緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

磐城・常陸・磐越地方ローカル線の旅(4)

2022-07-10 23:19:17 | 旅行
(前回からの続き)

13:48、水戸駅着。次のいわき行きの発車まで約1時間ある。
ここで昼飯を食べることにしよう。まず立ち食いそば屋が駅構内にないか探したが無かった(ホームにはあったかもしれないが)。
改札を出てみると、地上よりも高くなっている。駅ビルと併設されているのだ。
駅ビル内に何か食べるところがないか探したら、4Fにラーメン屋が3軒入っているのが案内板で分かったので、行ってみることにした。
4Fまでエスカレーターで行って店を探したが見つからない。「変だな?」。
また元の場所に戻って案内板のあるビルの4Fに今度はエレベーターで行ってみたら、またさっきと同じ場所。
「あの案内板は一体何なんだ」と思いつつ、ラーメンは諦めて反対方法の出口へ行ってみることにした。
すると吉野家があった。吉野家でもいいかと思ったが、この先に何か店があるのではないかと思って行ってみたら、何とさっきの案内板にあったラーメン屋の案内板がここにもあるではないか。
どうやらラーメン屋はこっちのビルの4Fにあるらしい。最初の案内板は一体何だったのか。すっかりだまされた。
発車時刻まであと30分ちょっとしかなかったが、とりあえず4Fまで行ってみることにした。
ラーメン屋は3軒あったが、うち2軒は出口付近に待ち客が数名、もう1軒はやけに空いていたのでラッキーと思って出入口のメニューを見たら、一番安くて1,230円!。これはいくら何でも高過ぎだ。
時間も無いのでラーメンは諦めて吉野家にすることにした。

吉野家で食べるのは久しぶり。工場勤務時代は仕事帰りによく立ち寄ったものだったが、ここ数年は殆ど行っていなかった。
店のメニューを見たら驚いた。
親子丼、ユーリンチー定食(&丼)、からあげ定食(&丼)、焼肉(&丼)、サバ味噌煮定食、うな重、従来の牛丼以外のメニューの多さにびっくり。
いつからこんな路線に変わってしまったのだろう。(カレーもある)

親子丼を注文。味は悪くない。なか卵よりもうまいかもしれない。388円、これはいい。
私が初めて吉野家の牛丼を食べたのは1987年、就職で東京に出てきてからだ。東京有楽町駅前の店(今でもある)だったけど、当時のメニューは牛丼と牛皿の2種類しかなかった。
サイドメニューでお新香や生卵もあったかな。この当時は特別おいしいとは感じなかったが、店はいつも混んでいた。
狂牛病問題が発生してから豚丼になり、その後牛丼が復活したが、店内が何故か牛肉の生臭いにおいが充満しているのを感じて、それ以来足が遠のいた。
しばらくして、牛すき鍋膳など、特別メニューが出てくるようになってからまた行くようになったが、この頃からメニューが増え始めたのだと思う。そう言えば「ベジなんとか丼」って無くなったのか?。
昔、牛しゃけ定食というのがあったが、これをよく注文したものだった。この定食のごはんに生卵をかけて食べるのが好きだった(今でもあるのか)。

14:38発、いわき行きの5両編成の電車に乗る。今日最後の乗車となる列車だ。





さて、今日の晩飯は何にするかな、などどと考える。
まもなく睡眠不足からかいつの間にか居眠りをしてしまった。
目が覚めたのは「植田」という駅。中学生の大軍が乗り込んできて、にわかに車内が密集状態となりにぎやかになる。
中学生軍団の殆どは終点のいわき駅で降りた。
いわきの手前は田舎という印象であったが、駅の周辺は結構都会であった。風があり寒い。







ビジネスホテルは駅から5分のところ。和室の安宿は見つけられなかった。
今日は満室のようだ。フロントはひっきりなしに客の対応をしていた。

部屋に荷物を置いてから、地酒を買いに出かける。
途中、駅前ビルの中の寿司屋で、かつおの竜田揚げ定食、1,350円を注文した。随分とふんぱつしたもんだ。
やはり高いだけあってボリュームがあり、味もいい。これはおいしかった。久しぶりに満足感のある食事だった。
夕食後、ネットで調べた日本酒専門店でいわきの地酒300ml入りと福島県の地酒「廣戸川」という銘柄の180ml入りびん各1本を買ってホテルで飲む。



20:00頃、シャワーを浴びる。カーテンは新しく、黒カビは生えていなかった。
浴室、トイレ、ベッドなど部屋の中の設備は清潔で不快な感じはしなかった。



欲を言えば、せっけんがあって欲しかった。液体のヌルッとしたボディソープがボタンを押せば出るようになっていて、それを顔を洗うのに使ってくれ、ということであるが、香料のにおいとネバネバ。ヌルヌルの感触が思わず「ウェッ!」とさせるものだ。

夜21:00過ぎに床に入る。
毎日、バイブルのように読んでいる心理学の本を読む。
その本の中で、「自分はどうなりたいのか」、「自分が今、手に入れようとしているものは何か」、その自分の欲について、良い悪いの判断(ジャッチ)を入れずに、ただしばらくそのことに焦点を合わせて観察し、感じてみることに時間を割いてみて下さい、たっぷり時間をかけて、と提案していた。
「将来、何をすればいいのか」、「どう行動すれば良いのか」は考えなくて良いという。それはあなたが自分の本当の欲が解ったと悟った後にやって来るという。
なるほど、私は今までずっと長い間、前者のことは考えず、後者のことをまず考え、優先し、がむしゃらに頑張った結果、心を病み、生きづらい人生を送るはめになってしまったのではないかと思った。

「自分の本当の気持ちではなく、人に認めてもらうため」、「人に受け入れてもらうため」、「人の迷惑にならないように」というような恐怖を動機とした生き方をして来たのだと思う。
その背景としては、自分を否定された過去があり、その体験を起点として自己否定の構えが根付いてしまったことが考えられる。
このような生き方が心を病む原因となって、不幸な人生を送る原因になっているのだが、これに気が付けないで生きている人は案外たくさんいるのではないだろうか。
そんな事を考えているといつの間にか眠りについてしまった。
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刑事ドラマの傑作

2022-07-10 00:14:53 | その他の音楽
今日の朝刊の付録に1970年代から1980年代にかけて放映された刑事ドラマの読者ランキングが紹介されていたが、1位が「太陽にほえろ」、2位が「Gメン75」という結果であった。

「太陽にほえろ」の中でも最も面白かった、というか感動したのがマカロニやジーパンの時代だ。
1970年代半ばの頃のことだ。
この頃の「太陽にほえろ」はどれもが素晴らしい内容だった。
とくに印象に残っているのは、確か「マカロニを殺したやつ」というタイトルの番組。
事件が解決し、帰りに立小便していたマカロニが背後から突然刺殺された。
その犯人の手がかりが見つかり、執念の捜査で犯人が特定され、その犯人をゼイロンという名前のスナックで逮捕するはずだったが、そのスナックに来ていたチンピラと犯人がトラブルになって、犯人がチンピラに刺殺されてしまうのだが、山さんがそのチンピラに物凄い剣幕でビンタを食らわせて激怒したときの演技はとても演技とは思えなかった。
本物の迫真の演技だった。山さんはそれで本庁行きの内定が取り消しされたが、ラストシーンのボスと山さんのやり取りがまた何とも人間味に満ちていて、長く記憶に残っていたのである。

他にも感動したシーンは数えきれないほどある。
テーマ音楽や挿入曲も超一流、素晴らしかった。

「Gメン75」は大学2年生の時に深夜に再放送されているのを見た。
アルバイトをクビになり、収入が絶たれ、そのショックと人間関係の悩みもあってか、勉強する気が全然起きなくなって、後期テストの最中だというのにテスト勉強はせずにGメン75を見ていた。その結果、落第した。

「Gメン75」も凄く面白かった。とくに池田雄一という脚本家が書いたものが面白かった(というか怖かった)。
若林豪、藤木悠、夏木マリ、丹波哲郎、川津祐介といった俳優が思い出される。

あとは「特捜最前線」。
これも70年代の高校時代に見たが、人間心理の闇を浮き彫りにした異色の刑事ものだったと思う。
オープニングテーマでフラメンコギターを弾いている方が出演し、タレガのラグリマを演奏しているシーンが思い出される。
二谷英明、誠直也、大滝秀治、藤岡弘などといった俳優が印象に残っている。

最近のテレビを見ると、刑事もの、時代劇やサスペンスだけでなくドラマそのものが殆ど放映されていない。
少ないながら放映されていても、テーマや脚本力が脆弱だ。
夜のゴールデンタイムにテレビを入れると、どの放送局もお笑い芸人を多数起用した安易な中身の薄くてうるさいだけの番組だらけだ。
番組の質、レベルが著しく低下している。
これは今の日本を象徴していると思う。
かつてものづくり大国と言われた日本も、製品開発力、技術レベル、品質レベルは目も当てられないほど低下している。
テレビ番組もしかり。
「いいものを生み出していく」という欲求、気迫、情熱といったものがかつて無いほど失われている。
現状のままでいいどころか、現状を維持するエネルギーも失われているのが今の日本の実態だ。

いいものを生み出そうとする意欲、感性、感受性、エネルギー、情熱(パッション)が感じられない。
安易なもので妥協しているというか、安易なものが安易だと気が付くことが出来ないのであろう。

私はこの先の日本がどんどん没落、貧しさの方向に突き進んでいるような気がする。
それは決して悲観的なものの見方で感じているわけではない。
しかし日本がもっとも活気に満ちていた、人間的な本物の優しさに触れることの出来た1970年代のような時代の人々心の再現がなされるよう、何かしらのアプローチを自分なりに微力ではあるがしていきたいと思っているのである。

太陽にほえろの印象深い層入曲。Youtubeより貼り付けさせていただきます。

ジーパン 愛のテーマ(Gパンの行動のテーマ1-4) 井上堯之バンド


太陽にほえろ! 追跡のテーマ(TVバージョン)

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