角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

変り行く風景。

2008年02月10日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズMグループ24cm土踏まず付き〔4000円〕
昨日と同じベースに、合わせは夜桜です。こちらもお洒落な一品に仕上がりました。夜桜を合わせに利用するのは、これからもちょくちょくやってみようと思います。

三連休中日の今日、角館は気持ちの良い好天に恵まれました。こういうお天気がやって来ると、ほんとに春近しを感じますね。
自家用車のオイル交換を予定してましたが、この天気に誘われて洗車にワックス仕上げまでやっちゃいました。ほんとは少し早いのですが、車も綺麗になって気分は春ですねぇ。

昨晩は同期生の新年会で秋田市泊まりでした。基本的に毎月一回集まりがあるのですが、年に一度だけ秋田市を会場にしています。今年も「川反(かわばた)大臣」の異名をとるARクンがセットしてくれ、誠に美味しい食事を堪能できました。

夕方のホテル集合時刻まで間があったので、少し久しぶりに秋田市の中心部を車で流してみました。昨今どこも云われる「中心街の空洞化」、秋田市も例外ではありません。かつてあれだけの栄華を誇った「広小路」、週末の夕方にもかかわらず道行く人は数えられるほどです。街路樹に点滅する紫のイルミネーションが、まして寂しさを強くさせていました。
まず間違いなく、角館の武家屋敷通りのほうが人はいますね。

週末の郊外大型店を見れば、さすがは県都というだけの人混みがあります。いわゆるこれが「空洞化」なんでしょうが、そればかりでないと思ったのは夜の秋田市でした。県下最大の歓楽街「川反」も、その姿はかつてと比較になりません。
一次会の天ぷら専門店はオープンからまだ日が浅いせいか、それなりに込んでいました。それが二次会のパブに入ったとたん、私たち以外にお客さんはいません。時間が経つにつれ若干の来店はあったものの、お店のオネェちゃんたちも『今はだいたいこんなもんよ』。
ホテルへ帰る道すがら街の様子を見ても、歩く人より客待ちタクシーのほうがはるかに多かったです。空洞化ばかりではない、基本的に地方は消費が落ち込んでいるんですね。

もちろん角館も同じ、年間200万人以上のお客様が見えると言っても、それで町が潤うかといえばそうとは言えません。他の自治体を心配している場合じゃないですし、私が心配したところでまたなにほどのこともありません。ただ県都秋田市には、やっぱり賑わいがあって欲しいとは思うんですね。

さて、そんなこんなで今日は一日休んでしまいました。角館の賑わいへささやかな貢献を信じて、明日からまた草履作りに励みましょ。

コメント (2)
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