今日の草履は彩シリーズMグループ24cm土踏まず付き〔4000円〕
桜うさぎピンクをベースに、合わせは黄色基調の花柄プリントです。どちらも可愛いプリントの組み合わせですから、出来上がった草履もやはり可愛いですね。
合わせに使用している黄色のプリント生地も、こちらをもって最終となりました。
「今日の草履」のお持ち帰りは、秋田市からお越しくださった母娘ペアさんの娘さんのほうです。実演をご覧のうちは『履いてみたいけど、買おうかどうしようか…』といった具合でしたが、草履をご説明し試し履きをされると、どんどん関心が高くなっていきました。『欲しいとすればこれかなぁ…』と指した草履が「今日の草履」、オンリーワンをお伝えするとあとは即決でしたね。お帰りのときはお母さんが、『イイもの見つけちゃったねっ』。
お客様のお顔がだんだん笑顔になる、これが公開実演の一番楽しいところかも知れません。
昨日開催された「秋田内陸100キロチャレンジマラソン」、走り終えたランナーさんたちが何人か遊びにお越しくださいました。
埼玉県川越市からお越しの男性ランナーさんは、奥様とその姉妹の三人でお越しです。秋田訪問の主役はもちろんランナーのご主人ですが、草履をオーダーくださったのは奥様姉妹のほうでした。奥様が『お父さんは要らないでしょ』、するとご主人は『おれはイイよ』。よくあるご夫婦の会話ですね(苦笑)。
山形県東根市からお越しの男性ランナーさん、草履を試し履きすると『おっ、面白いっ!』。男性用サイズは未だ在庫がありませんから、オーダーとなりました。
昨日のマラソンをお訊ねすると、『いやぁ、寒さでリタイヤだよぉ』。一昨日と昨日の寒さは異常としか思えません。最高気温が10℃を超えたくらいで、八幡平アスピーテラインは吹雪のため通行止めになったほどです。ランナーさんたちの苦労は推して知るべしですね。
さらにこちらの男性、『僕は喘息持ちでねぇ、とにかく寒いとダメなんだよ。いつもの薬を飲んでもぜんぜん治まらなくて、途中で棄権しちゃったぁ』。
100キロを走ろうとする人が喘息と聞いて、私は少し驚きました。『やっぱり走ると体にイイんですか?』とお訊ねすると、『ん~、周りはどう見てるか分らないけど、昔から走ってるからこれが生活の一部なんだよねぇ』。
そんなおしゃべりをしていると、別のランナーさんがお越しです。『おおっ、いたねぇ。三年前に草履を買ってさぁ、今もまだ使ってるよっ』。
さすがにお顔は憶えてませんが、三年前の100キロマラソンで草履をお買い上げくださった男性でした。今日は買換えが目的ではなく、おしゃべりのあとすぐお帰りでしたから、どうやら私の顔を見るためだけにお寄りくださったようです。
実演も四年目に入ると、こうして「顔を見るため」にお寄りくださる方が多くなってきました。公開実演は“生活の一部”なんですが、心の面ではかなりの部分を占めているような気がします。