世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

永遠の幸福

2010年05月10日 23時08分34秒 | Weblog
心療内科デー。

今日の待ち時間、2時間半。先日購入した「残念な人の思考法」、読了。わかりやすい事例と「上から目線」ではない著者の文章に親しみを感じ、サクっと読めた。
能力もやる気もあるのに、仕事の方法にセンスがない人…喩えるならば…塗り絵ができない人と著者は言う。
最初に輪郭をなぞらずに、一ヶ所だけをガリガリと塗り始めたり、塗るというミッションから外れて脇に関係の無い絵を描く人…。仕事でも長期的視野で物事を捉えずに目先のことに集中してしまい、結局なにも終わらないっていうようなことがある。私も気を付けようと思った。

さて、診察。
久々に見るクマ医師は真っ黒だった。
さては南国に行ったな…?
医者などのセレブな人々は休日を南国で過ごすと考えてしまう短絡的思考の私。

ヤシの木の下、青い海の見えるビーチ。
ハンモックで寝そべるクマ医師を想像してニヤニヤしてしまった。
もしくは地元の総合グランドや壬生町のふれあいプール(流れるプール)で散見する巨大シャチの遊具にしがみつくクマ医師…も、萌ゆる~。

「休日どうしてました?」
と訊かれたが、逆に私が問いたかった。
「シャチの乗り心地はいかがでしたか?」と。
薬が増えそうだから自粛したが。

盛岡、弘前、角館に桜を見に行った旨を報告。
「へぇ~」
と言われた。

今週は決算発表があるという旨は前回伝えていたのだが、クマ医師はちゃんとそのことを覚えていてくれた。もしやうちの株主になるつもりだろうか。心療内科でIR活動しちゃうYO!

あとは簡単な確認。
生理前なのに心身ともに穏やかであることを報告。
認知行動療法のお陰で落ち込むことも無くなった。
今週こそパキシルの減薬宣告が来るかと思っていたのだが、特に無し。
パキシル、マイスリー、パリエット。

帰りはマックに寄り、母ヨーコたんオススメの「NEWゴマえびフィレオごまごまバンズ」を食した。ほんのりとごまの風味が口内に充満、咀嚼するとエビのぷりぷり感が歯に伝わってきた。かなり美味しかった。



今週の会社の花(階段の踊り場)は、ムーンダスト。青紫のカーネーション。さては昨日の売れ残りだな?と意地悪く思ってしまった。
花言葉は「永遠の幸福」


ホント、今の幸福が永遠に続けばいいのになあ。
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「女の子ものがたり」

2010年05月10日 22時57分02秒 | Weblog
「女の子ものがたり」レンタルして観た。
ずっと観たかったこの作品。


【ネタバレあり】




大人たちの問題(借金、離婚、自殺)に翻弄されながらも、女の子たち3人は逞しく育っていく。その様子が、生命力溢れる夏の原っぱなどの細やかな描写とマッチしていた。
やがて少女たちは大人になり、それぞれの人生を歩む。主人公が広場の小屋に描いたあの絵のように。
主人公以外の二人は地元の暴力夫に嫁ぐ。旦那に殴られて顔に青たんを作ったり、頭蓋骨を陥没したりしながらも、笑って堪え忍ぶ彼女たち。きっとあの田舎では女が耐えることがが当たり前で、それは古くから土地に根付いている因習なのだろう。

主人公は思いきって町を出る。
そして漫画家になるのだが…。

子供時代、自分の力ではどうしょうもできなかった親の不条理、大人になってからの挫折、最後、気持ち良さそうに風を受ける深津さんのドアップが数回映し出されるのだが、その表情は全てから解放されたような清々としたものだった。とても印象深い菩薩のような顔だった。

あと、波瑠(高校生時代のきみこ)の美しい存在感に目が釘付けだった。喧嘩のシーンの悲しさと怒りが入り混じった目が印象的だった。

題名は「女の子ものがたり」。
だけれども、男女共に楽しめる作品なのではないだろうか。
特に故郷を出て上京した者には共感できる箇所が多かったように思う。



映画『女の子ものがたり』トレーラー


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ママ、大好き!

2010年05月09日 22時38分02秒 | Weblog
母の日。
先日の帰省のとき、既にプレゼントを贈呈していた。
日比谷花壇で購入したプリザーブドフラワーだ。いつもはハンカチやらストッキングやら香水といった実用品を贈るのだが、今年は花が好きな母を思い、その思いに素直に従って花にした。

「綺麗~」
と、母は喜んでくれた。よかった。

私が幼少の頃、母はいつも怒っていた。

ある日、半分に割ったピーマンにハンバーグを詰めるという高度な料理を母が作った。
私は困惑した。野菜が食べられなかったのである。
母がまだ台所にいることをいいことに、私はピーマンの部分を窓からポイっと捨てて、ハンバーグの部分のみを食した。
「まったく。最初からハンバーグのみを出せば良いのに」
と思いながら。
そしたら、背中を向けていた母がそのままの姿勢で呟いたのである!
「ママ、せっかく作ったのに。悲しい」
と。
恐るべし、母。
母はエスパーなのかもしれぬ…と幼き私は驚愕した。

でも外で元気に遊んでどろんこで帰ってきても怒られなかった。
逆に褒められた。
「元気がイイ証拠!!」
って。
外で友達と遊んでいると、夕御飯の天ぷらやパンのみみをフライにしたものを「食べな~」と
振舞ってくれた。根本的には優しい母だったのかもしれない。

父は毎日、飲み会や残業で明け方に帰宅していた。
平日、あまり彼の顔を見たことがなかった。半分、母子家庭みたいなものだった。
幼き子3人を抱えて、昔の母は余裕がなかったのだと今になっては思う。

いつからだろう。
私が上京したときぐらいからだろうか。
母は私の友達みたいになっていった。
名称も「ママ」から「ヨーコたん」に変更。
ちょっとやそっとのことで怒らなくなった母ヨーコたん。
…「怒っても無駄だと諦めたから」と本人は言っている。

離れている分、互いを思いやる気持ちが生まれたのもあるし、子供3人を育て上げて母に余裕が出てきたからだと思う。
もう少し前にヨーコたんがこんなに優しかったら…と思うのだが、あのダメな子を甘やかしていたら、やはり今の私はもっと駄目人間な人生を歩んでいたわけで。
あの厳しさは必要だったのかなあと思う。(大人になったなあ、自分)

時々、
「ママが死んだらどーすんの?」
と私の行く末を案じる母・ヨーコたん。
「亮子も一緒に死ぬ!置いていかないで~」
とかなり本気で返答する私。

すると、ヨーコたんは
「甘ったれてるんじゃないよ!」
と怒りMAXになる。
まだまだ母の厳しさは健在である。

そんなこんなもあるが、ママ、大好き!
早くまた実家に帰りたい~。

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日光浴

2010年05月09日 22時36分10秒 | Weblog
天気が良かったのでクマたちを日光浴させた。
クマ先生、さくら、クローバー…3人とも気持ち良さそう~♪
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五月晴れ

2010年05月08日 23時55分06秒 | Weblog
土曜出勤日。
五月晴れ。
昨日の雨が塵を流してくれたようだ。
窓から見る外の風景がキラキラと輝いているのを見ながら、ひたすら決算短信のチェック!続けてやっていると意識が朦朧としてくるので、タイミングを見計らって違う仕事をやりながら進めた。

午後は会議の議事録に捺印をしてもらうべく、役員さんたちを回った。
「お疲れさまです!ご捺印をお願いします」
とまずは挨拶。
役員さんが印を机から出している隙に、書類を開き、朱肉とマットを用意。そして捺印してもらう箇所を指示する。
これは、先日、産休に入った後輩女子Aちゃんからの引き継ぎ業務。
なかなか手こずる。
これをエレガントにできるようになった頃、Aちゃんは母になって復帰してくるはず。

今日は一日を通して、やたら吉熊に会いたくて仕方がなかった。
たまにこのような日がある。

明日は一日だけの貴重な休み。
溜まった洗濯などのやるべきことを遂行したあとは、吉熊と戯れる予定。

画像は先日の帰省の際のもの。
庭に咲くチューリップの中を覗き込む吉熊。
「おやゆび姫はいるかな?」
ですって。
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ヒューマンドキュメンタリー  私の「家族」

2010年05月08日 00時21分35秒 | Weblog
NHKの番組『ヒューマンドキュメンタリー 私の「家族」』を観た。

番組HPより
[詳細]
特別養子縁組で結ばれた親と子の15年を考える。小学生と中学生の3人の子供を育てているある一家。家族の間に血のつながりはない。子供に恵まれなかった夫婦は15年前、NPOを通じて生後数カ月の赤ちゃんと特別養子縁組を行い、さらに2人の養子を迎えて育ててきた。生みの親が別にいることは子供たちに隠さずに伝えてきたが、最近12歳の長女が実母に会いたいと言い始めた。子供が成長の節目を迎えた家族らの姿を通し、親子とは何か、家族のきずなとは何かを考える。

産みの母親にNPOを通して「会いたい」という手紙を出した12歳の長女。彼女の小学校最後のバスケットボール大会を見に来てくれるという約束を励みに日々練習を重ねてきた。しかし、大会4日前、NPOを通して、産みの母親は大会に来られない旨を電話で聞く。電話口で涙を堪えきれない長女。そっと慰める育ての母親。

この光景に涙が止まらなかった。
産みの母親にも事情があるのだろう。
でも、この12歳の長女の涙は誰が拭えというのだろうか。
「また会えるよ。(産みのお母さんのこと)嫌いになっちゃダメだよ」
と優しく宥める育ての母親。
嗚呼、この子はこの家に迎えられて良かったのだと思った。

そしてもう一組の家族。
この夫婦には子供がいない。
妻が病気で子宮と卵巣を摘出してしまい授かれないのだそうだ。
NPO法人「環の会」を通じて、子供を迎えることになった。
事情があって育てられない若い(モザイクがかかっていて分からなかったが)母親に抱かれているのは女の赤ちゃん。手放したくない産みの母親は泣き崩れてしまって、なかなか赤ちゃんを手放そうとしない。
ようやく夫婦に迎えられた赤ちゃんは、3ヶ月後、すくすくと育っていた。

「事情」が発生してしまうのは仕方がない。
でもその「事情」を回避するべく努めることは、最低限、大人としてするべきことだと思う。
あの12歳長女の涙、我が子を手放さなくてはならない若い母親の涙、そんな多くの悲しみを作らないためにも。
あと、「家族」とは血縁だけで繋がっているものではないのだと再認識した。
12歳長女の兄も妹も特別養子縁組で迎い入れられた子達だ。
和気藹々、仲睦まじく、そして逞しく育っている様子からは、どんな「事情」も越えていける希望のようなものを見せてもらった。
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今日一日…そして、『残念な人の思考法』

2010年05月07日 23時02分31秒 | Weblog
朝、一本早めの電車に乗った。駅から会社への道に綺麗なテッセンが咲いていて、それをどうしても撮影したかったのだ。先日実家に帰省したとき、庭にテッセンは咲いていなかった。いつも5月の連休には咲いているのに。母曰く、今年は開花が遅れているらしい。


優雅な花弁が何ともいえない。
つい見入ってしまった。

優雅に花を愛でながらの出勤だったのだが、株式市場は今朝も混乱で幕開けをした。日経平均株価はあれよあれよという間に400円安。

そういえばNY市場で誤発注があったらしい。

【毎日新聞 2010年5月7日 東京夕刊】
NY市場 誤発注でパニック 35分間で700ドル下げ、600ドル戻し
◇100万を「10億」
【ワシントン斉藤信宏】6日のニューヨーク株式市場は午後2時過ぎ、株価の急降下に騒然となった。ダウ工業株30種平均はわずか15分間で約700ドルも下落して1万ドルを割り込み、その後の20分間で約600ドル戻すという「バンジージャンプのような相場」(市場関係者)となり、市場は一時パニックに陥った。
米メディアによると、混乱のきっかけは米大手金融機関のトレーダーによる誤発注。ダウ平均構成銘柄のプロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)の株取引で「ミリオン」(100万)単位で注文を出そうとした際、誤って「ビリオン」(10億)と打ち込んだ可能性があるという。
これに加え、証券各社のコンピューターが、自動的に損失回避の売り注文を出したことも拍車をかけたと見られる。米CNBCテレビは「機械の暴走と人的ミスが原因」と報じた。




2005年12月8日のジェイコムの誤発注事件を思い出した。
http://www.youtube.com/watch?v=aBFn-r8THAs

昨日と同様、お偉いさんたちに株価情報メールを送信し、昨日、社長に決裁をいただいた稟議書のデリバリーに行く。

午後から雨が降ってきた。
若干蒸し蒸しする。
外に出るとき、新しい傘をオープン!
折り畳み傘の調子が悪いので、先日の旅行の前に購入した傘だ。
柄の部分がクマちゃん!
クマクマ!!!!!
雨の日が楽しくなりそうだ。


夕方はずっと決算短信のチェック。
数字ばっかり見ていたら、ムスカのように「め、め、目がぁ~」状態になってしまった。
明日、終える予定。(当社は明日も出勤どすぇ)

●●●ィ~(部長)の机の上を見たら何やら本が。

「残念な人の思考法」


ショッキングな表題にビックリ。
そして、ガクブル…。

で、帰りに書店で購入してしまった!
(本当は柳美里の「ファミリー・シークレット」の方が気になったのだが。)

今夜はこれをナイトキャップにしよう。
…熟睡できなさそうだけど…。
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若者と大人のあいだ

2010年05月06日 22時38分15秒 | Weblog
休み明け。今日は朝から暑かった。
そんな中、全体朝礼。月初の朝礼なので、社長のお話を聞く。
録音テープを聴きながら彼の話したことを文章化するのは私の仕事なのだが、今日は短くて楽チンだった。

連休明けの市場は大混乱。初っ端から日経平均株価が300円超安だったので、前場だけで数回、お偉いさん達に株価メールを送信。

5月6日15時4分配信 産経新聞
ゴールデンウイーク明け6日の東京株式市場は、連休中にギリシャ危機の拡大で、ニューヨーク株式市場などが大幅に下落したことを受け、日経平均株価の終値は、4月30日終値比361円71銭安の1万0695円69銭と急反落。3月11日以来2カ月ぶりとなる1万600円台の安値を付けた。

ギリシャったら「イカロス」しか思い浮かばない…。
NHK「みんなのうた」の「勇気一つを友にして」。
なんか大変なことが起こっているっぽい。ギリシャ。

今日は調子が出ない。
よく考えてみたら、昨日までの4日間は好きなだけ煙草を吸えていた。
久々の出勤日である今日は、体が昨日までのように多くのニコチンを欲してしまい、宥めるのに一苦労だった。
仕事がひと段落するたびに体が「吸いたい…吸いたい」と疼く。
昼休みを告げる鐘と同時に喫煙所へダッシュ!!!!!


午後、来客中の吉熊上司に電話連絡メモを社内メールで送信。
読んだ吉熊上司は
「あのさ。…訛ってたよ」
と爆笑。
「ちなみに…」を「つなみに…」と打ってしまったようだ。
恥ずかしい。とほほ。

帰宅後、「日本の、これから」を観た。
討論番組は嫌いなのだが、この番組は司会の三宅アナウンサーが頑張っているから好き。

本日のテーマは「草食系で何が悪い 若者と語るニッポンの未来」

期待していたのだが、大人たちの若者叩きに嫌気がさしてしまった。
そもそも「今の若者たちは覇気がない。だからダメなんだ」という視点から番組が作られているのがまずかった。若者VS大人という敵対関係が出来上がってしまっていて議論にならなかった。特に室井祐月のヒステリックな様子は何なのだろう。

今の若者たち…
「別に出世したくない」
「別にお金ほしくない」
「会社が終わったら早く帰宅したい」

いいじゃないか。
本当、何がいけないのだろう。

今の多くの若者は生まれたときから衣食住が整っていた。だから貪欲に何かを求めるっていう意識が低いのは仕方がないことだと思う。バブル期に皆が欲しがった車やブランド品が、個人の生き方に対応し、細分化、多様化してきただけで、今の若者だってけっこう欲しいものは買っているような気がする。
うちの部署のタイスケくん(26歳)は典型的な都会の草食系男子だ。普段からクールでスタイリッシュだが、自分が欲するものに対してはかなり貪欲だし好奇心旺盛だ。
それでいいじゃないか。

右肩上がりの日本は終わった。
それに順応している現代の若者たち。
大人たちが歯がゆくなるのはわかるが、若者の意見を尊重して理解するのも同じ社会に生きるためには必要なことなのではないだろうか。

32歳。
若者と大人のあいだで揺れ動く私は思ったのだった。
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妹・芋子が描いてくれた私の似顔絵

2010年05月05日 23時32分42秒 | Weblog
旅行中、妹・芋子が描いてくれた私の似顔絵。
似てる!!!

デジカメで撮影したらちゃんと顔認識した!
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没後10年 小倉遊亀展

2010年05月05日 22時26分03秒 | Weblog
両親と妹と一緒に宇都宮美術館に行ってきた。
ここは私が宇都宮で一番好きな場所だ。
静かで高貴な雰囲気がたまらない。
「宇都宮の山の手」豊郷台の頂きにある宇都宮美術館。
新緑が目にしみるほど鮮やかだった。





山吹も綺麗に咲いていた。


今日の目的は「没後10年 小倉遊亀展




小倉遊亀
1895年に滋賀県大津市に生まれ、2000(平成12)年に105歳で世を去った日本画家。大正から平成にわたるおよそ80年の画業の中で同時代の女性像や静物を、力強い構成と鮮やかな色彩で生き生きと描きだした。鋭い観察眼と豊かな感性でとらえたその世界は今なおみずみずしい輝きを放っている。
遊亀は奈良女子高等師範学校(現在の奈良女子大学)を総代で卒業、25歳の時に安田靫彦に入門し日本画家の道を歩み始めた。日本美術院を活動の場とし、67歳で日本芸術院賞、85歳で文化勲章を受章するなど戦後の日本画界に大きな足跡を残した。

本展覧会は、遊亀の没後10年にあたり、初期から最晩年までの作品、下絵、挿絵等約100点でその画業を回顧するものだ。



2002年、東京国立近代美術館で見た「浴女 その一」を観たときからずっと小倉遊亀の絵が好きだ。

「浴女 その一」
湯の中のタイルの歪みっぷり!見ているとクラクラするぐらいリアル。静かな様子で佇む女性二人が湯の動きを大きく見せている。



「舞う」
山種美術館(2008年09月21日「咲き定まる」)で見た。舞妓さんの初々しいくも凛とした様子が良い。余白の使い方が絶妙。



「美しき朝」
婦人が着用している洋服の質感をも表現した緻密さに溜息が出た。
朝の清清しい光と空気も味わえる。
右手の黄色い花と奥行きのある左手後方の構図が秀逸。



宇都宮美術館コレクション展
「大家族」(マグリット)
宇都宮市の名誉市民!!



「中州月夜の図」(高橋由一)
高橋由一ったら「鮭」だけれども、このような風景画も素敵だと思った。
神秘的で絵に吸い込まれていきそうだった。


全て見終えたあと、美術館に併設されている喫茶店に入った。以前ここはイタリアンレストランであった。
両親と私はホットドックを頼んだのだが、ホットではなかった。
冷たいパンに冷たいソーセージが挟んであるだけ。
ホットドックはホットなんじゃね?という疑問は、やがて怒りになり、「温めてください」と店員さんに依頼した。我が家の人々は食に対して神経質ではない。出されたものは静かに食べる人種なのであるが、冷たいホットドックはどうしても許せなかった。やがてレンジでチンしたようなぬるいホットドックがやってきた。
たぶんもう二度とここには来ないというのが家族の一致した意見だ。

夕方、家族で焼肉。


妹と20時過ぎの電車で東京に帰った。
あんだけ楽しみにしていたゴールデンウィークも終わってしまった。
切ない…。
今年はとても充実していたように思う。

ココロもリフレッシュできたので、明日からまた頑張ろう!!
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友達という名のタイムマシン

2010年05月04日 22時14分01秒 | Weblog
中学時代からの親友わかめちゃんと遊んだ。

…その前に。

今日は昼から、妹・芋子の高校時代からの友達などが10人近く我が実家に集まり、庭でバーベキューをしていた。私は二階で旅ブログを更新することに没頭していたから挨拶しかしなかったのだが。大変賑やかだった。
飲兵衛の父も何気に参加していた。
父は酔った挙げ句、自分の大学の後輩であるホーリー君に絡んで悪酔いさせてしまった。

バーベキューに参加していたA君の娘イオちゃん5歳に話しかけられた私。

亮子「幼稚園、楽しいか?」
イオ「ううん。色々大変なの」
亮子「なんでよ」
イオ「バラ組(年少クラス)さんの面倒も見なくちゃいけないし。制服のお着替えも手伝わなけりゃならない。もう、大変なの」
亮子「んなもんさぁ、放っておけばいいんだよ!」
イオ「そうはいかない。先生に怒られちゃうもん」

という会話をした。
今の5歳児って大変なんだなあ。

17時過ぎに、わかめちゃんが車で我が家に来てくれた。
出迎えた芋子が、
「亮子は友達が少ないので仲良くしてやってください」
と挨拶。
「そんなことないですよ!亮子には吉熊がいるし」
とわかめちゃん。


久々に会うわかめちゃんは元気そうだった。
地元で教師をしている彼女は生徒は勿論、後輩教師の指導もしているらしい。
anegoって感じでかっこいい。

石焼ビビンバ屋みや御苑にてチーズビビンバとマンゴーソースがかかった杏仁豆腐を食した。






スプーンでお焦げを作りながら、身の上話を永遠にした。

彼女は生徒たちに私のことを話したことがあるらしい。
「これから20年後も笑って話せるような友達を作ろう」
という話の引用で。なんだか嬉しかった。ありがとう!

食後、彼女が勤務する学校付近をドライブ。
長閑な環境だった。
ここで「二十四の瞳」のような先生をやっている彼女が見えたような気がした。

我が家に私を送り届けてくれたわかめちゃん。
家に上がってもらい、暫し家族と談笑。
ちょっとした家庭訪問!?
旬風のロールケーキを食べながら、昔話に花を咲かせた。

わかめちゃんが帰ったあと、芋子が
「わかめちゃんといるときの亮ちゃんって、中学時代の亮ちゃんに戻るよね」
と言った。

たしかにそうかもしれない。
高校時代の友達と話せば高校時代に、大学時代の友達と話せばやはり大学時代の自分に戻る。
気持ちがタイムマシンに乗って、昔に戻るような感覚に陥るんである。

20年後もその先も、ずっと友達と繋がっていたい。

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弘前城・角館・北上展勝地の桜~東北桜の名所五景~ 2

2010年05月04日 22時05分23秒 | Weblog
5/3

朝5時起床。
昨夜到着したときには暗くて分からなかったが、窓からの眺めが良いことが判明。
山の頂きには雪が残っていた。


7時。
安比高原を後にして、いざ弘前に北上!
弘前には前々から行きたいと思っていた。
弘前への熱い思いを胸に、爆睡。(今日も酔い止め薬はガンガン効いてくれた)

9時20分弘前城に到着。
外堀の桜がとても綺麗に迎えてくれた。
「北の方で待ってたよ」
そう言っているように見えた。

スゴい人混み!


でもこれだけ綺麗な桜を見るのだもの。
仕方がないことなのかもしれない。
弘前城と桜と青空を一気に楽しめるだなんて滅多にないチャンス。
最近、綺麗なものを見るとその儚さを思い、悲しくなる。
弘前城と桜を見つめつつ、やはり切なさが押し寄せてきた。













お堀の桜も豪華絢爛。
モコモコ咲いていた。







岩木山との見事なコラボ。


日本一古いソメイヨシノ。
その存在感に圧倒された。





弘前の思い出に、香水をGET。
弘前さくらものがたり」。
資生堂と弘前市とのコラボ商品だ。
尾道でも資生堂とのコラボ香水「尾道オードプァルファム」が販売されていて毎年購入している。「弘前さくらものがたり」も桜ベースなのだが、ほのかに林檎の瑞々しい香りが加わっていてフルーティな感じ。



途中で南部せんべい(カレー味)をGET。
空腹凌ぎ。


弘前市内を出て、続いては小岩井・一本桜の見物。連続テレビ小説「どんと晴れ」にでていた木。どんと晴れとは「めでたしめでたし」という方言らしい。
咲きっぷりは…ガーン。未開花!まあ…雄大な岩手山を背に一本桜を見られたので、どんと晴れ。


辺りは牧場が広がっていた。すかさず、サンシャイン牧場を思いだし、携帯にて畜産の世話をする(畜産のモバイルバージョンが開設されていて感動)。

私は割とコンサバティブな洋服を好む。
妹は反対にスポーティな感じの服を着用することが多い。
行動も、土が嫌いな私に対し、妹は芋堀大会や収穫祭によく参加している。
小岩井を走り抜けるとき、ふと
「芋ちゃんってこういうところ、似合うよね」
と呟いた。
本人も自覚しているらしく、将来はオーバーオールに身を包み、「芋子さんのチーズケーキ(仮称)」などをネット販売したい云々という妄想話を発展。似合いすぎ!

田沢湖畔にて、きりたんぽ鍋を堪能。
きりたんぽ、大好物~。


田沢湖の美しさに感無量。
柔らかなミルキーブルーの湖が何とも言えない。


田沢湖に伝わる「辰子伝説」をガイドさんから聞き、「美を求めることは罪なのであろうか」という疑問が沸き起こった。永遠の美を求めたぐらいで龍になっちゃうだなんて、なんて無惨な伝説なんだろう。

辰子像
黄金!
バブリー!


角館に到着。


桧木内川と武家屋敷を散策。
町全体が桜色。
唐土庵にて生もろこしのお土産を買い、青柳家にて蔵にある珍しい物を見た。
猿の頭…とか。
あと昔行われた人体解剖のグロい写真とか…。
立派な打掛だとか。









青柳家の嫁が京都から嫁いだ際に枝垂れ桜を持ち込んだことから角館が小京都と言われるようになったらしい。
嫁、GJ!


小京都のの趣きがいたるところに漂っていた。





桧木内川にて今年最後の桜と戯れた。
さようなら、桜さん。







角館を出て、ひたすらバスに揺られる。
ガイドが気を利かせて「U字工事」のDVDを車内のテレビで放送してくれた。
鹿沼インター近くの「エーゲ海」ネタに激しくワロス!

それにしても凄い渋滞。
鶴巣インター付近を過ぎたあたりで、とり飯が配布されて食べた。22時。こんな時間に食べたら太っちゃうと思いつつ、モリモリと食べてしまう。


2時。
大晃ドライブインにてガイドさんや添乗員さんとお別れ。
一泊二日という短い旅だったが、ちょっと名残惜しい気持ちになる。

結局、宇都宮の実家に到着したのは午前3時!

疲れたけれども、数々の見事な桜を堪能できて満足。
目を瞑ると、淡いピンク色が瞼に広がる。
2010年の春は、一生分の桜を楽しめた。

「あと何回桜を楽しめるか分からない」という切羽詰まった母ヨーコたんの謎深い発想から生まれた今回の桜の旅。
いつも大胆に家族を引っ張る彼女のバイタリティに感謝。
そしてそんな母を尻目に、ずっとお酒と戯れていた寡黙な父。
スポンサーである彼なしでは今回の旅はなかったので、やはり感謝。
あと、普段は優しいのに思いっきり毒舌な妹・芋子。
あんなに面白い妹を持って姉は幸せだ。

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弘前城・角館・北上展勝地の桜~東北桜の名所五景~ 1

2010年05月04日 22時05分04秒 | Weblog
「もう何回桜を見られるか分からない」
母のそんな思い付きで行くことになった今回のみちのく桜紀行。
ちなみに母は余命宣告はおろか、いたって元気。たぶん私より元気。
「もうツアー申し込んでおいたからね」
と突然連絡を受けたのは4/26。びっくりした。ゴールデンウィークに何の予定も無いと見透かされている32歳の娘・私って…。

ツアーには両親と私、妹・芋子と吉熊で参加した。

5/2
朝4時45分起床。前日は全く眠れずに些かナチュラルハイ気味。
大晃ドライブインを大型バスで6時30分に出て、目指すは北上展勝地!
途中、いくつかのサービスエリアで停車してくれたので、トイレと喫煙は不便しなかった。渋滞も心配していたのだが、そんな酷くもなかった。
ツアー人数は40人。テンションが高い小太りのガイドさんと逮捕される前の堀江ライブドア前社長みたいな添乗員も同行。

北進すればするほど桜の開花に追い付く感じがしてうきうきした。
そう。
もう2010年には桜は見られないと思っていた。
こんな機会に恵まれて感無量。


車内にて牛タン弁当に舌づつみ。


北上展勝地。
北上川に沿うように1万本の桜が咲き乱れている地域。




















父がふと
「啄木の歌で、北上のなんとかっていう歌、なかったっけ?」
と言い出した。

「やはらかに柳あをめる
北上の岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに」
と自然に呟く私。
小5の時、暗記させられた歌だ(暗記できないと下校できなかった)。
20年ぶりに口にできた。


父が出店で購入したホタルイカ飯。これがまた美味しかった。イカアレルギーなことも忘れてモリモリと食した。


北上し、岩手市内へ。
綺麗な町だ。




盛岡裁判所構内にある石割桜。周囲22メートルの巨大な岩の割れ目から咲く桜は圧巻。
ど根性桜なのだが、花自体は小さめ。









安比高原へ向う途中。






19時前。安比高原温泉にある安比グランドヴィラに到着。
「岩手食材王国桜まつりバイキング」を堪能。
好物の苺をたらふく食べた!







芋子と温泉に浸かる。
露天風呂で小一時間裸の語らい。
のぼせたら外気のひんやりとした空気に当たり、また湯に浸かるの繰り返し。

疲れがじんわりと解消していくのを感じた。
零時、就寝。
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ただいま

2010年05月04日 03時17分18秒 | Weblog
度重なる渋滞を抜けて、ただいま雀宮に帰宅…。

これからお風呂に入って寝ます。
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仙台通過中

2010年05月03日 22時42分33秒 | Weblog
仙台通過中。
渋滞に巻き込まれつつも、やっとここまで南下できた。

そしてこんな時間にディナー。
とりめし弁当、ウマー。

さて。
何時に帰れることやら…。
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