角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

ミニ草履の役目。

2009年01月17日 | 家族の話


今日の草履は、彩シリーズ21cm土踏まず付き〔四阡円〕
青からピンクのグラデーションをベースに、合わせはピンク基調の花柄プリントです。グラデーションは面白い配色になりますねぇ、組み合わせにピンクを使ったことで可愛らしさが引き立ちました。サイズも小さめの21cm、足の小さな可愛いおばあちゃんにお勧めしたい一品です。

カミさんが専門に作る「ミニ草履」。トップページでもその使い道の一部をご紹介していますが、ヒモを付けて車の中に提げる話は何人かから聞いています。草履を「旅の履物」と位置づけて、道中の安全祈願、つまり「交通安全」を意味するのが一般的でしょう。

そんな中でおひとりのおばさまは、『あたしの車に提げれば目印になってイイわぁ』。スーパーなどの駐車場に停めた際、買い物が終わって車に戻ろうとしたら同じ車が複数あって迷ってしまった…なんてことありませんかね。こちらのおばさまはそれを思ったんですね。

実はカミさんも同じことをしています。自ら作ったミニ草履をルームミラーから提げているんです。私はむしろ邪魔で危険じゃないかと思っているのですが、ずーっとそこにあると気にならなくなるらしいです。

今わが家では、暫時代車を借りています。先日秋田市の病院へ叔母を見舞った帰り道、とあるスーパーセンターへ寄りました。買い物が終わって店を出るとき、私がトイレに行きたくなって車のカギをカミさんへ渡したんです。
トイレが済んで車へ行くと、カミさんの姿がありません。車内を見ると買ったものもないんです。店の玄関で別れてから5分以上も過ぎていました。

辺りを見回すと、カミさんのほうが私に気づいて近づいてきました。『ナニしてらったおご?』と訊ねると、『車まちがったぁ』。
詳しく訊くと、代車のカギで知らない人の車のドアを開けようとしていたようです。カギが入らなければ間違いに気づきそうなもんですが、そこはカミさん、数分間他人の車のドアと格闘していました。

ひとつ間違えば警察を呼ばれかねません。ミニ草履の目印としての役目、案外バカにできないようですなぁ。

コメント
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