角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

湯上りの角館草履。

2009年01月16日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
グレー基調の花柄プリントをベースに、合わせは赤茶です。ベース生地が若干シブ目だったので、合わせは明るめにしてみました。これでお洒落に映りますね。

いやぁ、スゴい大雪になってしまいましたぁ。もう昨晩から今朝の光景が想像できてたんですが、その通りまた新雪20cm以上です。今朝は6時30分から除雪作業を開始して、終わったのは8時ちょうど。1時間半も除雪機をイジってると、腕の具合がおかしくなりますね。
こんな状態ですから、自ずとお客様の人数も限られてきます。まず県内の方は来られないでしょう、遊びに行くよりまず除雪、これが終わればもうクタクタですよ。

そんな中、名古屋市から温泉旅を愉しんでおられるご夫婦がお越しでした。『ようこそ大雪の角館へ!』かなんか言いながら笑ってましたが、この風景がまた楽しみだったそうです。
草履も気に入ってくださり、ご夫婦それぞれのほかにご自宅で留守番されているお舅さんご夫婦の分もお買い上げくださいました。「今日の草履」がお姑さんへのお土産です。
それにしてもこの大雪に四足もですよ、ほんとにありがたいと思いますね。

こちらのご夫婦に「湯上りの角館草履」をお勧めすると、『じゃあ今晩早速履いてみるわねっ』。
これまでも温泉旅と聞くと、必ずこの「湯上り」をお勧めしています。すでにご愛用の方々も湯上りに高い評価をくださっていますし、私自身自宅での湯上りによく履きます。

ただしこの「温泉」、私はこれまでの人生で特段魅力に感じたことがなかったんです。自宅でも長風呂はしませんし、夏はシャワーだけで過ごしています。
それが加齢なんでしょうか、このところ温泉というものにじっくり浸りたいと思うようになりました。一年中草履を編み続ける「手」や「腕」をいたわりたい気持ちと、ここ数日のような除雪仕事が続けばなおさらですね。

もし本当に温泉へ行く気になったら、その機会に新しい草履をおろしましょうかね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする