晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『炎のランナー』 75点

2006-05-31 18:58:53 | (欧州・アジア他)1980~99 

炎のランナー

1981年/イギリス

オリンピックは様々なドラマがある

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆75点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆85点

’24パリオリンピックに出場した2人の英国陸上選手の物語。一人は、ケンブリッジ大学に入学しながら、ユダヤ人なるが故に大学側の妨害を乗り越えて出場する。もう一人は、宣教師であるため代表になりながら、日曜は走らないことで神に仕えることを全うしようとする。
いずれも実在の人物である。まさにオリンピックは何時の時代にも、選手一人一人に様々なドラマがある。テーマ音楽が有名だが、題名とともにこの映画にぴったりだ。


『激流(1994)』 80点

2006-05-31 18:05:15 | (米国) 1980~99 

激流(1994)

1994年/アメリカ

頑張ったM・ストリープ

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆75点

サスペンスのプロ、カーティス・ハンソン監督、M・ストリープ主演の川下りサスペンス・アクション。トレーニングで逞しくなったM・ストリープが、吹き替えを殆ど使わずに大奮闘。敵役がぴったりのケヴィン・ベーコンを向こうに廻し頑張った。この2人が最後までスリリングな川下りをするのが最大の見せ場。自分もボートに同乗している気持ちで、画面を食い入るように見てしまう。


『ダ・ヴィンチ・コード』 75点

2006-05-30 10:04:06 | (米国) 2000~09 

ダ・ヴィンチ・コード

2005年/アメリカ

映画のできより、社会現象としての評価

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★☆☆70点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆75点

多少の予備知識を以って観たので、前宣伝で云う「恐るべき真実」は驚きにならなかった。ベストセラーの映画化は難しく、原作を読まなくても充分楽しめ、返って期待過剰にならないのでは?西欧の文化・宗教史に詳しければ、その掘り下げ方に不満が残るのだろうが、この映画にそれを望むのは酷ではないだろうか?
ただサスペンスとしての盛り上がりには欠ける。その意味では中途半端な出来上がりになってしまった。主役のトム・ハンクスとオドレイ・トトゥは、従来にない役柄に挑戦し新しい面を魅せている。ジャン・レノ、イアン・マッケランはお得意のジャンルで無難な演技。
映画の出来・不出来でこれだけ話題になるのは、カトリック教徒の上映禁止運動をも巻き込んで、社会現象となったことが最大の評価であろう。


『泥の河』 75点

2006-05-30 09:12:56 | 日本映画 1980~99(昭和55~平成11) 

泥の河

1981年/日本

原作の薫りが残っていて懐かしい

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆75点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

エンディングに「小栗康平第一回監督作品」とあるように、彼のデビュー作。昭和31年当時の大阪を再現するのに苦労の跡が見えて懐かしい。
宮本輝原作の雰囲気も出ている。田村高広の追悼上映で見たことを除いても、今の暮らしに満足しながらも、戦争の傷跡を引きずっている男を見事に演じている。他に藤田弓子・加賀まりこ・芦屋雁之助・初音礼子など、達者な役者が脇を固めているが主役は子供達。監督としては一番の腕の見せ所である。上手くはないが素朴さが好い。


『今そこにある危機』 80点

2006-05-28 09:54:04 | (米国) 1980~99 

今そこにある危機

1994年/アメリカ

J・ライアン シリーズ完結編

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆80点

ジャック・ライアンシリーズ2作目のスタッフが引き続き担当し、益々派手になってきた。信頼する上司グリーア提督(ジェームス・アール・ジョ-ンズ)がガンで倒れ、コロンビアの麻薬カルテルで不明な6億5千万ドルの行方を探る。
前半はハワイト・ハウスでのシーンが多くサスペンス中心。中盤コロンビア・ロケからアクションシーンが多くなり、終盤は大スペクタルとなって行く。いっときも画面から目が離せなくなる。
ハリソン・フォードはエリートホワイト・カラーでありながらアクションシーンまで、両方できる貴重なハリウッド・スターであることが、この映画で証明された。


『グッドナイト&グッドラック』 85点

2006-05-27 16:59:10 | (米国) 2000~09 

グッドナイト&グッドラック

2005年/アメリカ

G・クルーニー渾身の社会派ドラマ

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆85点

実在のニュースキャスター、エド・マロー(デヴィッド・ストラザーン)とプロデューサー、フレッド・フレンドリー(ジョージ・クルーニー)の権力に屈しないメディアの姿勢を追求した友情物語。父親がニュースキャスターであるJ・クルーニーが渾身の製作・脚本・監督作品。出演もしているグラント・ヘスロブが共同製作・脚本を手掛けている。モノクロ映像で煙草の煙りが映え、ジャズ・シンガーの音楽を随所に使って、丁寧に当時の雰囲気を醸し出している。実際のフィルムも生かされてドキュメント・ドラマを見るようだ。
D・ストラザーンは伝説のカリスマ・キャスターに成りきり、流石アカデミー主演男優賞にノミネートされただけのことはある。アカデミー賞は主要6部門にノミネートされ大本命と云われたが、
無冠に終わったのは意外。米国の歴史に汚点となる議会の赤狩り事件は、<メジャーなメディアとその経営の矛盾をストレートに表現した>だけに影響したのだろうか?
マローの講演で「TVが娯楽や逃避をしていると単なるBOXに過ぎず、後世の笑いものになる」という言葉が、今のTV番組に対する強烈な批判となって心に残る。


『ギフト』 70点

2006-05-27 11:01:48 | (米国) 2000~09 

ギフト

2000年/アメリカ

ちょっと安易な感じだが、キャストに魅力

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shinakamさん

男性

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ★★★☆☆70点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★☆☆70点

ビジュアル ★★★☆☆70点

音楽 ★★★☆☆70点

霊感がある不思議な女性にK・ブランシェット。
夫を事故で亡くし子供達を必死で守るヒロイン役。キアヌ・リーブス、ヒラリー・スワンク、グレッグ・キニアなど個性的な共演者が魅力。
特に2枚目スターK・リーブスが暴力的な夫で妻のH・スワンクを殴り、違う女性と不倫をするどうしようもない男を演じているが、はっきり言ってミスキャスト。
ストーリーは奇想天外でちょっと安易な感じは否めないが、それなりに楽しめた。


『パトリオット・ゲーム』 75点

2006-05-26 09:00:47 | (米国) 1980~99 

パトリオット・ゲーム

1992年/アメリカ

H・フォードの真骨頂

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 75

ストーリー ★★★★☆75点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆75点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆75点

愛国心たっぷりで家族を愛するエリート、ジャック・ライアンにH・フォードが扮する。シリーズ第1弾よりジャック・ライアンのワンマンショー。
今回はイギリスのIRAがテーマで、英米の関係も垣間見られるが、壮大なアクションのサブテーマでしかない。妻のアン・アーチャー、娘のソーラ・バーチが理想的過ぎるが、ほっとする空間を創ってくれる。
チョイ役で今より細身のサミエル・L・ジャクソンが出ているのも一興。


『推定無罪』 80点

2006-05-25 15:32:06 | (米国) 1980~99 

推定無罪

1990年/アメリカ

何度見ても面白い

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆75点

音楽 ★★★★☆80点

「ペリカン白書」のアラン・J・パクラ監督、ハリソン・フォード主演の法廷サスペンス作品。
ジョン・ウィリアムスの音楽が終始効果的。登場人物の殆どが訳有りなので、単なる犯人当てドラマではなく特殊社会の裁判での駆け引きが描かれていて面白い。
ハリソン・フォードは家庭を愛する堅物検事補役にぴったり。脇役陣では相棒のランサー刑事(ジョン・スペンサー)ラレン判事(ボール・ウィンフィールド)が個性的な役柄でこのサスペンスを盛り上げている。


『フランティック』 80点

2006-05-24 09:10:54 | (米国) 1980~99 

フランティック

1988年/アメリカ

R・ポランスキー監督の手腕

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shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆80点

音楽 ★★★★☆75点

ハリソン・フォード得意のスリラー&アクション。ポランスキー監督の手に係るとこんな素敵な映画になる。所がパリで空港でスーツケースを取り違えるプロットはそれ程めずらしくないが、ミシェル(エマニュエル・セイナー)が出てくると俄然面白くなる。独特のカメラ・アングルにも感心させられる。アクション・シーンも程々でリュック・ベッソンのような迫力もないが、それも逆に魅力と感じさせてしまう。R・ポランスキー監督の手腕を再認識した作品。