲間ウィリアムにトミー・リー・ジョーンズ、技術に自信の女性にもてるジェリーにドナルド・サザーランド、神父で冷静なタンクにジェームス・ガーナーと変化に富んでいる。他にもウィリアム・ディヴェイン、マーシャ・ゲイ・ハーディンなど多彩。また特撮場面もリアリティ且つ迫力満点で、もうひとつの見どころ。
トリコロール 赤の愛
1994年/フランス
こんな愛もあったとは!
shinakamさん
男性
総合 85点
ストーリー 85点
キャスト 85点
演出 85点
ビジュアル 90点
音楽 85点
クシシェトフ・キェシロフスキ監督のトリコロール3部作の3作目。3作品のうち青の人気が高いが、キェシロフスキ監督のエネルギーと緻密さが感じられて、赤が一番秀逸だ。主役である「2人のベロニカ」のイレーヌ・ジャコブと「男と女」のジャン=ルイ・トランティニャンの組み合わせが絶妙である。
小道具に電話・イヌ・車・ボウリングを上手く取り入れ、ジュネーブ大学生・モデルのバランティーヌ(イレーヌ・ジャコブ)と若い法律家オーギュスト(ジャン・ピエール・ロリ)の夫々の恋愛が、最後まで微妙に絡んでいくところは感心させられる。孤独な退官判事(ジョセフ・ケレヌ)の心にもこんな愛の形があったとは!そしてラストシーンでバランティーヌがケレヌに言った「不吉な予感」はこれだったのか?を知らされる。
アミスタッド
1998年/アメリカ
奴隷解放で米国の良心を見せた歴史ドラマ
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 80点
ビジュアル 85点
音楽 85点
19世紀半ばの歴史ドラマを奴隷制度をテーマに解りやすく描いている。S・スピルバーグが自身が立ち上げたスタジオ・ドリームワークス第1回作品。前半はかなり重くチョッピリ我慢が必要。シンケ(ジャイモン・ハンスウ)がスペイン船アミスタッド号を乗っ取りアフリカへ戻るはずがアメリカのニューイングランドへ着いてしまう。ここからドラマは急にテンポアップして面白くなる。当時の国際情勢・奴隷制度を容認するスペインと同盟を組んだアメリカの悩みは大統領まで巻き込んでしまう。スペインが11歳のイザベラ2世(アンナ・バキン)の時代なのも皮肉。元大統領でシンケらを最高裁で弁護するJ・Q・アダムス役のA・ホプキンスの存在感が圧巻。
月曜日に乾杯!
2001年/フランス=スペイン
仕事に疲れた中高年用の映画
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 80点
演出 85点
ビジュアル 80点
音楽 80点
オタール・イオセリアーニ監督のベルリン映画祭銀獅子賞受賞作品。プロデューサーが本業のジャック・ビドウが初主演してイイ味を出している。さらに監督も自ら出演していてこの映画のコメディタッチを増幅させている。
毎日変化のない仕事の繰り返しにうんざりしていたヴァンサン(ジャック・ビドウ)が、ある日仕事をサボってヴェニスにいる父親を尋ねる。そのあと気ままな数日を、実に楽しそうに過ごす場面場面がひとつひとつ共感できる。現実にはナカナカできそうでできない。こういう心を癒す映画もたまには見てみたい。
きみに読む物語
2004年/アメリカ
2つの恋愛ドラマが楽しめる
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 80点
演出 75点
ビジュアル 80点
音楽 75点
ニコラス・スペークス原作の純愛ドラマ。若い2人は典型的な純愛で、老いた2人は献身的な大人の愛。若い2人は都会令嬢と田舎の青年の愛で戦争のため引き裂かれる。老いた2人はアルツハイマー病で記憶喪失になってしまう。
悲惨なテーマがあっても、それがメインテーマではなく2つの純愛物語をオーソドックスに語っている。感動の物語だが、もう少し若いときに見ておきたかった映画。往年の肉体派女優ジーナ・ローランズとアクションスターのジェームス・ガーナーの競演が懐かしい。
A.I.
2001年/アメリカ
母子の愛は永遠か?
shinakamさん
男性
総合
75点
ストーリー
75点
キャスト
85点
演出
80点
ビジュアル
80点
音楽
75点
S・スピルバーグの製作・脚本・監督の少年ロボット主役SF作品。ロボット役ディヴィッドにハーレイ・J・オスメントをイメージして作っただけあって、母親(フランシス・オコーナー)を愛するために健気に生きていく表情が印象的。
開発した技師(サム・ロバース)は、意識不明の息子の代わりにディヴィッドに感情を入れ人間の傲慢さを見せる。ロボットの世界へ捨てられて長い旅に出るサマザマな状況がこの映画のハイライトで腕の見せ所。
スーパートイ・テディ(ジャック・エンジェル=声)とジュード・ロウが無機質で不思議な世界を上手くカバーしている。 「シリアナ」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」で好演しているウィリアム・ハートが出演しているのも一興。
人類滅亡後、未来人に見つかってからのラストシーンがスピルバーグの優しさか?
月のひつじ
2000年/オーストラリア
歴史的な月面着陸の秘話
shinakamさん
男性
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 75点
演出 80点
ビジュアル 85点
音楽 80点
アポロ11号が月面着陸した歴史的な宇宙中継を、NASAではなくオーストラリアの田舎町パークスからしたという事実だけでドラマになる。
巨大なパラボナアンテナ以外なにもなく羊がのんびり草を食んでいるパークス。当然人ものんびりしている。たった4人で宇宙中継するのはハイテクではなかったという皮肉。
今日への社会風刺が見事に描かれている。
マイ・ボディガード
2004年/アメリカ
レオンのアメリカ版?
shinakamさん
男性
総合 70点
ストーリー 70点
キャスト 80点
演出 75点
ビジュアル 80点
音楽 75点
デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングのキャスティングで何処まで観客をハラハラ・ドキドキさせるか?結果として芸達者な2人をもってしても、レオンは超えられなかった。舞台は異国情緒たっぷりなメキシコ・シティ。現地の映像は、誘拐というサスペンスの定番メニューにリアル感は
持たせてくれたが、この映画はダコタ・ファニングの名前が邪魔をしてしまった。
デンゼル・ワシントンは久々のアクションを楽しんでいる。彼がどのようなエンディングを迎えるかの興味があったが、予想どおりの結末だったのが残念!