緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

車のヘコミ直し

2014-10-18 22:46:23 | 
朝晩はかなり寒く感じるようになってきた。しかし今日の日中は秋晴れの快晴、暑くも寒くも無い、外で過ごすには絶好の1日であった。
先週の三連休の最終日にやろうと思っていて出来なかった車のヘコミ直しに挑戦した。






今乗っている軽の四輪駆動車も走行距離13万kmを超え、外装、内装はボロボロになりつつある。
シートや内貼りは破れや剥がれが目立つようになり、致命的なのは大雨が降ると雨漏りで、助手席の後ろの溝に深さ3cmくらの水溜りが出来るのである。水溜りができてもとくに何もせず、放っておく。助手席の足元に水排出用の穴が2つ空いており、車を走らせると振動で自然に溝の水がその穴から排出されるからだ。内装はヘタリなんて全然気にならない。むしろ機関の状態には敏感であり、メンテはまめにやっているし、部品は劣化するとすぐに交換する。
だからエンジン、ミッション等の機関は概ね良好だ。走行距離をどこまで伸ばせるか分からないが、自分としては走行不能になるまで乗り続けようと思っている。
この車は四輪駆動車としては3台目である。何故四輪駆動車か言われると林道を走るのが好きだからだ。
林道は極めて静かだ。人や車と出会うことは殆ど無い。林道も奥へ入っていくと異次元の景観を味わうことができる。静かで空気のいい所が好きな人にはうってつけの場所である。
四輪駆動車を好んで乗る人の中には、複数車で廃道などで荒々しい乗り方をする人がいるが、私は林道は静かにゆっくりと走るのが好きだ。以前は毎週のように林道へ遊びに行った。しかし現在はすっかり体力が落ち、しばらく行っていない。仕事で体力、気力をすっかり奪われてしまっている。
今まで行った林道の中で面白かったのは、群馬県の妙義荒船林道。走行距離は短いが変化に富んでおり、深い林の中にある急勾配の上り坂もある。
あとスリルがあったのは北海道にある、名前を忘れたが、狭い林道の頂上近くの片側が断崖絶壁のように切れ落ちているルートで、通り過ぎる時はさすがに怖かった。
この四輪駆動車で北海道の実家に5,6回は帰省しただろうか。フェリー乗り場まで行く途中で2度、怖い思いをしたことがあった。
一度目は、今から10年くらい前だったであろうか。大洗のフェリーターミナルへ向かう途中、会社を出て自宅近くを通りかかった時、信号待ちの後、ギアを1速に入れて発進しようとしたら、ギアが入らない。物凄い力で無理やり入れて発進したが、次の信号待ちの後でも同じ症状が続いた。動揺して近くのSUZUKIのディーラーに駆け込んだが、何と休業日。しかたなく、どこでもいいから他メーカーのディーラーでも目についたところを必死に探した。そしてTOYOTAのディーラーが目に入り、藁をもすがる気持ちで駆け込んだ。
まず他メーカーの車なので見てもらえるかどうか聞いてみたら、いいとのこと。まずほっとした。
見てくれたのは30歳くらいの落ち着いた丁寧な整備士であった。そして30分くらいかけて車を点検してくれた。フェリーの出港時間に間に合うかとても不安であったが、この整備士に全てを託すしかなかった。
そして約30分後、原因が分かったとのことで、整備場で説明してくれた。原因は、クラッチが摩耗したことで、クラッチが完全に切れずに、エンジンからの駆動がミッション伝わりギアが入れる状態になかったことだ。そして出港時間に間に合うか不安でいっぱいの私の気持ちをよそに、ギアが入らない原因を実演をしながら丁寧に説明してくれた。そしてクラッチ・ワイヤーを目いっぱい調整すれば何とかギアが入れるようになるかもしれないと言ってくれた。そしてすぐに調整作業に取り掛かり、しばらくしてその整備士の方が、「応急処置ですが大丈夫です」、と言ってくれた。一気に力が抜け、安堵と嬉しさでいっぱいになった。
その整備士にお礼を言い、お金はいくらか、と聞いたら、その方は「代金は要りません」と言った。
他メーカーの車を、それももしかして営業時間を過ぎているかもしれない時間帯に突然駆け込んだのに、最優先して診てくれたこのTOYOTAの整備士はすばらしい職業意識を持った方だと感激した。
その後、車は無事、時間に遅れることなくフェリーターミナルに到着した。
フェリーの中で実家近くのディーラーに電話をし、前もってクラッチ他の部品を注文し、実家に着いた翌日に修理に出し、クラッチ一式を交換し事なきを得た。
2度目はその翌年だっただろうか。やはり実家に帰省するためにフェリーを使った時である。今度は北海道から帰る途中に起きた。
苫小牧発新潟行きのフェリーに乗るために、苫小牧東フェリーターミナルに向かっていた途中、信号待ちで発信しようとしたら、またしてもギアが1速に入らなくなったのだ。血の気が引き、動揺するも渾身の力でギアを何とか入れて発進し、そして目についたSUZUKIのディーラーに駆け込んだ。そして原因を調べてもらったが、よく分からない感じであった。そして昨年同じような現象を起きたことを言い、もしかするとクラッチワイヤーが緩んでクラッチが切れていないかもしれないと伝えた。フェリーの出港時間に遅れるわけにはいかず、整備士も原因はわからないが、私が言ったことを受けてクラッチワイヤーを調整してくれた。お金はいくらかと聞いたら、500円頂きますと言われた。
ディーラーを出てフェリーターミナルの近くまで来たところで、またギアが入らなくなった。また物凄い力で無理やりギアを入れて発進させ、何とかフェリーターミナルに到着したが、受付のところで今度はギアを渾身の力を入れてもびくともしなくなった。5分くらい必死に何度もギアを入れようとしたが入らない。後ろに並んでいる車からあおられた。
しかしやっとギアが入りフェリーの中に車を入れることができた。
フェリーに乗っている間は気が気でなかった。新潟に着いても、それから何時間も高速道路を走らなければならないのである。もう新潟に車を置いて新幹線で帰ろうとまで考え始めていた。
そして翌日新潟港に着いて駐車場でしばらくこれからどうするか考えた。高速道路に入る前に動かなくなったらどうしよう。もうこれはJAFを呼んで新潟市内のSUZUKIのディーラーでちゃんと診てもらうしかないと決断し、JAFを呼びディーラーまで牽引してもらった。ディーラーで再び診てもらったが、とくにクラッチやミッションには異常はないとのことであった。高速に乗っても大丈夫だろうと言ってくれた。クラッチワイヤーを調整してくれた。このディーラーは親切な対応であった。
それでも不安は消えずに車を走らせた。高速道路に入るまでは運よく異変が起きなかった。そしてガソリンを満タンにし、高速道路にやっと入った。
高速道路に入ってからは数時間、ノン・ストップで走り続けた。早く家にたどり着くことだけを考え続けた。
そして高速道路の出口に差しかかり、料金所で料金を支払うために車を数時間ぶりに止めた。料金を払い、発進しようとしたら何とまたギアが入らない。また悪夢が蘇った。数分トライしてやっと発進できた。料金所の徴収員は、何やっているんだ、と言わんばかりにいらだっていた。
料金所を出てすぐのところに料理屋の駐車場があったので、とりあえずそこに車を止めた。
そして再びJAFを呼んで家まで牽引してもらった。無事着いたのはいいが最悪の帰路であった。
翌日整備工場で診てもらったら、原因は意外なことであることが分かった。原因はミッション・オイルであった。
実は帰省する直前にミッション・オイルを自分で交換していた。このミッション・オイルはオイルメーカーとしては有名な会社のものであったが、軽自動車用とのことで粘度の低いものを選んでいた。
しかしミッション・オイルは粘度が低いと冷却効果が薄いため、車によってはミッションのギアが高熱になり、それが原因でギアが入らなくなってしまうのだ。そういえば、オイルポンプでミッション・オイルをミッションケースに入れる時に、何故かすいすいオイルが注入されていったことが不思議に思われた。ミッション・オイルは粘度が高いのでポンプで入れる時にかなり力を要するからだ。オイルの容器を振ったら、ジャボ・ジャボと音がした。
ギアが入らなくなってっても数分後に入るようになったのは、時間の経過でいくらかギアが冷えたためであろう。

前置きがとても長くなったが、今日車のフロント・フェンダーのヘコミ直しに取り掛かった。四輪駆動車なので気にするほどのヘコミではないのでそのままでも良いのだが、大事にしたい気持ちなのか、自分で直すことにした。板金工場に頼むと3万円以上は取られるだろうし。
ヘコミを直すには道具が必要だ。いろいろ調べて板金用のハンマーやドリーと言われる当て金があることが分かった。そしてインターネットで探して、本体価格1,500円ほどのセットを見つけて購入した。



今日早速、作業したのであるが、ヘコミの裏側が狭くて、ハンマーを使うのがやや厳しいことが判明した。そして当て金から適当な形状のものを選んで裏側から叩くことを繰り返した。
日頃の運動不足と仕事の疲れからか、どっと汗が噴き出し、バテてしまった。休み休み叩くことを繰り返したが、思ったほどびくともしない。この車はその性格上、ボディの鋼板を厚くしているのであろう。
必死になって叩いて少しヘコミが和らいだといった程度か。やはりずぶの素人が考えるほど簡単にはいかないものだ。ただ叩けばいいというものではない!、といった言葉がどこからか聴こえてくるようであった。
しばらくしてフロントグリルを外せば、横から手を入れられるようになることに気付いた。そしてフロントグリルを外し、横から手を入れてみると余裕を持ってヘコミの裏側の突起を押すことができた。しかし横から当て金を入れて叩くのは厳しい。



このため作戦の変更を余儀なくされることになった。いろいろ調べてみると、鋼板を熱であぶって柔らかくしてから、手で押すとヘコミが元通りになるという事例が見つかった。しかしその事例の車は私の車のような厚い板厚の鋼板ではなく、普通の車に使用されているような薄い鋼板のようであった。だから熱であぶっても当て金で叩かないと元通りに戻らないと考えられる。

今日のところは上手くいかなかったが、次は鋼板を熱して再挑戦する予定だ。
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2 コメント

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Unknown (Tommy)
2014-10-19 20:16:00
車があると便利ですね。
都内に住んでいると車を必要としないため
これまで子供が小さいときに一度だけ運転
していましたがそれ以来20年以上車なしで
過ごしています。
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Unknown (緑陽)
2014-10-19 23:30:27
Tommyさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も就職で上京して会社の寮にいた頃は車を持っていませんでした。東京は車は必要ないですね。
道路も入り組んでいて、必ず迷いそう。
今住んでいるところは陸の孤島のような交通の便の悪いところで車が無いとかなり不便です。
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