2年前製作の「25弦リラ・やすらぎ」、弦交換と調律・整調作業を今日始めました。
しっかり弾いて頂いたようで弦も黒く劣化し、音の輝きが減少してましたが、故障などは見当たらず、数日かけて調律・整調を行えば、リラ本来の響きが復活すると思います。
今月中にはオーナーのTさんのもとにお届けさせて頂きます。
2年前製作の「25弦リラ・やすらぎ」、弦交換と調律・整調作業を今日始めました。
しっかり弾いて頂いたようで弦も黒く劣化し、音の輝きが減少してましたが、故障などは見当たらず、数日かけて調律・整調を行えば、リラ本来の響きが復活すると思います。
今月中にはオーナーのTさんのもとにお届けさせて頂きます。
2012~4頃製作の25弦リラの修理依頼が今年に入って複数あり、診させて頂くと、弦が黒く錆び、下の木部に亀裂があり、いずれも修理が難しい状態でした。
リラハープは、弾いたら弦の汚れを布で拭き取り、長く弾かない場合は、弦もゆるめておくことが大事です。
そして、毎日少しでも弾いて頂ければ、楽器リラも演奏された曲も長く輝き続けると思います。
チューニング(調律)は音程を合わせることで、リラ奏者が演奏前に必ず行います。
その際、音程と共に音色も確認してください。
楽器も弦も新しい場合は、音程も音色も安定していません。
しっかり弾き込むことで、にごりの無い澄んだ響きになります。
なので、長期間、弾いてない楽器(リラハープ)は先生に診て頂くか、リラ工房に調律・整調を依頼をして下さい。
リラハープは、ピアノのように専門の調律師さんが調律・整調を行う楽器とは違い、リラ奏者が最初にチューニング(調律)をしてから弾き始めます。
なので、初めて弾く方は、最初のレッスンで調律も体験して頂くことをお勧めします。
近くにリラ教室や先生が見つからない方は、リラ工房でご紹介したり、今は、オンラインでのレッスンも簡単にできます。
ご利用下さい。
長い間弾いていないリラハープは一目見て分かります。
弦や金属部品が錆びて黒くなっていますが、故障がなければ弦を取り換え調律・整調を行い弾けるようにはなります。
でも、10年以上前のリラは、弾き始めると新たな故障も考えられます。
費用をかけて再生するか、下取りに出し新しリラハープに替えるか、そして、これからの演奏活動への相談も、楽器製作者の立場でお受けいたします。
10年前のリラ旅行の思い出と共に、その時レッスンに使われた「25弦たて琴リラ」が、点検・調整のためにリラ工房に送られてきます。
製作時の資料を見ると、今のリラハープとは設計も資材も異なっているので、10年の歴史と変化したリラとの出会いを緊張して待っています。
生まれ変わった今のリラハープも、初代リラからの歴史の上に誕生した楽器です。
感謝の気持ちで待ちたいと思います。
これまでもリラハープの修理依頼はありましたが、調整程度で解決することがほとんどでした。
それは製作を続ける中で、少しずつ改良を重ねてきた結果だと考えています。
でも、弾き続けるなかで、弦交換や定期調律・整調などのメンテナンスは必要です。
大事に使えば、世代を越えて響き、奏でられる楽器です。
どうかマイリラをいつまでも響かせてくださいませ。
東京の工房はバス通りにあったこともあり、作業時に機械で木を削る騒音を気にせず作業ができました。
反面、チューニングなどの調整時には、チューナー機の反応が鈍く、作業に手間取りました。
そして今舘林市の工房では、列車が走る音も聞こえ、近くの病院に行く救急車のサイレン音も日に何度か聞こえますが、東京都とは少し違います。
ここは上州のからっ風が厳しく、田園が広がり空気が澄んでいるせいかチューナーも敏感に反応し調整も楽です。
結論 「どの地域でもチューニングは静かな場所で行いましょう」
メンテナンスと弦交換、調整を行った10年前の25弦リラが演奏者のもとに届き、返信メールを頂きました。
「楽器が届きました。響きが、とても良く、音も大きく、気に入りました」
全てがこのように仕上がるとは言えませんが、大事に使って頂いたリラはその可能性があります。
リラ工房で診させて頂きます。 製作者 松浦 誠
新しいリラハープは弦が新しいこともあり、チューニングしても音程が下がり気味だったり、響きも荒い感じがします。
一方、何年も弾いていたリラは新しい弦に張り替え、調律・整調をしたらすぐに音程も安定し美しく響き、楽器としての成長が感じられます。
これからリラハープを始める方も、演奏力を磨きながらマイリラの成長を楽しんで下さいね。