緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

「おとなと子ども」を聴く

2014-09-13 22:52:16 | その他の音楽
今年の9月は残暑という感じがない。もう秋が来たことを感じる1日だった。
ここ2週間ほど、ちょっと大きな仕事があり、睡眠時間4、5時間の日々が続いたが、それも昨日でやっと片付いた。
しかし明日は休み明けの会議の資料作成のため、仕事に出かけなければならなくなった。
今日は1日家でゆっくり過ごした。久しぶりの晴れで空気が乾燥しているためか、ギターの鳴りも調子がいい。
今日、今から40年近く前、中学1年生で音楽に目覚めた頃に聴いた曲が、何故か心の中で何度も流れているのに気付いた。
その曲は「おとなと子ども」という曲であった。
この曲は、あの名曲「さとうびき畑」を作曲した寺島尚彦氏がリーダーとなり1960年代に活動していた「寺島尚彦とリズムシャンソネット」というグループが1枚のレコードに録音したものである。
このレコードを聴いて私は少年時代を過ごしたが、音楽を聴くどころかステレオのそばで飛び跳ねて遊んでいたので、レコードはその衝撃で傷だらけとなった。このレコードは親から譲り受け今でも大切にしている。
このレコードの最初の曲が「禁じられた遊び」で、クラシックギターやヴァイオリンなど複数の楽器で演奏されていたのだが、中学1年生の時、このレコードのクラシックギターの音色に衝撃を受けギターを始めるきっかけとなった。このへんのいきさつは以前に書いた。
この「おとなと子ども」という曲は、軽音楽であるが悲しくも哀愁のある曲だ。季節でいうと秋をイメージする。悲しいというよりも何かさみしいという感じかもしれない。フランスのシャンソンの1曲なのだろうか。作曲者はレコードのジャケットには「W.サンクリン、R. ローツァンド」とある。
インターネットで検索したが、全くヒットしない。これは意外だった。この美しい曲がもしかして人々から忘れられ、埋没してしまっているのだろうか。
5分にも満たない短い曲であるが、私にとっては強烈に心に刻まれた曲である。中学1年生の頃、何度もこの曲を聴いた。今日久しぶりにこの曲を聴いたが、キーも合っていた。
今日この曲が何故40年ぶりに蘇ってきたのかはよくわからないが、仕事を終え、安堵感を感じながらも何か虚しさも感じたからではないか。
会社や他人のため、家族のために自分を犠牲にして大きなエネルギーを費やさなければならないことがあるが、それが自分にとって満足感に至らないことが多々ある。しかし何か大きなことを達成した充実感、達成感からくる喜びばかりがいいものとは思わない。何か満たされなかった気持ちからこのような音楽が生まれてくるのかもしれない。

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