遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

英国一家、日本を食べる

2013年12月16日 14時21分52秒 | 読書

     英国一家、日本を食べる
                   マイケル・ブース(著)2013年4月発行

   なかなかに興味深い食のリポートでした。
   内容は、まさに表題の通り。
   
   食への探求、好奇心が旺盛なイギリス人男性が、
   妻といたずら盛りの息子二人を連れ日本にやってきた。
   彼等は、日本各地に短期滞在しながら
   各地の名物や面白そうなもの、美味なる食を求め、
   その食の文化的背景も一緒に味わい尽くそうと果敢にチャレンジする。
   この本は、そんな彼の目を通して見て、味わって、感じて、
   考察した日本の料理に関するリポートです。

   著者は、フード・ライターでもあり、自らもパリのコルドン・ブルーで
   1年間料理を学び、ロブション(三ツ星レストラン)で修行もしている
   料理好きなので、当然、日本料理の最高峰たる名店を訪ねている。
   王道の和食を食し、大きな感銘を受けているのは勿論なのだが、
   四季や食材について、料理法について、洋食との違いなどの考察もしている。
   そんな彼が、日本の食文化を身を以て学んでいく姿が
   手に取るようにわかるように描かれている。
   
   が、本書では、そんな伝統的な高級和食の話ばかりではなく、
   札幌ではラーメンを食べ較べ、大阪ではお好み焼きやたこ焼きを、
   回転寿司、カウンターで焼き鳥に挑戦したり・・・などなど
   各地で日本ならではのファストフードなども楽しんでいる。
   日本の様々な食を共に食べた妻や、特に息子達の意外な反応が、
   著者に新たな好奇心、興味を抱かせるきっかけになっていたりして
   読んでいてとても楽しい。

   先頃、世界遺産となった和食だが、
   まだまだこれからも世界を魅了する可能性が大きいことを教えてくれる、
   イギリス人親子の日本の食のリアルな旅日記。

   以前から読んでみたかった本だったので、
   娘にも紹介しようとしたら、
   随分前に読んでいて、面白いので友人に読んだ本を譲り、
   もう一冊買って手元にあるそうです。
   今年のお薦めの本の一冊に入りそう・・・かな。

    わがまま母
   
   
   
   

   
コメント (2)
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