角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

一年の計は元旦にあり。

2009年01月02日 | 実演日記


新年最初の今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤基調の桜プリントをベースに、淡いピンクを合わせた配色Ⅱパターンです。新年初草履をどれにしようか迷いましたが、やはり角館の象徴「桜」にしました。まだまだ厳しい冬が続く角館ですが、やがて桜で埋め尽くされる春が必ずやって来ますからね。

新年二日、明けましておめでとうございます。まず一般的にはお休みという方が多い正月ですが、すでに草履職人の新春実演が始まっています。
昨日元旦はJRの「ワンデイフリーパス」の日、一日限りJR東日本全線が乗り放題一万円という一日でした。西宮家は角館駅から徒歩10分ほどに位置していますから、新幹線でお越しの多くはお立ち寄りになります。

と期待したのですが、それほど多くは訪れませんでしたねぇ。やはり年末の大寒波によるダイヤの乱れを心配されたんでしょうか。新年明けては天気も落ち着いています。今日当たりはずいぶん晴れ間もあって、気持ちの良いお正月となりました。
新年初お買い上げは東京からツアーでお越しのお父さん、奥様とお孫さんにお土産だそうです。

観光でお越しの方は少なくとも、福引抽選会に訪れる地元民は絶え間なく訪れました。一等五万円を目指した老若男女の悲喜こもごも、目前にいれば退屈なんてありませんね。
抽選に訪れる方には知人も多く、『元旦から仕事してるのっ!?』とか『いつから休むの?』なんて声がずいぶんありました。フツーにお応えしたんでは面白くありませんから、『休みたいなんて思うのは堕落のはじまりダっ』とかなんとか言って笑ってました。

商店会に加盟している福引抽選のスタッフさんたちからも、『元旦も休まねっすかっ、がんばるんすなぁ』と言われました。とっさに出た言葉が、『一年の計は元旦にありだんシべっ、元旦から忙しくしねぇば一年ずーっとヒマになってしまうんシよっ』。これを言ってから気がつきました、商店会の多くは元旦休業なんですよねぇ。
どうやら今年の草履職人も一言多い年になってしまうようです。

草履愛好者の方々からも年賀状をいただきました。私も出来るだけ早く賀状をお出ししたいと思っています。これにも手書きで一言添えますが、余計なことは書かないように注意いたします。
では2009年も、どうぞ宜しくお願いいたします!

コメント (2)
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