ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

流転の子

2012年03月16日 | 読みました

 「さんしゅゆ」 今年は実が落ちる前に花も咲くという面白い光景です  尼崎・大井戸公園 (12-3-15)




今朝は冷えました、顔を洗う水が冷たいと感じました。例年このようでしたか
しら? 毎年のことなのに忘れています。

灯油が又値上がりしました。2週間ほど前から比べると、1缶150円と急激
な値上がりです。まもなく1缶2千円になりそうな勢いです。私はお米屋さん
から、取っているのですが、「値が上がっても、今年はこれで(5缶)最後で
しょう?」「そうかしらね~、私に聞かれても、気象に聞いてもらわないと分
からないわ。何にも贅沢しているわけではないんだから、せめて、暖かくする
石油を買うくらいの贅沢はしたいわ。でも1万円札のお釣りがだんだん少なく
なっていくね」って会話…。

そうそうお米屋さんで思い出しました。私はお米だけは少しいいものを買って
いるのですよ。だから、美味しいのが普通と思っていましたら、先日お米3キ
ロを頂いたのです。それを食べて、いかに日ごろ食べているお米が美味しいか
思い知りました。お米を捨てたり出来ませんから、早くなくなってくれないか
と思いました。

このお米屋さんは息子の友達のお父さんなんです。もう何十年も持ってきても
らっているのです。

何時でしたか、お米が店頭から姿を消した時がありましたね。その時も「○○
さん(私)のお米がなくなる頃だから、と思って残してありますよ」って持ってき
てくれて、お米探しや外米を食べなくてすみました。ありがたかったですよ。

   流転の子(最後の皇女・愛新覚羅 こ生)     本岡 典子

愛新覚羅慧生(あいしんかくらえいせい)という名は知っていました。あの有
名な「天城山心中事件」で知っていました。妹が一人いることも知っていまし
たが、その「こ生」さん(この字は辞典でひいたときはちゃんと出るのですが、
投稿すると変な字になりますので、仕方なくひらがなにしました)が、今も隣
の市西宮市でご存命とは、この本を読むまで知りませんでした。新聞でのお薦
めで図書館に申し込んだものでした。

そして「こ生」さんが、子供さんたちが成人して、東京に住むようになってか
ら、1軒やからマンションに移るとき、ご両親たちが愛した庭をつぶすに偲び
ず、ご長女が、武庫川学院で学んだことの縁により、庭を移し「日中友好の庭」
として残されたようです。

そこには「白雲木」というご両親の思い出の木も移植されたようです。5月頃に
咲くそうですが、みてみたいな~と思っていますが…。希望は叶えられるでし
ょうか?

清朝最後の皇帝・溥儀の弟溥傑に嵯峨侯爵家の令嬢・嵯峨浩さんは、政略
結婚として嫁がれた。しかしご夫妻はお互いに心からの愛情を持ち生を全う
された。

長女・慧生は学齢期に達してからは日本の浩のお里・嵯峨家に預けられてい
た。日本が負けたとき、父は兄溥儀に従い、浩と「こ生」は二人で帰国の旅
に出るが、身分がばれ、長い捕虜生活を送られる。想像もしていなかったよ
うな、飢えと移動を重ねる生活をする。

はじめ、皇帝・溥儀は弟溥傑の日本人妻を快く思わず、日本の密偵と思ってい
たのか、溥傑の前では心に思っている事を口に出さぬようになった死、浩の造
った料理には溥傑が手をつけてから少しだけ食べると言うように用心していた。

溥儀には子供がなかったため、溥傑に男の子が生まれるのを恐れた。(溥儀と
日本軍の間で、溥儀に子供がないときは溥傑、その子が後を継ぐという密約が
あったため。しかし溥儀はその事を誰にも明かさなかった)生まれたのが女の
子と知った時、初めて、溥儀は弟の子・慧生を可愛がった。

戦後16年の別離の末、溥傑、浩夫妻は中国に渡ったが、嫮生は一人日本に残
る道を選んだ。慧生が中国を離れて1年後、毛沢東らが主導する「文化大革命」
が始まり、中国全土を覆った恐怖と粛清の嵐は溥傑と浩を巻き込み、日本にい
る「こ生」と合うことは出来なくなった。

ここに周総理の名が出てきて驚きました。総理は影になり日向になり溥傑と浩
夫妻を支えてくれたようです。

「こ生」さんは日本と中国のあるべき姿について
『日本と中国は経済的にはとても親密な関係でございますが、まず経営ありき
ではなく、人と人のこころの交流、人の心こそが国や体制を越えて人をつない
でいくものだと思っております。国と国との関係は一時的には具合の悪くなる
こともあろうかと思います。そんなときこそ、おたがいの隣人に対する真心を
持ったお付き合いが絶えることなく続いて欲しいと節に願っております。誠に
ささやかではございますが、二国の真心の交流のお役に立てばと、一生懸命
勤めてまいりたいと思っております』

今の日中関係を、どのような思いで見ておられるのでしょうか。



 「さんしゅゆ」 こちらが何時もの花だけの木   尼崎・大井戸公園   (12-3-15)


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