角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

晩秋の出逢い。

2007年11月14日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、11月6日、静岡市駿河区からお越しくださった女性のオーダー草履です。
ちょうどクリスマスシリーズ③を作っていたときに、実演をチラッとご覧になっていたそうです。それが米蔵ショッピングを終えて再度お立ち寄りのときには、すでに売れて無くなっていました。どうしてもそのときの配色が忘れられないとのことで、オーダーは『クリスマスベースで可愛くお任せっ!』と相成りました。
クリスマスプリントをベースに信号三色を合わせ、ついでに先ツボの色も変えてみました。履くときは、「右足が緑」と覚えていただければイイですね。

男性用もオーダーいただきました。ご主人かどうか聞き漏らしましたが、草履を贈りたい男性ですからきっと大好きな人だと思います。お二人仲良く「信号三色」でお楽しみください。男性用はこちらです。


晩秋の西宮家、観光シーズンの終了に向かい人影はグッと少なくなっています。でもそうした時期だからこそ、なおさら「出逢い」を強く感じます。

屋久島からお越しの女性、屋久島の方とははじめてお会いしました。とても草履を気に入ってくださり、『洗い替えがあったほうがイイわねっ!』とのことで二足オーダーです。
『屋久島から一人旅ですか?』とお尋ねすると、少し言いにくそうに『ええ、ちょっと治療のために秋田へ来てるの』。治療目的で秋田を訪れるという方を、ほかにも何人か知っています。女性に対してこういう話題を詳しく訊くのは失礼ですから、すぐに話題を変えました。

いつもはすぐにお帰りのところ、今日は飛行機まで時間が空いたとのことで、タクシーをチャーターして角館散策なんだそうです。
『嬉しいものに出逢えたわ、ここまで来て良かったっ!』、そう言っていただければ私のほうこそ嬉しいです。次の機会にも、ぜひお立ち寄りくださいね。

『あっ、これこれ!』と言いながら入っていらした、秋田市からお越しのご夫婦。奥様が布草履作りの経験者で、お仲間に『角館にスゴい草履を作ってる人がいるわよ』と教えられ、それは見に行かねば…とのことでご来店です。
小一時間ほどご覧でしたでしょうか、『あぁ、やっぱり見に来て良かったっ!』と言って下さいました。こちらこそお出でいただきありがとうございました。

町内に暮らす男性、ご夫婦共に私の草履を履いてくださっている方なんですが、どなたかにプレゼントらしい草履をオーダーいただいてました。その草履は昨日お引取りになっています。
今日夕方になってお越しの女性お二方、ひとりの女性が『私昨日プレゼントにいただいたんですぅ』。差し上げた方のお名前を伺うと、昨日の男性に間違いありません。
『作った人に会えるなんて、嬉しいっ!』と、何枚も写真をお撮りになってました。

以前に一度お会いしてる男性なんですが、お住まいは地元と思います。私のブログを欠かさずご覧とのことでした。なんと言いますか、実演やブログ、こうした私の活動を暖かく見守ってくださる方がいるというのは、たいへんな励みになるもんですね。いつも米蔵を通る地元のお母さんたちからも、『寒くなってたいへんだなっ』とお声を掛けていただきます。

今日も若干寒さを感じる角館でしたが、やって見えるお客様はみんな暖かくて嬉しい人ばかりです。

コメント (2)
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