緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

ソル練習曲Op.35-18を弾いてみた

2022-07-09 23:24:26 | ギター
ソルの練習曲はかなりの数にのぼるが、その全てが音楽的に優れているとは限らない。
セゴビアやイエペスが取り上げなかった練習曲の中で、ソルにしてはちょっと変わった作風の曲がある。
Op.35-18、 ホ短調。
レヒーノ・サーインス・デ・ラ・マーサは彼が編集した30曲のソル練習曲集においてこの曲を冒頭に持って来た。





この曲を初めて弾いたのは30代半ば頃だった。
現代ギター社から出ている中野二郎編集のソル練習曲集の中のOp.35の18曲目にこの曲があったのだが、初めて弾いたとき、「え?、これがソルの曲?」と意外な印象を抱いたのを憶えている。





私がこの曲に対して感じた印象は、70年代の某フォークソングや、テレビ中継の格闘技の試合で流れてきたあるテーマ音楽を彷彿させるものだった。
殆どローポジションでやさしい曲に見えるが、音を保持して弾くのは意外と難しいようだ。
音を保持するための運指を学ぶことがこの曲の練習目的のように感じる。





この曲の指定速度はアンダンティーノ。メトリノームで80くらいだから、かなり速く感じる。
今日この曲を弾いてみたが、アンダンテくらいの速度にした。
練習曲だから指定の速度にするのが当然求められるのであるが、あまり速くするとこの曲の持ち味がかえって失われてしまうように感じる(正規の速度で弾くにはかなりの練習を要するということもあるが)。
なので私としてはちょっと遅めの速度にしてみた。

ソルの意外な一面を見たような気がした異色(?)の練習曲Op.35-18を、源氏パイ2袋(2個入り✖2)を食べた後に弾いてみた。2022年7月9日22:29
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