今度は組立体操(通称・組体操)の危険な技の規制を求めてきた側にも、議論の揺れが見られることの紹介です。
ある方がツイッターでリツイートしておられる内容を見て、この2年近く、危険な組立体操(通称・組体操)の技を指摘し、その規制の必要性を訴えてきた人の主張が最近、以下のとおり揺らいできていることがわかりました。
@a_la_clef 2月24日
【緊急提言】組体操は,やめたほうがよい。子どものためにも,そして先生のためにも。▽組体操リスク(1)(内田良) - Y!ニュース
https://twitter.com/a_la_clef/status/702476310367473664
※このヤフーニュースの記事自体は、2014年5月のものです。
@RyoUchida_RIRIS 2月22日
「全廃という極端な方針、『ピラミッド5段、タワー3段』等の安全には程遠い方針、現場任せの方針… いずれも、具体的な危険性の検討を欠いている」
https://twitter.com/RyoUchida_RIRIS/status/701902547389296640
@RyoUchida_RIRIS 2月23日
今朝投稿した記事です。組体操を「全廃」にすると何もできなくなる,という内容です。
▼組体操の「全廃」から教育委員会の対応を問う 「二人三脚」も組体操に含まれる?(内田良) - Y!ニュース
https://twitter.com/RyoUchida_RIRIS/status/701988722300944384
このような形で、規制を求めてきた側の議論が揺らいでくるということは、とても大事なこと、いいことではないのかな、と私は思っています。
また、その議論の揺らぎのなかで、だんだん、規制を求めてきた側の見解も、当初から私が言ってきたことに近づいてきていることも感じます。
やはり以前から私が指摘してきたように、危険な技があるからといって、すべての組立体操(通称・組体操)を危険視するのはおかしいです。
また、先ほど体育学の専門家の立場からのコメント(フジテレビ系のニュース動画)も紹介しましたが、ある程度の危険を伴う技を学ぶなかで、子どもが安全な身のこなし方について考えていくということも大事なことかと思います。
しかし、この間の規制を求める側の議論は、こうした組立体操(通称・組体操)の技や、その学び方の多様性を一切捨象する形で、ただ特に危険度の高い技を前面に出して、「とにかく危険性を訴える」ということに終始してきたのではないかと思います。
そのことの行過ぎ、弊害が今、この問題に関する議論に浮上してきているのではないかと思います。
ちなみに、下記の点については、「一度、ご自身の発信したメッセージが、マスメディアやSNSを通じてどのように社会的な反響を呼び、どのようにある問題を構築していったのか。まさに<社会問題の構築>という観点から、教育社会学的に自己反省的に考察されることが適切ではないか?」とコメントしておきます。
@RyoUchida_RIRIS 組体操,2分の1成人式,柔道,部活動…
問題を指摘すると,すぐに「全否定レッテル」が作動する。
「全部やめるべき」と主張せずとも,全否定・全廃論者として扱われる。
こうして,具体的問題から目が逸れていく。
https://twitter.com/RyoUchida_RIRIS/status/703169999913889793 (19:49 - 2016年2月26日)