角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

遅れて嬉しいプレゼント。

2009年01月03日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
紺基調の和柄プリントをベースに、紺無地を合わせた配色Ⅱパターンです。紺づくめの一品、富士山プリントがお正月らしくてイイですね。めでたさついでにバックも赤にしてみました。平生地はこちらです。




昨日までの抽選会も終わり、またいつもの米蔵イベントホールです。一般的にお正月休みは4日まででしょうから、今日あたりは帰省Uターンのお土産を求める方々がお越しと思いきや、むしろ滞在型のお客様や県内のご家族連れが多かったです。多少の小雪はあっても、まずまずのお天気に恵まれた今日の角館です。

東京からツアーでお越しのご夫婦。乳頭温泉郷に連泊するツアーで、今日はお昼の食事が西宮家でした。草履を気に入ってくださったのは奥様ですが、お金を払うのはご主人でした。今年もまたこうした“フツー”のご夫婦とたくさんお逢い出来るような気がします。

こちらは茨城県水戸市からの家族旅行、お母さんと二十代と思しき娘さんのお顔を拝見して、どうも初対面ではないように感じていました。訊いてみると二ヶ月前の11月、やはりお二人で旅行にいらしてました。そのときはおしゃべりだけでお買い上げはなかったそうです。
お父さんのご友人が八幡平にお暮らしで、たびたび秋田へお越しとのこと。今日はお父さんもご一緒だったため、草履を“買ってもらう”魂胆なんですね。

まず娘さんがお気に入りの配色をお選びになると、お父さんがお母さんへ『好きなの選べよ、プレゼントするからっ』。お母さんはいそいそと配色選びです。
お父さんが私に、『いえねぇ、昨日が女房の誕生日なんですよ。なんにもプレゼントを用意してなかったから、ちょうど良かったですよっ』。

私が配色選びに夢中のお母さんへ、『昨日プレゼントがなかったのは、今日のこの草履のせいだったんですよ。これが縁っていうものでしょっ』と言うと、『うん、きっとそうねっ!』。
お父さんも終始笑顔のお買い物と相成りました。

今年もいろんなご家族とお逢いするでしょうが、やっぱり旅には笑顔が似合いますね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする