角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

裁判員制度。

2008年02月09日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズMグループ24cm土踏まず付き〔4000円〕
緑基調のさくらプリントをベースに、合わせは桜うさぎピンクです。この合わせもベース以外の利用は珍しいのですが、優しい雰囲気に仕上がりましたね。女性であれば年齢を問わずOKでしょう。

広く地元民から無作為抽出され、指定された裁判に参加するという「裁判員制度」。このところ告知活動が活発化しているようで、先日は新聞一面を使った「説明」が掲載されていました。
それを読みながらカミさんと話したのは、『なるべくは参加したくねぇよなぁ』。特にカミさんは、『なんとかして断りたい…』と言ってましたね。性格からして本音でしょう。明確な理由があれば辞退も可のようですが、カミさんの場合はなかなか困難と思います。

自営業の私の場合、裁判に参加する休業により、著しい損害が懸念される場合は辞退も可のようです。これって微妙ですよねぇ。私がいなければ実演も販売もストップするわけですから、確実に損害が発生します。
たとえばコンサートを開く歌い手さんや、大勢のスタッフに影響する俳優さんとかの話でしょうから、これが私にも認められるかは分かりません。

実際裁判に参加するとして、やはり他人様を裁くという行為に少なからず抵抗があります。おそらく多くの人がこう思ってるんじゃないですかね。
それでカミさんとも話したのですが、少々不謹慎ながら凶悪事件のほうがはっきりしててイイんじゃないかと思うんです。情状酌量の余地がまったくない、一方的な犯罪ですね。

でも実際は、生まれながらに「極悪非道」なんて人間はそうそういるもんじゃないんですよね。殺人を犯す人間は、自分自身を大切に思えない人と云います。自分を大切に出来ない人というのは、だいたいの場合子ども時代の環境が影響しているようです。結局はどんな犯罪でもいくらかの「情状」ってあるんでしょう。
つまりは、やっぱり出来るものなら参加を辞退したいところです。

ただし私には、許されるものなら立候補しても参加したい事件があります。それは大相撲時津風部屋の「リンチ殺人事件」。あえて事件名をこう言いたいです。この親方の裁判には手を挙げても参加したいくらいですねぇ。
「坊主憎けりゃ…」じゃないですが、おそらくこの先わが家のテレビに相撲中継が映ることはないでしょう。

コメント
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