今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
夜桜をベースに、合わせは茶色の漢文プリントです。合わせの定番はエンジですが、茶色も落ち着いたお洒落感がありますね。この茶色、私も結構気に入ってます。
お祭りが終わって一週間、燃えに燃える一大行事なだけに、これが終わるとなんとも寂しい空気になります。その寂しさは夕暮れの早さにも象徴されますね。
そして気温なんですが、朝晩の外気は寒さを感じる時節です。昼の最高気温は未だ27~28℃まで上がりますから、一日の気温差は15℃ほどもあるでしょう。真夏にも真冬にもないこの気温差は、この時期特有です。
お祭りが終わった角館でも、決して寂しいばかりではありません。トップページにご案内の通り、今月20日から11月4日まで男鹿和雄展が開催されます。「トトロの森」を描いた人と言えば、お顔は分らずとも『へぇ~!』という声が聞こえてきそうですね。
札幌開催に引き続く角館開催とのことで、東北では唯一です。秋の紅葉シーズンとも重なりますから、この機会に角館を訪れる方々もいらっしゃるでしょう。
さて、「今日の草履」をお持ち帰りは横浜市からお越しのおばさま、ゆっくりゆっくりひとり旅を愉しんでお出ででした。こちらのおばさまが西宮家を訪れる直前に愉しまれたのは、角館を走る「バスの旅」だったんです。
田舎の景色を見たいおばさまと、町外れをゆっくり走るこのバスが見事な縁で結ばれました。
『田んぼの色がとっても綺麗だったわ。それでお年寄りがとっても元気なのっ、話している中身までは分らなかったんだけどね。降りる人が乗ってるみんなに挨拶してるのよ、運転手さんもその人が降りるまでずーっと待っててくれて、都会じゃ考えられないわよぉ。最後はあたしひとりになったんだけど、運転手さんがとってもイイ人でずっとおしゃべりしながら来たわぁ』。
実はこのバス、「かくのだてスマイルバス」という名前の路線バスで、仙北市の委託を受けて西宮家が運営してるんです。そのことをおばさまにお教えすると、『えっ、そうなの!?』。
おばさまの今のお話は、きっと私が運転手さんにお伝えすることを約束しました。
角館の旅で印象に残るひとつが、秋の稲穂を眺めながら乗った「スマイルバス」、なかなかイイところに目をお付けになったと思いますね。
そう言えばとなりのトトロに登場する「ネコバス」も、田園地帯を走ったり飛んだりしていましたね。「かくのだてスマイルバス」はもちろん「ネコ」の形はしていませんが、ボディには可愛い「秋田おばこちゃん」が描かれています。