晴れ、ときどき映画三昧

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「ウィンチェスター銃’73」(50・米)75点

2022-04-15 12:47:23 | 外国映画 1946~59


 ・ A・マン監督、J・スチュアート主演の初コンビによる銃のものがたり。


 1873年7月4日建国記念100年際に創られた「ウィンチェスターM1873」という名銃を巡って様々な人が関わる物語。

 アンソニー・マン監督とジェームズ・スチュアート主演による代表作といえば「グレンミラー物語」(54)だが本作は初コンビ。アメリカの善良な青年のイメージが強いJ・スチュアートだが、ガンマン役も多くそのキッカケとなった作品でもある。

 1876年7月4日射撃コンテストの賞品が1000丁に一丁という名銃。優勝したリン(J・スチュアート)だがライバルのダッチ(スティーヴン・マクナリー)に奪われてしまう。
 銃はポーカーで銃商人ジョー・ラモント(ジョン・マッキンタイア)の手に渡り、先住民酋長ヤング・ブル(ロック・ハドソン)へ。その後騎兵隊襲撃で騎兵隊員(トニー・カーティス)に拾われる。騎兵隊と同行していたスティーヴ(チャールズ・ドレイク)からジョニー(ダンデュリエ)と次から次へ人の手に移って行くが再びダッチの元へ戻ってくる。

 相棒ハイ・スペード(ミラード・ミッチェル)とともに<後ろから撃つ男>ダッチを追ってきた<ウサギしか撃たない男>リンは岩山での決闘に挑む。そこには銃を巡っての争い以外に深い因縁があった・・・。

 主演したJ・スチュアートは銃の名手で意思がハッキリした男という従来のイメージを踏襲した役柄だが、出番も思ったより少なく抑え目だったのは<銃の行方が主体の物語>のためか?

 ヒロイン・酒場の歌手ローラに扮するのは若き日のシェリー・ウィンタース。祭りに酒場女がいると評判が落ちるというワイアット・アープ(ウィル・キア)が登場するのもユニーク。

 斬新な映像とリアルな音声描写でユニークな展開の西部劇を演出したA・マン初期の傑作で、無名だったR・ハドソンとT・カーティスが脇役で出演している貴重な作品でもある。
 


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