緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

NHK大河ドラマ テーマ曲「いのち」を聴く

2021-03-20 22:04:50 | その他の音楽
両親がNHK大好き人間だったこともあり、親と同居していた時代は毎週日曜夜8時に放映されていたNHK大河ドラマをいやでも見るはめになっていた。
しかしこのNHK大河ドラマのオープニングテーマ曲の中にはなかなかいい曲があった。
今でも思い出せる曲がある。
「黄金の日々」、「花神」、「風と雲と虹と」などだ。いずれも1970年代の作品。
しかし一番印象に残っているのは昭和61年に放映された「いのち」(作:橋田壽賀子、主演:三田佳子、役所広司ほか)のオープニングテーマ曲。
ピアノ協奏曲形式のクラシック風でもありポピュラー風でもありそうな、大河ドラマのテーマ曲にしては異色の雰囲気を持つ曲だったが、何故かこの曲が心に強く残っていた。
ピアノで音を1か所外してしまう部分もはっきりと記憶に残っている。
昨日たまたまこの曲をYoutubeで見つけて35年ぶりに聴いてみた。
懐かしかった。
あらためて聴いてみると、ピアノの音にすごい感情のエネルギーが乗っていることに気付いた。
だから恐らく強いインパクトを受けて心に残っていたのだと思う。
久しぶりに聴いたがいい曲だ。

作曲者が誰だろうと思って調べてみたら、坂田晃一という方。
歌謡曲では相当知られた作曲家のようだ。
1942年生まれ。東京芸大中退。
西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」、杉田かおるの「鳥の詩」などの歌謡曲の作曲者としてだけではなく、数多くのテレビドラマなどの音楽も作曲している。
あの世界的に大ヒットした、NHK連続テレビ小説「おしん」のテーマ曲も彼が作曲している。

Youtubeではオリジナルが1つだけだった。
ただ他のテーマ曲も混じっている。「いのち」は53:45から。是非聴いて欲しい。

昭和時代の大河ドラマオープニング集【作業用BGM】


坂田晃一氏の作品表を見ていたら、意外な作品があった。
NHK銀河テレビ小説「帰らざる日々」(1975年放映)。
私が小学校6年生の頃見たドラマだ。
かすかな記憶だが、サスペンスものだったと思う。
この時代のNHK銀河テレビ小説では「黄色い涙」、「青春のいたみ」など、いいドラマがあった。
今では決して見ることのできない作品だ。

この「帰らざる日々」のテーマ音楽をYoutubeで探したら何とあった。
何と懐かしい!。

坂田晃一作品集 ソニア・ローザ / 帰らざる日々


【追記202103210048】

この曲(「いのち」)、やっぱり力がある。
何度か聴いているうちに、内面から前向きな力が湧き出てきた。
もう深夜だけど、もう1本記事書いちゃおうかな。
坂田晃一氏、どういう人なのだろう。これから調べてみようと思う。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
« ワンタンメン作ってみた | トップ | 懐かしい 超ロングセラー水... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (勅使河原芳貴)
2021-07-18 10:05:43
なるほど後半で一箇所ピアノが音を外してますね。良く聴いていらっしゃいます。実はNHKでは天と地と以降、テーマ曲のピアノ楽譜を無料で配布してくれているのでいのちもざっとサラってはいたのですが、音を外している事にはほとんど気が付いてのませんでした。坂田晃一氏の音楽は明らかにラベルからガーシュイン頃までの影響が見て取れます。しかしちゃんとオケが書けてそれなりのサウンドになっている事自体大変な力だと思います。ピアノコンチェルト風なテーマとしては三枝成彰氏の花の乱がありますがいのちの方が作品として締まっていて濃厚な響がしますね。もともとチェリストでいらしてビリー・バンバンの名曲等もありますが大河の中では女太閤記が一番よく書けていると思います。
色々と仕掛けがあって何よりお洒落ですね。ちょっと後輩の小六禮次郎さんの曲も名曲揃いですよ。
返信する
Unknown (緑陽)
2021-07-19 00:16:44
勅使河原さん、はじめまして。コメントありがとうございました。
大河ドラマは全て見たわけではないのですが、聴いたテーマ曲の中ではこの「いのち」が最も心に残っていました。
西洋音楽の形式を採っていますが、私には聴こえてくる音楽に何故か「日本人の感情」を感じてしまいます。
とくに前半の音楽が好きです。
考えすぎかもしれませんが、この部分の音楽から「過酷な運命」の回想のようなものが感じられます。とても強い感情です。
例えば、終戦直後に中国や朝鮮から引き揚げるときに、子供などの家族と生き別れたり、幼い子供を置いておかざるを得なかったことに対する激しい悔恨、無念の情のようなものがかすかに感じられるのです。
坂田晃一氏の作品は多岐にわたっていますね。歌謡曲の中にもなかなかの曲がありました。
返信する

コメントを投稿

その他の音楽」カテゴリの最新記事