2141冊目はこの本。
小川利夫・高橋正教編著『教育福祉論入門』(光生館、2001年)
先ほど紹介した1972年の『教育と福祉の権利』とは別に、先日の学校福祉研究会で紹介した文献。
小川利夫らの「学習権論」的教育福祉論のグループの「その後」が分かる1冊。
この本だと、1970年代の「学習権論」的教育福祉論に比べると、やや小川利夫らが提起した<貧困・差別・発達>という3つの視点から子どもの育ちを捉えるという枠組みが弱まった印象を受ける。
ただ逆に、たとえば高齢者福祉と生涯学習、学童保育といったような、「教育と福祉」の関係について別の切り口からアプローチを試みている側面もある。