角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

人徳が足りません。

2008年02月25日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズLグループ25cm土踏まず付き〔4500円〕
赤の唐草をベースに、合わせを紺とエンジでそれぞれ違えてみました。ちょっとしたいたずらみたいな配色ですが、案外面白いと思います。決して間違って作ったわけじゃありませんからね。

2月も最終週に入り、この年度末も押し詰まってきました。三人娘それぞれに卒業と入学を迎える今年は、やはり予想通り忙しないものになっています。
その忙しなさの中で草履在庫も一定量は仕上げなければいけませんから、毎朝5時半から動き出したものにしても成果は思ったほどじゃないですねぇ。

3月に入ってまず最初は、2日の角館西小学校閉校行事です。閉校式に引き続きPTA解散式、そのあと最後の学年懇談会と進みます。そして夕方からは慰労会、2日はまず仕事になりません。
5日は高校入学試験、7日は中学校卒業式、そして12日が小学校卒業式と高校合格発表です。入学試験は受けるのが娘たちですから、私が「忙しない」という表現は適切じゃないんですけどね。やはり気持ちの問題でしょう。

小学校卒業に際して、毎年「卒業祝賀会」が開かれていました。全校の教職員と卒業世帯の保護者、場合によって卒業児童全員が参加する大きな催しです。それが今年度、「閉校&引越し」という何十年に一度という大きな節目に当たったため、学校のスケジュールが半端じゃないんですね。校長先生や教頭先生と話し合った結果、今年度については廃止を結論としました。
こうした学年部PTAの活動を主導するのが、学年部長として私の仕事なわけです。そうでなくてもイベント好きですから、この決定は多少大げさですけど「断腸の思い」ですよ。

それが一昨日、ひとりのお母さんから電話がありました。『学校の多忙は分がったども、私たちだけでもお祝いしてあげられねべがぁ…』、そのお母さんの周囲はそんな意見で一致したとのことです。
『もっと早ぐ言えば良がったねがぁ』と言うと、『自分たちでは企画でぎねぇし、(私の)仕事増やせば悪りぃど思って…』。

この電話が終わった後、私自身の「人徳」のなさを痛感しました。組織の先に立つ者は、いつでも気軽に意見が述べられる環境作りがひとつの責務です。それが私を気遣うことでギリギリまで話してもらえなかった、これはまさに私の「不徳」なわけです。

今私の心は決しました。卒業児童と保護者、総勢150人規模の催しですから、ここまで押し詰まれば会場も限られるでしょう。中身も質素なものになるかも知れません。
3月2日の学年懇談会、「卒業パーティー」急きょ開催を提案してきます。

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