角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

驚異のジブリ人気。

2008年09月20日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
エンジ基調の和柄プリントをベースに、合わせは藍色基調の井桁プリントです。エンジと紺の相性はバッチリですし、和柄同志の組み合わせも良く合っていると思います。

連日好天が続く角館、お祭り宵宮の夕方に少し雨が落ちて以来、二週間近くも晴れが続いている気がします。日中の最高気温も30℃に届こうかという暑さ、今年の角館には間違いなく残暑があります。

いよいよ始まりました、「男鹿和雄展」です。始まる前はどのくらいの人が来てくれるのか、そんな雰囲気がどうしてもあったと思います。市職員に訊いても、『来てくれればイイんしどもなぁ…』とやや不安気味でした。
そして開けた初日の今日、まずは予想を超える滑り出しだったようです。

西宮家米蔵スタッフのひとりも、展示会場に応援スタッフとして出掛けました。臨時売店でのグッズ販売コーナーの手伝いです。昼過ぎ米蔵へ戻るなり、『もう売り切れたアイテムもあるよぉ』。人気グッズはオープンから二時間で完売、入館者も長い行列とまでは言わないにしても、間断なく入り続けている様子。さすがはジブリ人気と感心します。

併せて始まった「角館・町めぐりスタンプラリー」、実演席の目前にあるスタンプコーナーへの一番乗りは午前9時38分、西宮家開店前の出来事でした。それからも続々スタンプへと人々が訪れます。まず数えるのは不可能ですねぇ。
展示会場の平福記念美術館へ入場する中で、スタンプラリーに参加するのは何割かでしょうから、ほんとに今日の入館者数ってどれくらいなんでしょうね。

実演席にお客様がいない時間、何組かのラリー参加者とおしゃべりしました。男鹿和雄展はみなさん大満足の様子ですよ。中には『もう一生観られないと思いますよぉ』とまでおっしゃる方もいて、この企画の貴重性をあらためて感じた次第です。

『どちらからお出でです?』の質問には、東北各県からというお応えが多いです。中でもやはり秋田県内が最も多く、『角館をこんなに歩いたのは初めてですよっ』のお声もありましたね。
秋田市から子ども連れでお越しのご夫婦、お父さんが『今度ゆっくり来ますよ、子どもが一緒だととても観てられなくて…』。様子が見えますねぇ。

大館市からお越しのご家族は、『男鹿和雄展を観るために初めて角館へ来たんですけど、見て回るところが多いんですねぇ』。『大館の人が角館に初めてなんて、ダメじゃないですかっ!?』なんて大笑いしましたが、この企画は秋田県内に暮らす方々の“角館発見”に寄与するところがとても大きいんじゃないかと思いました。

明日は男鹿和雄展に加え田沢湖マラソンがあります。今日一足早く着いた男性ランナーが草履を試し履きされ、『明日マラソンが終わってからゆっくり来ますぅ』。
また新たな出逢いがありそうです。

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さて角館開催は!?

2008年09月19日 | 実演日記


今日の草履は、昨日の草履の奥様用です。二年前のご注文は「ピンクと赤とオレンジ」でした。このたびも同じような配色をご希望だったんですが、現在明確なオレンジが手元にありませんでした。そこで「世界に一足」をお約束してお任せいただいたのがこちらになります。
二足揃って本日の便で出発しました。ぜひお楽しみにっ!

角館では男鹿和雄展の話題が活発です。数日前からテレビコマーシャルも流れ、今日の朝刊にも詳しく載ってますね。いよいよ明日が開幕、スタートからの飛び石四連休で弾みをつけたいところでしょう。

今日スタンプラリーのポイント箇所を、東京のスタッフさんが回ってきました。心の優しそうな若者ふたり、私にも笑顔で挨拶してくれました。さすがはスタジオジブリの関係者、純粋で素朴なスタッフさんが集まるから、あれだけの作品が出来上がるんでしょうね。

終わったばかりの札幌会場は、入場者13万人を数えたそうです。会場の美術館はこの企画が過去最高の人出だったとか。北海道の雄大な自然にジブリの世界、なんかその人気が分るような気がします。
さて角館はどうなりますかっ。札幌開催はおそらく北海道全域から集まったでしょう。角館開催で、もし東北全域から集まってくれたら…と思うと、お祭りあとの寂しさなんて言ってられませんなぁ。

そうそう、今月の当地は男鹿和雄展だけが話題ではありません。あさって21日は田沢湖マラソン、そして28日は秋田内陸100キロマラソンが開催されます。
お祭り八日、秋田市から遊びに来てくださった男性はマラソンランナーでした。『21日に田沢湖マラソンに来るんで、そのときまで一足作っててくれる?』というご注文をいただきました。明日はまずこちらの男性の草履を編みましょー。

今秋の角館、やはりいろんな出逢いが生まれそうな予感ですなっ!

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スタンプラリーで出逢い旅。

2008年09月18日 | 実演日記


今日の草履は、名古屋市緑区にお住まいの男性からの、メールによるオーダー草履です。ご希望配色が「紺と青のコンビネーション」、そして出来上がった草履がこちらです。定番配色ではなく「お任せ」の場合、腕がなる反面責任も重大です。気に入ってくだされば嬉しいですね。
奥様用の「ピンクベースのお任せ」は、明日のブログでご紹介しましょっ。

こちらのご夫婦とは、二年前の秋に私と出逢っています。2006年11月21日の「今日の草履」が、そのとき奥様用にお作りした草履なんですね。
およそ二年履いてくださりこのたびのお買換え、ほんとに嬉しいですよ。まして今度のオーダーは二年前になかった「土踏まず付き」、ぜひその感触をお愉しみくださいっ!

今日の出逢いも、ゆっくりじっくり角館を散策されている方が多かったです。静岡県からお越しの母娘ペアさん、娘さんが草履を気に入ってくださり残り少ない展示品からお選びくださいました。
『春の桜が観たかったんですけど、人もスゴいって聞いたのでぜんぜん別の季節にしましたぁ』。確かに桜も観て欲しいですけど、ゆっくり街を散策されるならむしろ春以外がイイですね。

昨日のブログでご紹介した男鹿和雄展、いよいよ準備も大詰めを迎えているようです。このイベントの記念事業に「スタンプラリー」が行われます。町内八箇所のポイントの中に西宮家も含まれていて、今日私の実演席の目前にスタンプコーナーが設けられました。詳細は掲示板へ

秋の角館、スタジオジブリの原画展を愉しみ、そしてスタンプラリーで散策も愉しんでください。今日掲示板に寄せられたおたよりのように、きっと予測しない出逢いが待っていると思いますヨっ!

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想い出は「田舎バス」。

2008年09月17日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
夜桜をベースに、合わせは茶色の漢文プリントです。合わせの定番はエンジですが、茶色も落ち着いたお洒落感がありますね。この茶色、私も結構気に入ってます。

お祭りが終わって一週間、燃えに燃える一大行事なだけに、これが終わるとなんとも寂しい空気になります。その寂しさは夕暮れの早さにも象徴されますね。
そして気温なんですが、朝晩の外気は寒さを感じる時節です。昼の最高気温は未だ27~28℃まで上がりますから、一日の気温差は15℃ほどもあるでしょう。真夏にも真冬にもないこの気温差は、この時期特有です。

お祭りが終わった角館でも、決して寂しいばかりではありません。トップページにご案内の通り、今月20日から11月4日まで男鹿和雄展が開催されます。「トトロの森」を描いた人と言えば、お顔は分らずとも『へぇ~!』という声が聞こえてきそうですね。
札幌開催に引き続く角館開催とのことで、東北では唯一です。秋の紅葉シーズンとも重なりますから、この機会に角館を訪れる方々もいらっしゃるでしょう。

さて、「今日の草履」をお持ち帰りは横浜市からお越しのおばさま、ゆっくりゆっくりひとり旅を愉しんでお出ででした。こちらのおばさまが西宮家を訪れる直前に愉しまれたのは、角館を走る「バスの旅」だったんです。
田舎の景色を見たいおばさまと、町外れをゆっくり走るこのバスが見事な縁で結ばれました。

『田んぼの色がとっても綺麗だったわ。それでお年寄りがとっても元気なのっ、話している中身までは分らなかったんだけどね。降りる人が乗ってるみんなに挨拶してるのよ、運転手さんもその人が降りるまでずーっと待っててくれて、都会じゃ考えられないわよぉ。最後はあたしひとりになったんだけど、運転手さんがとってもイイ人でずっとおしゃべりしながら来たわぁ』。

実はこのバス、「かくのだてスマイルバス」という名前の路線バスで、仙北市の委託を受けて西宮家が運営してるんです。そのことをおばさまにお教えすると、『えっ、そうなの!?』。
おばさまの今のお話は、きっと私が運転手さんにお伝えすることを約束しました。

角館の旅で印象に残るひとつが、秋の稲穂を眺めながら乗った「スマイルバス」、なかなかイイところに目をお付けになったと思いますね。
そう言えばとなりのトトロに登場する「ネコバス」も、田園地帯を走ったり飛んだりしていましたね。「かくのだてスマイルバス」はもちろん「ネコ」の形はしていませんが、ボディには可愛い「秋田おばこちゃん」が描かれています。

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おとなの言動。

2008年09月15日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
エンジ基調の花柄プリントをベースに、合わせは黒地の絣風プリントです。ベースのエンジにも派手さはありませんが、黒の絣風をあわせることでまたグっと落ち着きましたね。“おとなの女性”にいかがでしょう。

人は加齢と共に落ち着きが出て、言動にもそうした人格・風格が備わってくるのが理想でしょう。私のこれまでの人生でも、そうした「風格」を感じる大先輩何人かと巡り会いました。そんなふうになりたいもんだなぁ…と思いつつ、もちろん未だ足元にも及びません。
逆にいくら先輩でも、とても尊敬に値しない人もいます。それが社会であることも理解しているつもりなんですが…。

お祭り宵宮の9月7日、台湾からお越しの5、6名が実演を眺めながら談笑していました。うちのお若い女性が日本語に精通していて、私から得た草履の情報をあちらの言葉でみなさんへ説明しています。
そこへ70歳代と思しき男性が近づいてきました。彼女たちの言葉を聞き、『中国?』と訊ね、女性は流暢な日本語で『いえ、台湾から来ましたぁ』。

すると男性は、『“ニイタカヤマノボレ”って知ってる?』。私はその言葉を聞いてハっとしました。年配者はもちろんのこと、我々「戦争を知らない子どもたち」でさえ知っているこの言葉は、太平洋戦争開戦の暗号に旧日本軍が使った言葉です。

女性が返した言葉は、『はぁ?』。私がこの『はぁ?』を推測するに、「ニイタカヤマ」が分らないことの『はぁ?』ではなく、『ナニをいきなり言い出すの?』の『はぁ?』と感じました。
男性はその空気が読めず、『台湾で一番高い山のことだよ』と言い、そして“ニイタカヤマノボレ”の説明をはじめました。最後には、『日本人は悪いことばっかりしたんだよね、はっはっは』。

女性グループは私に軽く笑顔で一礼したあと、すぐにその場を去ってしまったんです。そのとき男性の顔は見ていなかったと思いますね。
アジア諸国の反日感情がときどきマスコミに登場しますが、私には実感として分らない部分があります。それこそ「戦争を知らない子どもたち」のひとりですから、客観的に無理はないと思うんです。
でも旅行で角館を訪ねている台湾の方々に、その話題はきっと嬉しくないだろうなぁくらいは分りましたね。

角館のお祭りでも、私よりずいぶん年上の人の感心できない言動を見聞きします。本番激突を目前に一回り以上も年下の相手の若衆に対し、酩酊状態で挑発的言動を繰り返す年長者。「反面教師」、これも社会勉強のひとつなんでしょう。

今日は「敬老の日」、現在の大先輩を敬うと共に、自身の行く末を考えるにもイイ日のように思います。

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お祭りと家族。

2008年09月13日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズMグループ22cm土踏まず付き〔4000円〕
ブルー基調の小花プリントをベースに、合わせは紫の水玉プリントです。清涼感に優しさも感じられますね、綺麗な草履と思います。

お祭り明けから三日間のお休みを経て、本日四日ぶりに実演再開です。町はいつもの風情を取り戻し、私自身も「いつも通り」が戻った感じですね。
草履の常連さんでもあり、町内で商いをされている女性がお越しになりました。お祭り期間の「商い実績」が話題に上り、『どこも良くなかった話ばっかりだよぉ』。

こちらの女性も本業の傍ら茶屋風の露店を出していて、やはり結果はその言葉通りのようでした。昨日のブログでも少し触れましたが、昨今のお祭りでは寄付等のやむおえない出費を除き、出来るだけ飲食などの出費は抑えたい風潮のようです。

主婦と呼ばれる女性からよく聞く言葉に、『お祭りなんて要らないのにねぇ』。角館で生まれ育った人が言うこの言葉は、冗談と本気半々が分ります。子どもの頃から慣れ親しんだお祭りを本当に要らないとは思ってないのですが、やはりそれにかかる費用や客人の飲食接待を想うに、すべてが「笑顔」というわけにもいかないでしょう。

わが家はずいぶん前からお祭りに出店していたので、いわゆる親戚等の客人接待とは無縁でした。もっともお店を出す手間ひまはたいへんなもんですけどね。
出店もやめたこの三年間は、とにかく娘たちの踊りに追われる年を繰り返しています。娘たちがまだ小さいうちは昼だけで良かったのが、一定の年齢になると今年のように「納めるまで」の番が回って来るんです。

曳山に上がってしまえばピッタリ着いている必要はないのですが、その前と後がたいへんです。美容院で頭が出来たらすぐに化粧と着付け、そしてヤマへと車で連れて行きます。深夜や早朝が当たり前の納める時刻を睨みながら迎えに行き、そして翌日また繰り返す。これが三人分ですから手数も苦労ですが、かかる費用もそれなりなんですよねぇ。

カミさんが生まれ育った土地は、角館ながら旧町ではありません。子ども時代も旧町の親戚に呼ばれ祭り雰囲気を味わったとは言え、本当の意味での祭りの面白さは知りません。ですから娘たちが踊りを終えて帰宅したあとも、また半纏を着て出掛けていくその心境が分らないと言います。きっとそんなもんだと思いますよ。そういう意味ではよく付き合ってくれてますね。

角館で生まれ育った人たちが、お盆に帰らずともお祭りに帰るという話は、このブログでも何度かお伝えしています。もちろん今年もそんな同期生たちと出逢いました。
東京に暮らすNAクンは、二年ほど前帰省の折に草履をお買い上げくださった人です。今年のお祭り帰省でも立ち寄ってくれて、『カミさんのお土産にひとつ買って行ぐぅ』。なんでも近く入院の予定があるとかで、『病院の中で履けばイイべっ』と言ってましたねぇ。
入院が近い奥さんを残してまで帰りたいふるさとの祭り、ご機嫌とりに草履一足なら安いもんでしょ。

別の同期生も県外に家族を残し、ひとり祭りを楽しんで帰りました。今日メールがあって、『今日は家族サービスで近くのキャンプ場に来てます。お祭り疲れで体はキツいんだけどね…』。
角館に暮らす人も県外に暮らす人も、それぞれに多少は家族を犠牲にしてるんですよねぇ。

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2008年角館祭典最終日。

2008年09月12日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
黒地の絣風プリントをベースに、合わせは茶色の漢文プリントです。こちらも和が活きた配色で、やはり黒地には風格があると思いますね。

迎えた九日お祭り最終日も、朝から眩しいばかりの晴天でした。お祭りの天気はどうしても気になるところ、今年はほんとに恵まれたと思いますね。
最終日の踊りは三女のみ、午後二時から午後七時まででした。時間的には楽なんですが、一日で最も気温が上がる時間帯ですから暑さが苦労です。それでも前日に十分な睡眠時間が取れた三女は、予定時間をまっとうし今年の踊りを終えました。

長女と次女は下校のあと、半纏を身にまとい若衆のひとり…と思いきや、ともだち数人と祭り散策を愉しんでいました。確かにお祭りは曳山だけじゃありませんから、そういう時間も少しは必要でしょう。
それにしても二日で二時間しか寝ていないふたり、なんとも元気なものです。かつて私もそんな時代があったのですが、こと体力にかけては「若さ」の貴重性を思わずにいられませんなぁ。

ともだちを引き連れ私のところへ来たので、西宮家名物「お祭りコロッケ」をご馳走しました。一個五十円のコロッケは、八日と九日二日間の夜だけで350個を売り尽くす名物なんですね。コロッケ画像は掲示板へ

娘たちの踊りがすでに終わった九日の夜は、私もひとりの角館人として祭りを見ていました。前日あれだけ賑わった西宮家のある岩瀬町丁内には、最終日一台の曳山もいません。目前での本番激突は望まないにしても、一台のヤマもないとはなんと寂しいことでしょう。予定閉店時刻だった午後十時、テントも残らず片付けて今年のお祭り商売を終えました。

近年のお祭りで思うひとつは、人出の時刻が遅くなってますね。平日のため仕事が終わってからというのは理解できるとして、自宅でそれなりの飲食を済ませてから町に繰り出す、どうもそんな感じが見て取れます。
確かに祭り露店や飲食店を利用するとなれば、家族の人数によってはなかなかの出費でしょう。テイクアウト専門の露店は見た目だけで判断できませんが、椅子とテーブルを並べた茶屋風の露店では、満席状態を一度も見ずに終わった気がします。

善し悪しは別として、お祭りのクライマックスと云われる「本番激突」が随所ではじまっていました。それらを一通り見て回ったのですが、今年は特定の丁内に曳山が集中していましたね。県道として拡幅工事が進む「横町丁内」、ここで6組12台が本番激突を繰り広げていました。その年によって各曳山の動きが変わりますから、今年はそういう巡り合わせだったんでしょう。いずれかなり珍しい現象と思います。

ただひとつ思うのは、好んで広い道を選ぶ曳山があるのではないかということなんです。狭い道では身動きできる範囲が狭く危険と思われがちですが、広い道ではその分ヤマの動きも大きくなりますから、危険度という点では案外こちらのほうが怖い気もします。
それもこれも、お祭り最大の魅力が「本番激突」になってしまったからじゃないですかね。

一定の年齢に達した人の中では、この状態を危惧する声が少なくありません。曳山本来の使命を想えば、そこに激突はありませんでした。激突はやむおえない“最終選択”、それが今は「激突ありき」の感が無きにしも非ずなんです。

知人の露店で一杯飲んでいると、秋田市土崎地区から祭り見物に来ていた二十歳代後半と思しき女性ふたりと一緒になりました。ふたりからの質問は、『なんでぶつけるまであんなに時間がかかるんですか?』。これは実に多い質問なんです。

答えは簡単、『ぶつけるのが本来の目的ではねぇがらよ』。ふたりは驚いた顔で、『えええぇ~、ぶつけるのが角館のお祭りだと思ってましたぁ。それって角館の若い人は知らないんじゃないですかっ?』。
おそらく角館に友人がいて、その人からそんな話は聞いたことがないと感じました。でも角館の若い人すべてが、ヤマ本来の目的を知らないということはないと思いますよ。

「激突ありき」の風潮が二日目の事故をもたらしたかどうかは早計です。しかし、責任者会議で相当の反省を迫られながら、三日目に本番激突を終え自丁内へ帰る曳山でまた事故が起きました。十代後半の若者が、転んだ拍子に曳山の車(車輪)にふくらはぎを潰されるという事故です。曳山の重さは5トン級、ケガの重さはもっとでしょう。

これが仮に、祭り最大の目的とした本番激突が終わったことでの、「安心感」と「達成感」に因るものが僅かでもあったなら…。そんなことをちょっと考えたわけです。
曳山を祭りに出す目的は、角館神明社と成就院薬師堂を参拝し、より多くの丁内を回り祭りを賑やかす、そして他の曳山と向かい合ったなら「交渉」で道を開けさせる。この交渉が不調に終わり、どうしてもその先に進めないことが明らかとなったとき、はじめて激突に至るわけです。

そしてさらに大事なことは「ヤマでケガ人を出さない」、これに尽きると思うんです。いまさらながら角館のお祭りは、「神の降臨」を祝う日です。神様と流血、いかにも似つかわしくないですよね。

昨晩岩瀬曳山の「あどふぎ」で、祭り最後の踊りを披露して来た三人娘。いかに楽しかったのか帰ってくるなり、『あぁ~、もう少しいたかったぁ。これがら半纏着て出直すがっ!?』。
「あどふぎ」に参加できるのは踊り子だからこそ、半纏を着た女子の参加などもちろん許されませんが、それほど楽しかったんでしょうね。

現在でも曳山に上がれる女子は踊り子のみで、かつて戦前は曳山に女子が着くことさえなかったとのこと。そうした意味でも娘たちには、自分たちの「仕事」を強く理解する必要がまだまだあるでしょう。

7日と8日合わせて睡眠時間が二時間だった長女と次女、最終日は「睡魔」と「寒さ」に負けて深夜0時過ぎにギブアップしたそうです。それをあとから知った私は少々失敗してしまいました。深夜1時、岩瀬曳山と駅前曳山の本番激突が決定されると、そのことを長女へメールで教えてしまってたんです。

朝私からのメールを読んだ長女は、隠れて泣いていたとカミさんに教えられました。そうなんです、すでにわが家の娘たちにとって、岩瀬曳山は「私たちのヤマ」なんでしょう。今年最後の姿を見ずにギブアップしてしまったことが、悔しくてしょうがなかったんですね。
これからの若者たちは、純粋に角館のお祭りを愛していく人たちです。そんな若者たちへ、角館のお祭りが当たり前の姿で継承されることを切に願いたいものです。

そうそう、8月27日のブログでお知らせした「似顔絵描き」のMARIKOさん、予想をはるかに超える人気となりましたよ。8日と9日合わせて50人ほどが注文されたそうです。後日のお引渡しで写真撮影だけした人の似顔絵は、おそらく今も描き続けているんじゃないですかね。
みんなお祭りモードから少しずつ離れていますが、彼女だけはもう一頑張りですなっ!

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2008年角館祭典二日目。

2008年09月11日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ24cm土踏まず付き〔4000円〕
エンジ基調の花柄プリントをベースに、合わせは藍色基調の井桁プリントです。こちらも和が活きた配色ですね、綺麗と思います。

朝から絶好のお祭り日和を迎えた中日八日。予想最高気温は26℃、これもまた嬉しい気温です。ただ、天気が良くても気温が上がらない日は、夜かなり寒くなります。これは予想通り、日が沈むと上着ナシでは歩けない寒さとなりました。

二日目八日、曳山の大きな仕事は「佐竹家上覧」と「観光用激突」です。佐竹さんとは江戸時代角館を治めていた殿様で、角館は佐竹さんの中でも「北家」と呼ばれます。武家屋敷通りに設置されたお殿様のお座敷に、18台の曳山がご挨拶に向かうわけですね。
そしてその後が「観光用激突」、岩瀬曳山は午後10時、本町通り曳山を相手に安藤醸造さん前で予定されていました。

わが家の三人娘の踊り時間は、三女が午前八時半から午後二時まで、長女と次女は下校したあと午後六時から「曳山を納めるまで」です。三女は午後二時で“自由の身”になれますが、上の双子は前日の睡眠時間がたったの二時間です。西宮家でいつものように草履を編んでいた私も、八日の納め時刻はひとつ心配のタネでした。

佐竹家上覧を順調に済ませた岩瀬曳山、その後の行動に例年とは違うものがありました。これは例年通りの行動では、午後10時に予定されている観光用激突に間に合わないと判断したからのようです。おかげで予定よりずいぶん早く戻った岩瀬曳山、午後六時前には目的地まであと200メートル余りの西宮家前までやって来ます。

次女からの電話で曳山の現在地を訊ねられ、『西宮家前サいるがらすぐ来い』と応えました。踊り子交代時刻は午後六時ですが、そのときのヤマの状況によって遅れることもしばしばです。私がいる西宮家前であれば休める場所もあるし、時間調整はなんとでもなると安心していました。
三女は予定通り自分の担当時間をまっとうし、岩瀬の曳山半纏を身にまとい生意気にも「若衆」気取りでいます。それもこれも、角館のお祭りの面白いところなんですね。

西宮家の筋向いにある「岩瀬町張番」を通過した岩瀬曳山は、菅沢曳山と向かい合いました。その交差交渉時間を利用し、踊り子交代です。今年のお祭りで長女と次女は八日が最後、これから曳山を納めるまでが彼女たちが預かった仕事なわけです。顔には多少の緊張感がありましたね。

曳山に乗る直前私が娘たちに言ったのは、『この時間でヤマがこごまで来てれば、今日は12時くらいで納められるべぇ。昨日のごどもあるがら、納めだら今日は寝れ』。
娘たちは納得半分くらいでしたが、お祭りは明日の九日が本番です。踊りのない日は半纏をまとい、若衆のひとりになって汗を流さなくてはいけません。それも楽しみにしている角館っ子なんですね。

それがそれが、予想もしない事態へと事が動き出します。フツーに成立されると思っていた菅沢曳山との交差交渉が進みません。やがて空気は徐々に険悪となり、特に菅沢曳山の若衆は本番激突さえ辞さない構えとなりました。
こうなると予定が変わります。仮にここで本番激突に至れば、午後10時の観光用激突が中止となり、曳山を納める時刻も大きく変わります。わが家の話で恐縮なんですが、二日連続半徹夜となれば疲労度も大きいですし、なにより娘たちが本番激突でヤマの上にいるのは生まれて初めてのことだったんです。

交渉がこじれて実に三時間、午後9時を過ぎて本番激突がはじまってしまいました。双方力の限り相手をねじ伏せ、前へ進もうとします。私が仕事をしている目の前でまさかの中日本番、しかもそのヤマの上には娘ふたりが乗っているんですから、もう仕事にはなりません。それは「店」の立場と「オヤジ」の立場両方ですね。

お祭りに飲食等のお店を開く人たちはすべて知っていることですが、自店の目前で本番激突がはじまるともう商売にはなりません。逆に僅かの差で離れると、みるみるうちにモノが売れて行くんです。目前では危険が伴うので買い物どころではありませんが、人が集まることも事実ですから「危険が少なく近い店」が繁盛するという現象なんですね。

閉店予定時刻の午後10時を待たず、若干早めの店じまいとなった西宮家。私はとりあえず娘たちの状況を見に行きました。四人乗る踊り子のうち、わが家のふたりは囃子方が乗るスペースに身を置いていました。顔に緊張感はあるものの、まず大丈夫と見えます。さすがは角館っ子、腹が決まれば女子と言えど堂々としてますねぇ。

結局岩瀬曳山が納めた時刻は午前六時、なんと二日続けての徹夜と相成りました。それでもまた学校へは行かなければなりません。そうした責任感だけは強い娘たち、言葉少なに学校へと向かいましたね。
三女は本番激突をしばらく見ていましたが、睡魔に負けて午後10時にカミさんと帰宅しました。翌朝は部活の練習日ですからフツーに学校へ行かなければなりませんし、また午後には踊りがあります。

二日目の睡眠時間は長女と次女がゼロ、三女は余裕の七時間です。カミさんは前日より就寝が早かったものの、娘たちを迎えに行くため午前五時起床。私は四時に就寝し二時間半ほど眠りました。おじさんにはなかなかツラいんですが、娘たちの頑張りに逆に励まされる始末です。

二日目のこの日、ある丁内曳山で事故が発生しました。三十代の若衆ふたりが救急車で搬送され、うちのひとりは秋田市の病院へ運ばれる大きなケガです。命に別状がなかったのが不幸中の幸いですが、角館のお祭りは不意なことでこうした事故が起こります。

西宮家レストランに勤務する女性は事故報道に触れ、別の曳山に着いている息子へ言ったそうです。『いいがっ、ヤマで命落どしたって褒めてくれる人なんかひとりもいねぇがらなっ』。
私もまったく同感ですね。イヤでも熱くなるのが角館のお祭り、でもそこには冷静な判断が常に重要ということでしょう。

ケガをした本人が一番痛いのはもちろんとして、ケガ人を出した曳山にもそれなりのペナルティが課されます。当該曳山以外に関連したもうひとつの曳山は、三日目の早い時間に迷惑をかけた張番に謝罪したあと、自丁内から一歩も外へ出ず今年のお祭りを終えました。

ケガ人を出してしまった丁内曳山は、三日目の朝から一歩も外へ出ていません。よりたくさんの丁内を賑やかすのが曳山の“使命”、それが自丁内から外へ出ないということは、曳山の存在そのものが極めて薄いことになります。もちろん本番激突など論外ですから、このペナルティの大きさは最大級と言えるでしょう。

これらペナルティは、審判を下す人や組織があるわけではありません。すべて自分たちが考え行動を決めるわけですから、ケガをした人もその曳山の若衆も“断腸の思い”でしょう。自己責任と団体責任、共にとても重いものだと思いますね。

さて今日9月11日は、岩瀬曳山の「あどふぎ」です。これは慰労会と同じ趣旨で、若衆はもちろん現役を退いた先輩たち、さらに囃子方と踊り子が参加するお祭り最後の行事と言ってイイでしょう。
この「あどふぎ」に、わが家の三人娘も踊り子として出席します。はじめて体験した「納めるまで」と「本番激突」、岩瀬曳山の一員として大きな顔で出席できるんじゃないですかね。

つづく…。

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2008年角館祭典初日。

2008年09月10日 | 製作日記


今日の草履は、仙台市宮城野区にお住まいの男性からの、メールによるオーダー草履です。ご希望配色が「黄色」とのことでしたので、こちらの草履をお作りしました。すでに発送済みでもう着いた頃でしょうか、喜んでくださると嬉しいですね。

九月七日に宵宮を迎えた角館祭典、三日間、いや足掛け四日間に及ぶお祭りが終わりました。今日からのブログでは、今年はじめて「曳山を納めるまで」踊りに臨んだわが家の娘たちの奮闘を交え、今年のお祭りを振り返ってみたいと思います。

心配していた天気のほうは、宵宮の夕方曳山が動き出して間もなくにわか雨があった後は、祭り終了まで秋晴れに恵まれました。昨年や一昨年のような30℃超えではなく、最高気温26~27℃という絶好のお祭り日和です。

宵宮のにわか雨で笑い話をひとつ。わが家の三人娘が踊り子として乗るヤマは、住まいも同一の「岩瀬」という丁内曳山です。曳山には通称「雨具」と呼ばれる雨天用の屋根があり、これは付けたり外したりが自在にできます。雨のときはこの雨具を取り付け、人形や踊り子が濡れずに済むわけですね。

七日の天気予報では、午後から回復に向かうとされていました。昼過ぎまでの小雨が上がり青空に向かいだしたため、岩瀬曳山はこの雨具を外したようです。予報を知る者として、この判断は致し方ないと思いますね。

それが一転いきなりの降雨に雨具が間に合わず、人形にはビニールが被されました。さて踊り子たちをどうするか、いきなりのことで避難する場所も確保できなかったようです。緊急的に施された処置は、踊り子ひとりに一枚「ゴミ袋」が被されたんですね。踊り子たちにとって曳山の上はまさに“晴れ舞台”、晴れの舞台上でゴミ袋姿は、いかにも滑稽としか言いようがありませんねぇ。

雨雲が去った後、着物の濡れをタオルで拭こうとした長女、さっきまで手に持っていた自分のタオルがなくなっています。きょろきょろと辺りを見回すと、長女のタオルは囃子方の手によって「雑巾」に変り果てていたそうです。
「ふったりやんだり」が「ふんだりけったり」の祭りスタートでした。

初日七日、西宮家の閉店時刻は午後九時。私は閉店してすぐ自宅へ帰り、一時間ほどしてカミさんと共に岩瀬曳山へ向かいました。今年はじめて観る曳山の上の娘たちです。三人娘すべてが揃って乗る日は七日のみ、普段と違う三人の「顔」は、お祭りという雰囲気がそう想わせるのかも知れませんね。

地元丁内にある角館神明社をいつものように一番に参拝を済ませ、その後も順調に丁内回りを進めていた岩瀬曳山。先日のブログでもご紹介の通り、「曳山を納めるまで」というのは場合によって朝になることさえあります。わが家の娘たちは今年はじめての体験ですから、せめて初日くらいは「朝」でなければイイなぁと思っていました。

予定行動を順調に進める岩瀬曳山、この調子では深夜二時には納められそうと思っていました。それがあとは納める場所に向かうだけとなったとき、前方に三台の曳山がいます。この三台の交差交渉がそれぞれにこじれました。激突に至ることはないまでも、ヤマとヤマの交差は角館のお祭りにとって非常に大事な場面です。こうなると時間だけが刻々と過ぎて行くんですね。

岩瀬曳山がこの三台の後ろに着いたこともありますが、自身の丁内に他丁内の曳山がいるとき、それらを差し置いて自分だけ先に納めることはできません。これはたとえば、来客を迎えた家庭でお客様が飲食を愉しんでいる最中に、当主が先に床に着くに等しい行為なワケです。

結局岩瀬曳山が納めた時刻は午前四時半。カミさんが三人娘を連れて帰宅した時刻は朝五時に近かったです。それから化粧を落とし風呂につかると、思い思いに居間で体を横にし、長女と次女は学校へ行く時間を気にしながらの仮眠と相成りました。

そして三女、予定では八日の踊りはナシの日でしたが、急に欠員が発生し出番となりました。八日の曳山出立時刻は午前八時半、集合時刻は午前八時です。仮眠してまたすぐカミさんに新たな化粧を施されている最中も、三女の目はつむったままでしたねぇ。

長女と次女は16歳にして、さらに三女は13歳にして「納めるまで」の初体験は、やはり“朝”となりました。もちろん誰を恨むでもない、これが角館のお祭りなんですからね。
初日の睡眠時間は三人娘共に二時間、カミさんも同じです。私のみ若干早く帰宅し、三時間半でありました。そして迎えた中日八日、さらに予想を覆す“事件”が発生します。

つづく…。

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「面白い」は祭りの基本。

2008年09月06日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
白黒のマス目プリントをベースに、合わせはクリーム基調のおかめ・ひょっとこプリントです。どんな雰囲気になるのか私も楽しみに編んだのですが、ときおり見えるおかめ・ひょっとこの顔がなかなか面白い草履になりました。
楽しかったおかめさんとひょっとこさんの生地も、こちらの草履で最終です。

いよいよ明日から角館のお祭りが始まります。時刻は間もなく19時、どの曳山も前夜祭がはじまる時刻ですね。今年わが家の娘たちは前夜祭の踊りがスケジュールにありませんでしたから、ひとまず今晩はゆっくりです。
祭りと限らず楽しみにしていることって、待つ時間が一番活き活きしていますよね。はじまってしまえばたったの三日間、それこそあっという間に終わってしまいます。

埼玉県北本市からお越しのおばさまグループ、みなさん登山姿でお越しでした。こうしたスタイルは案外珍しくなく、首都圏から秋田の山を目指す方とよく出逢います。明日からのお祭りは知らずにお越しで、散策中に飾られた曳山を見てはじめて知ったとのことでした。実はこうしたお客様がことのほか多いんです。

『明日が雨だったら登山は中止なんだけどねぇ』と言うので、明日の昼時間は予報が雨をお伝えしました。それにしても夕刻には帰り足とのこと、明日のお祭りは午後4時からなのでやはりご覧いただけないようです。今晩の前夜祭をお教えすると、『じゃあそれを観に行ってみるわっ』。
お帰り際、『ヤマを愉しんでくださいねっ』と言うと、『うんっ、今晩が楽しみっ!』。
私は明日の登山の「山」を言ったつもりなんですが、まぁどっちの「ヤマ」も楽しんでいただければ嬉しいですね。

実演席をお祭りバージョンで米蔵玄関に引っ越しました。少し手狭ですが、ほぼ道路に面しているのでお祭りが目の当たりです。これで今年も多くの方々に実演をご覧いただけるでしょう。お祭り見物の行き帰り、ぜひ西宮家にも立ち寄って欲しいですね。

お祭り期間の閉店時刻は、7日が午後9時、8日と9日は午後10時を目途にするようです。米蔵玄関前に設置する屋台コーナーでは、生ビールや手作りつまみを販売します。毎年恒例の「お祭りコロッケ」は大人気の逸品で、価格が一個50円というのも嬉しいですね。

とにもかくにも、祭りは面白いものです。思いっきり楽しむつもりで、どうぞお出でくださいませっ!

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