角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

落とし文句。

2008年02月03日 | 家族の話


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
三日連続同じベースに、今日はエンジを合わせました。やはりエンジは安心感があるでしょうか。しっくりまとまった気がします。
あじさいベースは全6タイプ、それぞれ世界に一足でおしまいとなります。

実演でのおしゃべり、お客様に言われる言葉で一番嬉しいのは、やはり「出逢いの感謝」です。『まさか角館でこんな草履に出逢えるとは…』とか、『こんな綺麗にできるのねぇ…』のような言葉ですね。こうした言葉はいわゆる草履との出逢いで、中には草履職人との出逢いを言葉にされる方もいらっしゃいます。
『あなたと逢えて楽しかったぁ』と言われたら、それこそ本分をまっとうした満足感に浸れます。まぁ、「旅のべんちゃら」もあるんでしょうけどね。

昨日の晩飯で、娘たちと面接試験の話題になりました。もちろん二人ともこの試験を通らなければ合格はありません。娘たちによると、面接官の質問で比較的多用されるのが、『最近感動したことはなんですか?』なんだそうです。
『おめぇだぢはなにサ感動したおご?』と訊いてみると、長女は「合唱コンクール」と答えました。その答えた直後に自分から、『あれっ、なして合唱コンクールであんなに感動したんだっけ。賞も獲ってないのに…』。

この答えは案外簡単ですね。人が感動する条件に、他人からの評価は必ずしも要るものではありません。自分あるいは自分たちが持ち得る最大の力を発揮したあとに、感動というものは結構付いて来ますからね。
続いて次女に訊いてみると、『う~ん、ナニがあったがなぁ…』。これも案外素直な答えじゃないですかね。自問してみても、最近の感動ってすぐ思いつかないもんでした。

もちろん本当の面接試験でモタモタは出来ません。一呼吸考える時間を置いたら、相手に分かりやすくキチンと話すことが重要でしょう。
そこで思いついたのが実演です。次女へ、『最近感動したことは、今こうしてあなたに出逢えたことです!って言ってみれっ』と言うと、『がはははっ、本番で思い出してしまう~』と家族全員がバカうけしてました。

さすがに高校入試の面接でこれはマズいでしょうね。この言葉は社会に出てから適宜利用しましょ。

コメント
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