角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

隠れた才能!?

2008年02月11日 | 製作日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ24cm土踏まず付き〔4000円〕
赤の唐草をベースに、緑・青・黄の無地を合わせた配色Ⅱパターンです。唐草模様そのものはまさしく「和」なんですが、こうしてカラフルな無地を多用すると「洋」の雰囲気になりますね。明るく楽しい草履と思います。
ついでに先ツボも左右違えてみました。

「よくあるご質問⑥」にある通り、冬場の草履着用には指付き靴下が重宝です。ただ指付き靴下を日常に利用していない方は、私の草履を見ても「夏」しか思い浮かばないケースが多いんですね。これを一目でご理解いただけるように、昨年西宮家隣家の若き人形師にお願いして「足型模型」を作ってもらいました。ただそれは足袋型の二股だったんです。

これも「よくあるご質問⑥」に記載していますが、私は二股より五本指を推奨しています。作り直しをお願いするのも申し訳ないので、今度は自分で作ってみようと思っていました。
実演開幕まで完成すればイイのですが、おそらく私のことですから一度で上手く出来るとは思えません。十日ほど前に材料だけはと思い揃えていたんですが、この2、3日前に作業に取り掛かりました。そして完成したのがこちらです。



材料は「発泡スチロール」、よくありますよね、室内装飾とか店舗ディスプレイに使う発泡スチロール製の「レンガ」、あれです。
完成した“足”を娘たちに見せると、『キモっ…』と言ったきりじっくり見てくれませんでした。でもこれは最大級の評価じゃないですかね、それだけリアルに出来たことでしょう。確かに青い色が気持ち悪さを演出してますねぇ。
この足に五本指靴下を履かせ、さらに草履を履くとこうなります。



裸足は「キモっ」でしたが、こうすると可愛いですね。実演開幕には草履職人とともに、この「足」もお客様をお迎えすることでしょう。

コメント
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