私はこれまで、いくつかの楽器ブームとその衰退を経験しました。
そして、いつか自分の手で新しい楽器を作りたいという思いを持ち始めた頃、秋田市を訪問したこと、今も覚えています。
その頃は老舗デパートも閉店するような世相で、酒場にはカラオケがあって当たり前の時代になってました。
今日は、その思い出の地、秋田のCさんとオンラインでつながり、「リラハープ・やすらぎ」の初レッスンを行いました。
思い出の地に、リラハープが響く、その萌しを感じました。
(写真は、秋田城)
初めてリラハープ手にし、楽器を弾いたという感覚が得られるのは、ある程度練習を続けてからです。
そのため、最初のレッスンが特に大事です。
対面レッスンを受けることが理想ですが、コロナ禍の今、オンラインレッスンも有効です。
その際、心がけて欲しいのは、椅子(背もたれつきのパイプ椅子)足台(高さ17~18センチ)を用意し、左の膝にリラをのせ、右足で体のバランスをとります。
そしてリラの角度、左右の手の位置などですが、これらはオンラインレッスンでもお伝えできると思います。
ぜひ、透明感のあるスチール弦の豊な響きで大好きなあの曲を奏でてくださいませ。
秋元松代・作詞、猪俣公章・作曲の歌「それは恋」・森進一の熱唱。
今もどこかで聴かれていると思います。
さらに、キム・ヨンジャの情感あふれる歌唱も涙を誘います。
作曲家・猪俣公章作品の中でも特別な輝きを感じます。
詞も歌謡曲の枠を越えて舞台演劇のストーリーに誘い込みます。
きっと長く聴かれる作品だと思います。
リラハープを毎日弾いていると、音を外さず気持ち良く弾ける日もあれば、指が行きたい弦に届かず何度も弾きなおす日もあります。
そんな時おすすめするのは、10分でも20分でも良いので、安全な場所で休み、できれば昼寝をします。
そして目を覚ましたら、もう一度弾いてみましょう。
私の経験では、指の先に神経が届いたように、気持ち良く弾けます。
これは私が昼寝好きだからではありません。(笑)
お試しください。
18世・中村勘三郎が歌舞伎の原点を求めて立ち上げ演じた「平成中村座」は今も代を越えて活動されているのでしょうか?
時々、立ち上げ当時のエピソードをテレビ報道で知ることがあります。
一番心に残るのは、先代から「型があるから型破り、型がないのは形無し」と言われ、歌舞伎の型を学びなおし、その後、平成中村座の活動を始めたとのことです。
芸を極める人の凄さを見ました。
朝から気持ちの良い晴天で、自転車走行には最適な日和でしたが、昼頃から工房の天井から熱が伝わり、夏が近いと錯覚するくらいでした。
工房の仕事は夏が苦手です。
リラハープは木製ですが、大事な部分に金属が使われてます。
そして、木を切りだし、削り、穴を開けるのは金属のドリルです。
これは、熱を発生するので、夏は保冷剤で冷やしながらの作業もあります。
夏のオリンピックもコロナ対策と猛暑への対策をすると思います。
リラ工房も夏対策を考えています。
ステイホームが続きニューヨークではしまってあったエレキギターを取り出し、仲間と弾き始めたとの報道がありました。
日本でも巣ごもり需要があったりで、日々の生活に少し変化がみられるようです。
こんな時、家に楽器があれば弾いてみましょう。
弾いていなかった楽器でも練習を始めたら、ひとりでも十分楽しめます。
そして、以前、音楽教室に通ったことのある人は、身に付いた自分の宝物に気づくことでしょう。
☆ある国で不要不急の外出禁止の最中、マンション上層階の窓に腰掛けた演奏家がアコーディオンを鳴らし、近隣の人に音楽で呼びかけました。
すると、少し離れたビルの窓から女性が顔を出し、その演奏に合わせて歌いだしました。
さらに、それぞれの家にこもった人たちが窓を開け、歌い、拍手で応えました。
一瞬のうちに、街に笑顔があふれました。☆
これは、ある学者さんが見て心に深く刻まれた出来事で「今、人々が不要不急でないことに価値を見つけ始めている」と語っていました。
(テレビ放送の一部を見ただけなので、もし間違っていたらお詫びします)
今日偶然にYouTubeでイタリア映画「ひまわり」(予告編?)を見てしまいました。
私はこの映画を20代の初めに映画館で見て、その音楽の美しさと切なさに惹きつけられました。
画面いっぱいのひまわりにソフィアローレンとマストロヤンニの表情が重なり、どの場面もヘンリーマンシーニの音楽がすべてを語っているかのようでした。
私もリラハープの製作初期に25弦リラ用の楽譜を作り、今も弾いています。
が、まだまだ、練習中の域です。
でも、いつかきっと映画の感動の一端を奏でられるよう頑張ります。