今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
オレンジから黄色のグラデーションをベースに、合わせは赤基調の桜プリントです。角館草履には比較的珍しいグラデーション生地、桜プリントを合わせたことで可愛らしさが引き立ちますね。何度も言うようですが、可愛い草履ほどご年配者に履いて欲しいと思います。
成人の日の今日、この三連休では最もご来客数が多かったです。冬実演をどうしようか考えていた頃、米蔵スタッフに言われていたのは『(冬場は)かなり寂しい日があるよぉ』。
もちろん観光シーズン中のような人出を期待していたわけではないのですが、正直かなり寂しい日が多いです。そんな中で今日あたりの人出は、少しばかり張り切りたくなりましたね。
そして今日の出来事で特筆すべきは、なんと「壱万円草履」をお買い上げの方がおりました。どちらからお越しか聞き漏らしてしまったんですが、明らかに当地の方ではありません。4人ほどでお越しのおばさまが、『これ、いただいて行くわっ!』。
店頭に飾っておいてナンですが、正直「商品」という考え方はしていませんでした。言ってみれば「看板作品」、次回製作の予定もありません。
とは言っても、やっぱり気に入ってくださったのは嬉しい限りです。おばさまの一言も嬉しかったです、『イイものはなんと言ったってイイのよ。高いとは思わないわっ』。
実際材料費と製作工賃を考えれば、壱万円の中の利益はたいしたことがありません。そういうことも理解してくださってのお買い上げ、出来るものなら飾らず履いてくださることを願っています。
明日から二日間お休みをいただきます。一月実演の前半を終えて、草履職人は「お年玉」をいただいた気分です。