先日は県議会の百条委員会の報告書が出て、今日は県庁側で設置した第三者調査委員会の報告書がでました。
報道によると、やはり公益通報保護法違反の対応が亡くなった県民局長に対して行われていますし、知事による県庁職員へのパワハラも認定されています。この記事からも、そのことはわかるはずです。
ということは、やはり去年9月の時点で、兵庫県議会が知事不信任決議を出して可決したことも、それ相応の正当性があることになります。あの頃、亡くなった県民局長への対応等について、公益通報保護法の専門家がすでに「違法」と言ってましたし…。県庁職員の労組も、県内自治体の首長らも、そして県議会の各会派も「知事の自発的辞職」を求める声があがってました。知事が居直って、失職後に再度選挙に出てくること。また、その再度出てきた選挙で当選すること。この2点さえなければ、ですが。
なので、一部識者のなかには「百条委や第三者委の結論が出る前に、不信任決議出したのはあまりいい手ではない」という人もいますが、私はそうは思っていません。去年9月の段階でいったん辞めさせたこと、それには大きな意味があると思ってます。
むしろ「知事辞めろ辞めろと人々が言えばいうほど、モンスターになっていく」斎藤元彦という人物と、一連のパワハラや公益通報保護法違反の対応等々に加担した元副知事ら側近、斎藤元彦をいまだに応援している「躍動の会」に行った元維新の県議、立花氏らN国党関係者、そして、なにがよくて投票したのかわからない去年11月知事選での斎藤支持者。こっちが大問題です。また、去年11月知事選で斎藤再選後、「これも民意だから…」といって腰砕けになったような県議たち(特に自公維)。その人たちも「だらしない」と思います。そう思うと、斎藤元彦という人物もさることながら、その周囲にうごめく「だらしない」人々をどうにかしないといかんのではないかと思います。
ところで、おそらく斎藤元彦という人物は、ますます凶悪なモンスター化して、百条委や調査委の報告が出て知事やその側近の対応に問題ありと指摘されても、「絶対に自分から知事辞めるとは言わない」ように思います。そうなると再度の不信任決議を県議会で…ということになるでしょうけど、それを県議たちに言わせるためには、「もしも県議会が解散になっても、私らが絶対に応援してあなたを県議会に戻す!」という有権者の声、行動が大事になります。でも、そういう動きは、私の見ている限りあまりありません。「斎藤けしからん!」だけでは、ここから先、何もすすまないように思うんですが。
と同時に、もしもなにかの拍子に自分から「知事やめる」というたとして…。次に知事になる人、いるんですか? 今度知事になる人は、斎藤元彦のやらかした不始末を、斎藤元彦になりかわって謝罪しつつ、県民及び県職員その他関係各方面の信頼を取り戻し、ガタガタになった県政を立て直すという大仕事をやらなきゃいけません。「そういう火中の栗を拾ってくれるような人おるんか?」です。ある意味、この「次の知事になる人」って、重大事故・事件が起きたあと、世間のバッシングを受けている学校や教委の再建を担うような人とも共通するんですけど…。「そんな人をどこかで見つけ出して、次の知事候補としてかつぎだして、みんなで県政に送り出す」ようなムーブメントつくらないと、ここから先、何もすすまないようにも思います。
どこぞの著名な方が、今日の調査委報告の場で涙が出たとかネットで配信したり、ツイッターでつぶやいたりてますが…。私にしてみると「泣いてる場合か?」というところです。「ますます、難しいことにチャレンジしていかなあかん状況やで。しっかりとアタマとこころとからだつかって、やれるだけのことやらなあかんやろ。泣いてる場合やあらへんぞ」と言いたいです。
ひとまず、ここから先。ネットでぶつぶつ怒ったり、百条委や調査委の報告に涙していてもしょうがない。今後、斎藤元彦はますますモンスター化して凶暴になるという前提に立って、まずはわが身と仲間を守りつつ、次の県議選・県知事選でモンスターと対決できる候補を推しだせるように、地元でこつこつ地盤づくりをやらんといかんやろ~と思います。
〇【速報】第三者委が斎藤知事のパワハラ認定「告発文めぐる処分は無効」公益通報者保護法違反も指摘 兵庫県 パワハラで「被害を被るのは県民」 (よみうりテレビ、2025年3月19日16時01分配信)
https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt6b48c934cbda41bf9b3e3f00135bd6fc