世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

日常に埋もれている非日常

2010年05月20日 22時37分39秒 | Weblog
蒸し暑いなと思いながら、今日も一日ハードな就業時間を過ごした。
日経平均株価が1万円を割ったもよう。

日経平均、一時1万円割れ
【日経新聞 21:31】
 20日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、一時、約3カ月ぶりに1万円の大台を割った。終値は前日比156円53銭(1.54%)安の1万0030円31銭。欧米市場の金融規制強化や中国などのアジア株安が嫌気され、輸出関連株など幅広い銘柄が下落した。
 日経平均は午後に下げ幅を広げ、一時は187円25銭安の9999円59銭を付けた。取引時間中に1万円を下回ったのは2月10日以来。「欧米や中国など世界的に不透明要因が多く、株式には投資しにくい」(外国証券)。一方で国内企業の業績回復に期待した買いも入り、終値では1万円台を維持した。


夕方、社長と副社長に書類を渡しに行く。
他の建物の廊下を歩いていたら、前方に他部署の女性が歩いているのを発見。半年ぐらい前に入社してきた彼女は都内に詳しい遊び慣れた粋な人だと噂で聞いている。前々から話してみたいと思っていた。
よく見てみると彼女のスカートの裾、もしかしてパンツに巻き込まれている!?
やけに後ろだけ裾が短いぞ。
あ、彼女はしゃがみこんだ。
ストッキング越しにパンツ丸見え。
嗚呼、間違いない。
私は確信した。
背後からそっと彼女に近づいた。
「な、なんですか?」
彼女は驚いて私をじっと見つめた。
これではレズビアン疑惑をかけられてしまう。
客観的に我々を想像してみたら、イケてないレズビアンビデオの表紙のようではないか。
「花園オフィス~昼下がりの情事~」、「女獣!秘密のOJT」みたいな。
いやだわ、いやだわ。
いくら男日照りが長くて干魃状態が常習化していからといって…。
私は彼女のスカートがパンツに挟まっていることを静かに指摘した。
彼女は「あは~いやだわ~。ぎゃっはっは~」と笑いながら、スカートの裾を直した。
なんとなく私と気が合いそうだと感じた。
前々から話したいと思っていた彼女との最初の会話がパンツ…。
次回は都内のお洒落スポットをご教授願いたい。


仕入れ中の社長に書類を渡し、続いて副社長の元へ急ぐ。
またまた違った建物へ。
こんなに駆けずり回る仕事、体力的にあと何年できるんだろうか、とか思いながら、てくてくと歩いた。

すると前から眼鏡をかけた若人男子がチャリに乗ってやってくるではないか。
「ゲゲゲの女房」のしげる役みたいな草食系眼鏡男子キター!
目が釘付け。ちょっとした視姦。
その男子は長い足でペダルを上下させ、やがてその加速を緩めた。

何?
いきなりの告白タイム?
待って。心の準備が。

「あのう。役所にはどう行けば良いのですか?」
…なんだ。
知らないよ。
私、この町の人じゃないから。
それでも知らない旨を笑顔で伝える。
これは本能だろうか。


日常に埋もれがちなこんな非日常が今はただ愛しい。
あと何年この仕事をできるかだなんて不毛なことは考えるのはよそう。
こんな素敵な非日常を見つける心の余裕が、私の会社人としての寿命を長くさせるのではないだろうか。


先週購入した花束。
長生きしているのはトルコキキョウ。
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夕張メロン熊

2010年05月19日 22時24分14秒 | Weblog
今、売れているらしい。

「夕張メロン熊出没中 1日200個売れる人気商品」
【2010年5月9日7時41分 asahi.com】
北海道夕張市の国道沿い、北海道物産センターに「メロン熊」が出没している。夕張特産のネットメロンを模した直径約5センチの球体から牙をむくヒグマだ。
顔とお尻の半球を磁石でくっつけ、クリップやブローチにもなる。昨秋の試作品千個は2カ月で売り切れ。連休前に入荷の3千個も1日200個の勢いで売れている。
「冬眠から覚めたばかりで、メロンに食いつきました」と売り込む若狭翁斉(おうさい)店長。その傍らで、若い女性が「キモカワイー」とまとめ買いしていた。
近隣農家のメロンが冬眠から覚めたクマの被害に遭うことから、「メロンに頭を突っ込んだクマ」を思いついたという。






ここで購入できるらしい
北海道物産センター夕張店


可愛い~!
クマクマ!!

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だいじ、だいじ!

2010年05月19日 22時23分59秒 | Weblog
32歳だった頃の母と今の自分を比較すると、母の方が随分と大人だったのではないだろうかと思う。6歳の私を筆頭に既に3人の子の母親になっていた母ヨーコたん32歳。すげー。私なんて自分のことで精一杯だもんなあ。

今日も母ヨーコたんに一日を電話で報告。母の今夜の献立を聞くと涎が溜まってきて上手く言葉が出なくなる。私が上京するまで22年間毎日親しんできた味だもの。月に一度の帰省以外の日はあの味を恋しがって生きている。
グラタン、メンチカツ、かつお出汁のうどん、おじや、ミートスパゲティ、玉子焼き、カレー、ハンバーグ、鯖の味噌煮、餃子…。

その旨を母に報告したらいつもの
「甘ったれてるんじゃないよ!」
コールが出た。

ついでに
「ママが亮ちゃんの歳には平出のおばちゃん(ヨーコたんの母)に色々なもんを作っていたからね!」
とか言われた。
痛いところを突かれた。大打撃である。
私ができる料理ったら、カップ麺(しかも難しいのは無理)だけである。ここ10年ぐらい、炊飯は勿論、包丁や鍋とは接触していない。感触とか忘れた。
「え?もしかして私が作ったもの、食べたいの?」
と尋ねたら
「うん」
と言うヨーコたん。
「何が食べたいの?」
と質問をしたら
「何でも嬉しいなあ」
だって。
何なのさ、そのツンデレ。

でも無理だなあ。やる気が皆無だもの。
母ヨーコたんを越えることは永遠に不可能なんだと今日は強く実感した。
…ってこんなことでいちいち凹んでいたら、また精神科医クマ医師を悲しませてしまうので、「だいじ、だいじ!(栃木弁で「大丈夫、大丈夫」)」と呪文を唱えながら今夜の夕御飯のパンを頬張るのであった。


今日の仕事は主に書類のチェックをした。その合間に稟議書の作成、業者に見積もりの依頼。昨夜は今日に備え、睡眠導入剤マイスリーを早めに飲んで布団に入った。そしたら今朝の目覚めが抜群に良く、仕事も捗った。
明日も忙しいので早めに布団に入ろう。
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優先順位

2010年05月18日 22時19分15秒 | Weblog
朝出社したら机が書類に埋め尽くされていて帰りたくなった。
昨日は午前中が潰れてしまい、午後は外出、しかも直帰だったので、今朝は溜まりに溜まった仕事を片付けるのに必死だった。

午後は経費分析。前期の退店分の経費を考慮し、「どうしてこの数字になったのか」の動機を見つける。受け持っている勘定科目の中で大変なのは金額が多い雑費、消耗品費だろうか。
夕方は社長に書類を渡しに行ったり、各部から依頼されている消耗品のサンプルを届けたりしてバタバタしていた。あっという間に定時になってしもうた。
残業をし、経費分析。
キリが良かったので、後輩女子Cちゃんと帰ることに。
●●●ィ~(部長)に
「お先に失礼します」
の挨拶を言うときに、Cちゃんは
「明日、履歴書をお渡ししますのでよろしくお願いいたします」
と●●●ィ~に言った。

履歴書?
なにそれ?
とらば~ゆするのか!?Cちゃん。
聞いてないぞ!?

…なんてことはない。
来月Cちゃんは結婚式を挙げる。
当然●●●ィ~が祝辞を述べるのだが、履歴書はその際の参考にするっぽい。

いいなー。
結婚はしたくないけれども、結婚「式」はしたい。
成人式を12年前に終えた私に今後残された式ったら、葬式ぐらいだもんなー…。
高砂席で皆を見下ろしながら一服とかしてみたい。
キャンドルサービスはジッポで。
嗚呼、楽しそう(自分だけが)。

物欲しげな顔をしていたのだろうか、私。
●●●ィ~は、
「あなたの祝辞も考えてさしあげまショウカ?」
と言ってきた。
途端にニヤニヤ笑いだす吉熊上司。
すいませんね、行かず後家で~。

そう言えば今日、「仕事の優先順位を考えてね」と吉熊上司に言われた。

私の人生における優先順位も、他のヒトとずれているような気がする。
でも今さら直すつもりもないし、性格上、直せと言われたら余計にズレていくのは火を見るより明らかだ。
だからこのまま、自分(の優先順位、価値観)を信じて生きていくんだと思う。

明日も忙しくなるっぽい。
今日の疲れは今日のうちに取ってしまおう。
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決算発表説明会

2010年05月17日 22時06分11秒 | Weblog
上の方からの指示で今朝からずっと役員応接室にいた。
午前中の3時間はずっと一人きり。
群れからはぐれた仔山羊の気分だった。

今日の日経平均株価もスゴい下げっぷりだった。
(5月17日15時18分配信 産経新聞)
 週明け17日の東京株式市場は、円高ユーロ安や前週末の欧米株安などを嫌気して大幅に続落し、日経平均株価の終値は前週末比226円75銭安の1万0235円76銭だった。東証1部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は同16・02ポイント安の920・43。
 朝方から輸出関連銘柄を中心にソニーなどの主力銘柄が軒並み売られた。午後に東京外国為替市場でユーロ安が進み、一時1ユーロ=112円台半ばになったこともあって日経平均も下げ幅を拡大。一時は300円超安となった。
 取引開始前に発表された3月の機械受注統計は3カ月ぶりのプラスとなったが、市場関係者の予想の範囲内だったため材料視されなかった。




決算説明会の日にやめてよね。
…そう、今日は半期に一度の決算発表説明会。
午後から日本橋に外出。



爽やかな風がビルやアスファルトを優雅に吹き抜けていた。
5月の外出は気持ちがいい。

到着後は後輩男子、後輩女子、そしてコンサルの女性たちと共に会場設営をした。
漏れがないか、いつも緊張する。

「どうもー。お疲れさまですー」
振り向くと、車でやってきた社長が佇んでいた。機嫌良さげ。
定時になり、アナリストやファンドマネージャーたちがぞろぞろと入室。
私の前に着席した女性アナリストの靴が気になった。
デザインや質がとても良さそうなのである。
ウン万円はするのだろうな。
お洒落は足元からとよくいうが、深く実感してしまった。

まずは吉熊上司の決算の概況説明。
いつもエレガントだ。

続いて社長の業界話と今後の当社の展望についての話。
今回から趣向を変えた。心なしか、社長のテンションはかつてないほどアゲアゲだった。特に製品の話になると目が輝き、ジェスチャーが多くなる。そんな彼の様子を見ながら、嗚呼、この人はこの仕事をするために生まれてきたんだなあと思った。

私と後輩男女は直帰を許された。こんなことは珍しい。
まずは一服したいので神保町に寄り、さぼうるへ。
入口は1階、奥が半地下と中2階となっていて面白い造りになっている。
間接照明が木製の内装を柔らかく照らす都会のオアシスだ。
トーストとアイスコーヒーで夕御飯。






嗚呼、おいしかった。
まったり。

その後、三越本店を徘徊して帰宅。

明日は社長のスピーチ入力、そして今日できなかった経費分析を手掛ける予定。
立て込んでいるが、何とかこなそう。
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バラとワインの日2

2010年05月16日 23時59分05秒 | Weblog
西武ドームから池袋に戻り、東武で買い物。その前に喫煙所で一服。

NINAの香水が切れそうだったので購入。

普段はNINA(左)を使用しているのだが、今日は LOVE BY NINA (右)も購入してみた。


東武で昨日見て一目惚れしたSTRAWBERRY-FIELDSのワンピをご購入。細かい濃紺のチェック柄に腰元のりぼん、襟元のカットが素晴らしい。


今でも洋服を買うときは母ヨーコたんに報連相しないと踏ん切りがつかないので一日置いた。
今日試着してみたら、上品な感じでグー。

会計を済ませて駅に向かう途中、おじさんに声を掛けられた。
「お茶でもどうですか?」
と宣う左手薬指には指輪が…。ちなみに喫煙所で私を発見して「素敵だ」と思い、ずっと着いてきていたみたい。鼻からふわふわふるる~と煙を出す私の何が良かったんだろう。かなり謎である。丁重に断ったが、ちょっとしつこかったのでバックの中の吉熊に出てきてもらおうか考えてしまった。

ようやく解放されたので、妹・芋子が待つ新宿へ向かう。
妹・芋子はGW明けから昨日まで出勤、そしてほぼ徹夜だったらしい。大切な妹だから、心が痛む。でも幸い好きな仕事、才能を生かせる仕事だということがせめてもの救いだ。

今宵も新宿西口のザ・ワインバー。
ジントニックとロゼワイン(Beringer)1本を開けた。
夜景を見つつ、芋子と仕事やその他諸々の話をした。






母ヨーコたんの話になり、「なんだかんだ言っても、やっぱ親身になってくれるのはヨーコたんしかいない!」みたいな結論に行き着くころ、酔いも手伝ってか二人で号泣。母健在。なのに号泣。ヨーコたんの偉大さに二人とも咽び泣いた。

芋子は来月30歳になる。
三十路の世界にウェルカム~。いっひっひっひ…。

23時30分、お開き。
バラとワインのちょっと贅沢な一日が終わった。
久々に芋子と込み入った話ができたし、薔薇も綺麗だったので、かなり満足度の高い一日となった。

明日から新しい一週間が始まる。
気を引き締めて頑張ろう!
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バラとワインの日1

2010年05月16日 23時52分53秒 | Weblog
「薔薇なら昨日見たじゃないかー」
吉熊に小言を言われつつ、向かった先は西武ドーム。

第12回国際バラとガーデニングショウ

昨年初めてこのショウを観たのだが、物凄く良かったので今年も西武線に揺られて行ってきた。

いやー。混んでいた。目が回った。
初老の女性が多かった。ツアー客もちらほらいた。


人酔いと貧血の症状が出たらすぐに椅子で休みながらの鑑賞となった。

それにしても見事な薔薇。そしてガーデニングだった。

まずは薔薇のドレス




いいなあ。
こういうの着てみたいなあ。
お姫様みたい。
嗚呼、うっとり…。

ガーデニング
ぶっちゃけ誰かの家をストーキングしている気分になる。








ぶひぶひ。



「世界にひとつだけの花」という歌がある。実はあまり好きな歌ではない。でも今日はどの花もオンリー1であり、ナンバー1だった。いや、順位なんてつけられない。どの花も綺麗すぎるから。








個人的には切り花が好き。一輪に込められた熱意を強烈に感じるから。美の極みというか、一寸の無駄もない凛とし佇まいに惹かれる。
気が付けば切り花ばっかり見ていた。













私と妹・芋子のような薔薇


今日、一番、何度も何度も見てしまった薔薇
















アレンジも綺麗




プリンセスアイコの結集!!






吉熊も大満足っぽかった。
私も大満足。


亮子の大好きな薔薇・琴音。
オレンジピンクの色彩がたまらなく好き。




来年も来ようっと!!
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与野公園ばらまつり

2010年05月15日 22時59分04秒 | Weblog
いつも会社の喫煙所にて珍しい煙草を見せてくださる先輩紳士から「与野公園ばらまつり」のチラシをいただいたので行ってきた。与野でこんな素敵なイベントがあっただなんて知らなかった。

天気も良く、公園内は混んでいた。

どの薔薇もとても美しくて、花弁の一枚一枚を愛しく感じた。
よくぞここまで咲いてくれた、ありがとう…と思った。





何でこんなに綺麗に咲けるんだろう?
いったい何のためにこんなに綺麗に咲いているんだろう?
そんな疑問を持ってしまうほど、その見事な咲きっぷりは私の理解の範疇を超越していた。


アンネの日記
この薔薇はベルギーの園芸家が、アンネの平和への願いを受け継ごうと開発した品種である。アンネの父オットー・フランクが1972年、京都市の聖イエス会本部に贈り、国内各地に広がった。


レッドクィーン


リオサンバ
今回、一番派手に咲き誇っていた薔薇。
初夏の光を燦燦と浴びて、輝いていた。




ミスターリンカーン


マイナーフェアー


ホワイトクリスマス
よく見ると中にも花が詰まっている。


プリンセスドゥモナコ
モナコ公国の故グレイス王妃に捧げられた銘花。
白地にピンクの美しい覆輪がたまらん!


プリンセスアイコ
敬宮愛子内親王殿下のご誕生を祝して名づけられた薔薇。


プリンセスチチブ
1971年にイギリスのJ.ハークネスから秩父宮妃勢津子様に捧げられた薔薇。


ピース
母ヨーコたんと妹・芋子が好きな薔薇。(私は「琴音」という薔薇が好き)


サハラ98



その名の通り、凛とした佇まいが美しい。


乾杯


ロココ
柔らかいピンク、波打つ花弁は見ていると幸せな気分になる。




ローズ・ふくやま
1986年、福山市の市制施行70周年を記念して、「高雄」と「プリスタイン」という二つの品種を組み合わせて誕生した薔薇。サーモンピンクを含んだ明るいピンク色が素敵。
福山ったら、尾道の隣の市。
尾道好きの私は、ちょっとコーフン。


レッドデブル





吉熊が気に入った薔薇は…
聖火
京成バラ園芸が、東京オリンピックにちなんで発表した薔薇。



プリンセスオブウェールズ



薔薇を照らす神々しい光。
与野公園が楽園に見えた。





何時間見続けても飽きることはなく、結局、閉園時間ギリギリまで鑑賞。
芳醇な香りと目にも鮮やかな色彩にココロが華やいだ。

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一人カラオケ大会♪

2010年05月14日 23時24分14秒 | Weblog
決算発表。今回は期末決算なので、吉熊上司と後輩男子タイスケくんが東証へ決算書類の投げ込みに行った。私と後輩女子Cちゃんはお留守番。

来週の決算発表説明会で一段落。
私としてはチェックした短信の開示よりも自身が数字を入れた説明会資料を披露する場である説明会の方が緊張する。

定時。

結婚式の打ち合わせがあるCちゃんはすぐに帰っていった。心なしかウキウキるんるんである。新妻の幸せが伝わってくる。

「あの急ぎっぷり。…まるで心療内科の日の私みたいじゃないですか~」
と目を細めながら呟く私に
「全然違うよ!」
と、吉熊上司が突っ込んできた。
最近、定時の鐘が鳴り終わると途端に毒舌になる吉熊上司。ぷんぷん。

帰り、社長宛の書類を社長宅のポスト(別名:妖怪ポスト)にインしてカラオケに向かった。
今日は「一人カラオケ大会」の日なのだ!
「一人カラオケ大会」…当社の有志で結束された会である。
一人ずつ別々の個室に入り、入室後、メールで互いの部屋番号を伝え、好きなだけ歌って帰るという怪しい会。順番待ちをしないで済むので非常に効率的だ。
今日のメンバーは、会長殿方のYさん、パート社員のT姐さんと私。

2時間で歌った曲
「また君に恋してる」坂本冬美
「無言坂」香西かおり
「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子
「銀河鉄道999」アニメタル
「I'm proud」華原朋美
「I BELIEVE」華原朋美
「humansystem」TM NETWORK
「COME ON EVERYBODY」TM NETWORK
「oh-darling」Convertible
「STRANGE PARADISE」中谷美紀
「淋しい熱帯魚」Wink
「愛してるっていわない!」中山美穂
「フィルムの向こう側」南野陽子
「わかれうた」中島みゆき
「君の街まで」ASIAN KUNG-FU GENERATION
「ありがとう」いきものがかり
「ありがとう」KOKIA
「Rusty Nail」X JAPAN
「Silent Jealousy」X JAPAN

合唱曲もたくさん熱唱した~♪

「時の旅人」
「怪獣のバラード」
「夢の世界へ」
「ミスター・モーニング」
「流浪の民」

極めつけは
「An die Freude(歓喜に寄す)」(ドイツ語)

結局3人とも夢中になり、互いの部屋を行き来しなかった。

最後、延長するという会長に挨拶をしようとドアの硝子越しに中の様子を覗いたら
…すげー「イキ顔」で歌っていた!
「なんだよ!覗くなよ~」
と言いながらも彼はマイクを離さなかった。
「君に、胸キュン。」を歌っていたもよう。

「会長!お先に失礼します」
と挨拶をして、会計を済ませて、T姐さんと合流。

とても楽しい一日だった。
腹の底から大きな声を出してすっきりできた~。
明日は休みだ!
うほーっ!
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雨にも負けぬサラリーマン ~宮沢賢治 最期の2年半~

2010年05月13日 22時35分50秒 | Weblog
昨夜の「歴史秘話ヒストリア」は、宮沢賢治について。「雨にも負けぬサラリーマン ~宮沢賢治 最期の2年半~」

私が宮沢賢治を知ったのは小学校5年生のときだ。熱心な担任の福田先生が「雨にも負けず」を教えてくれた。暗記して一人づつ先生の前で披露できないと下校できなかった。他にもカール・ブッセ「山のあなた」や朱熹の「偶成」、「喜びの歌」のドイツ語バージョン、百人一首なども覚えないと下校できなかった。

ようやく覚えた「雨ニモマケズ」。家族に報告したら、父が自室から井上陽水のカセットテープを取りだしてきて、「ワカンナイ」をニヤニヤしながら再生してくれた。「雨ニモマケズ」をモチーフにした歌だった。

そんな経緯があるので、私の中で宮沢賢治は特別な存在なのである。
昨夜の放送は、宮沢賢治のサラリーマン時代にスポットを当てた内容だった。
宮沢賢治ったら、農業か作家を生業として生きていたんじゃね?と思い込んでいたのだが、彼は亡くなる2年半前からはサラリーマン、しかもバリバリの営業マンとして石灰の企業で働いていた。自らDMを出し、商品のキャッチコピーの考案もしていた。そして、上司に報連相とかしていて、観ていて同じ会社員として非常に親近感が湧いた。

常に他人のことを思いやり、他人の幸せを願っていた宮沢賢治。
身を粉にして働いた結果、出張先の東京で倒れてしまう。
「雨ニモマケズ」は、そのとき書かれた。

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず

野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず

そういうものに
わたしはなりたい



そういう者に…やはり私はなれないと思う。昔は「そういう者」にならなければという気概もあったのだが、今では「そういう者」になれたらいいなー…と、ぼんやりと思うでくのぼーだ。でもやっぱり惹かれてしまうのは、純真なときにこの詩に出会うことができたからだと思う。

昨夜の番組で宮沢賢治の知らなかった一面を知ることができた。



もう一つ好きな詩。

「春と修羅・序」

わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鑛質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
 みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケッチです



今日も明滅しながら生きた私。
明日も明後日も風景やみんなといっしょにせはしくせはしく明滅しながら、いつかぷつりと切れるんだろうなあ…。

「日本昔ばなし」の常田富士夫さんによる朗読。
銀河鉄道の夜 エンドロール.mp4






最後は、高校時代、教科書に載っていた詩。
最愛の妹とし子の臨終の詩。賢治の慟哭の気持ちが伝わってくる。
当時は何も思わなかったが、今になって改めて読むと泣ける。

「永訣の朝」

けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)

うすあかくいっさう陰惨〔いんさん〕な雲から
みぞれはびちょびちょふってくる
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)

青い蓴菜〔じゅんさい〕のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀〔たうわん〕に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)

蒼鉛〔さうえん〕いろの暗い雲から
みぞれはびちょびちょ沈んでくる
ああとし子
死ぬといふいまごろになって
わたくしをいっしゃうあかるくするために
こんなさっぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまっすぐにすすんでいくから
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)

はげしいはげしい熱やあえぎのあひだから
おまへはわたくしにたのんだのだ
銀河や太陽、気圏などとよばれたせかいの
そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
…ふたきれのみかげせきざいに
みぞれはさびしくたまってゐる
わたくしはそのうへにあぶなくたち
雪と水とのまっしろな二相系〔にさうけい〕をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらっていかう
わたしたちがいっしょにそだってきたあひだ
みなれたちゃわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまふ
(Ora Orade Shitori egumo)

ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
あああのとざされた病室の
くらいびゃうぶやかやのなかに
やさしくあをじろく燃えてゐる
わたくしのけなげないもうとよ
この雪はどこをえらばうにも
あんまりどこもまっしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ
(うまれでくるたて
こんどはこたにわりやのごとばかりで
くるしまなあよにうまれてくる)

おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになって
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ

朗読『春と修羅』/「永訣の朝」「松の針」「この森を通りぬければ」


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百花繚乱

2010年05月13日 22時33分10秒 | Weblog
空気が透き通っているせいか、お日様の力を間近に感じた日。

道端の猫にゃん。


近所の薔薇。


この時期は花が一気に咲いて、なんだか勿体ない気がする…とは母ヨーコたんの談。

本当、この時期はどこもかしこも花だらけだ。
冬も冬なりにきれいな花は咲くけれども春の比ではない。

一年中、こんなに花が咲き乱れていればいいのに。
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部長とランチ

2010年05月13日 22時27分25秒 | Weblog
通常、昼休みは自分の机で仕出し弁当を食べている。食事の他に、サンシャイン牧場の世話、喫煙、化粧直し、歯磨き、株価チェックなどをする。1時間の内にこれらのことをしなければならないので忙しい。

「木曜日、一緒にお昼ご飯を食べましょう」
と●●●ィ~(部長)に誘われたのは二日前。私の他に後輩男女も一緒にとのこと。
「いいですね!」と言うところを動揺して「いいですよ~」と言ってしまった。どんだけ上から目線なんだ、私。

12時の鐘と同時に、4人で会社近くの喫茶店へ入店。
着席してイタリアンなんとかセットを注文。
…って何を話したらいいんだろ。
アルコールも入ってないのに。
素面で次期社長と何を…!?
ちょっとしたお見合いみたくなっちゃっていた。
鹿威しの音が聞こえたような気がした。

先日、「残念な人の思考法」を読んだ旨を報告した。●●●ィ~の机の上に置いてあったあの本を目撃し、「残念な人=自分」だと思ってガクブルしながら購入したんですよ!ということも併せて言った。
彼的には、「やはりコンサル会社の人の書いた本はつまらない」とのこと。
オススメの本は?と訊かれたので、林真理子先生の「下流の宴」を推奨した。さすが●●●ィ~。粗筋を知っていた。びっくり。

あとは来月、都内の老舗ホテルで行われる後輩女子Cちゃんの結婚式の話をした。
私とCちゃんの最近の楽しみは、YouTubeで一般人の結婚式で流れるDVDを観ることである。見ず知らずの人の生い立ちやら出会いやらの模様を観てひたすら感動するというなんとも非生産的な時間の費やし方である。
「YouTubeにそんな使用方法があるんですね」と言う●●●ィ~の結婚式では、あのような催しはしなかったらしい。「過去を振り向きたくないので…」とニヒルに笑っていた。

私なんて結婚しなくても、あれは作成したいと思っちゃうのに。てか、密かに使用する写真とか選んでいるのに!

さて、後輩男子タイスケくんはというと…。
借りてきた猫にゃんみたく大人しくしていた。普段はカツオみたいなのに。
ただ、ギリシャ問題などの経済ネタになると、●●●ィ~はタイスケくんのみに話を振っていた。適材適所ね。

イタリアンなんとかセットはやたらボリューミー。トーストとナポリタンという組み合わせでお腹いっぱい。

●●●ィ~に奢ってもらった。ラッキー。

気疲れしたが、とても楽しかった。
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拝啓 「私」になれなかった仲間たちへ

2010年05月12日 23時41分23秒 | Weblog
今朝一番に入力作業を割り振られた。
決算説明会の準備と購読紙の振り込みは明日に回し、今日は各店舗から上がってきた書類とパソコン画面を交互に見つめ、黙々と入力し続けた。

こういう作業をしていると無になる。
無になったついでに、普段は海馬に仕舞っている記憶…『自分の半分が精子だった頃の記憶』が蘇ってくるから不思議だ。
かつて、一つの卵子を目掛けて泳いでいた私(の半分)。
こんな風に、ゴールを目指して一心不乱だったのだろう。
そして多くの仲間たちを蹴落とした結果、今の「私」がある。

残業をし、入力終了!
吉熊上司に「もう少しかかると思った」と言われた。嬉しかった。

「どれどれ…」
と、私のパソコンを覗き込む吉熊上司。
私は自分の椅子を立ち、吉熊上司に譲った。
その刹那、私の後ろ席の人の椅子を触ってしまった。
後ろの人は風呂に入らない(本人談)で異臭を放つ、ちょっと衛生的にどうなの?みたいな人である。彼らはいつも定時きっかりに帰る。

「げ、触っちゃった」
と思わず呟いてしまった。

すると吉熊上司が
「大丈夫だよ!俺なんか、今、〇〇さん(私)の机に触ってるんだから!」
と笑顔で毒舌をお吐きになるではないか。

そんなに私の机は汚いのかしら?

…うん。
汚い。
気が向いたときにしか拭かないものなあ。

吉熊上司は、自身の発言に呼吸困難に陥る寸前の様相で爆笑!
「俺、上手いこと言うよな…くっくっくっ~」

後輩男女も一緒に爆笑!
私も爆笑!





拝啓 「私」になれなかった仲間たちへ

「私」は今、毎日こんな風にして生きています。
辛くて泣きたい日もあるけれども、楽しいことや嬉しいことにも恵まれているので、なんとか生きています。クマとも一緒に住んでいるんですよ。
みんながなりたがっていた「私」に、私がたまたまなったわけだけれども、みんなの分も一生懸命に生きるからね。見守っていてくださいね。

かしこ

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おかえりなさいませ。小室さん。

2010年05月11日 23時16分47秒 | Weblog
小室さんが帰ってきた!
嬉しい。
ヒデキカンゲキ。

現在32歳の私。

小室さんの音楽を聴きながら大学に行って、小室さんの音楽を聴きながら帰宅して、バイトに行って、帰ってきて小室さんの音楽を聴くという濃密な4年間を送っていた。私と小室さん(の曲)との蜜月期といっても過言ではない。

「逢いたい理由」は丁度その頃の小室さんの手掛けていたものに似ている。
小室ファミリーっぽい曲調に回帰したというか。

やっぱり私は小室哲哉様が好きなんだと思った次第。
たぶんおばあちゃんになっても好きでいるのだろう。



小室復帰作が8年ぶりオリコン首位!「1位に喜びと誇り」
(5月11日16時56分配信 夕刊フジ)
 詐欺事件で有罪判決を受けた音楽プロデューサー、小室哲哉(51)の作曲家復帰作第1弾が、17日付オリコンシングルランキングで8年5カ月ぶりに1位となった。
 曲は男女7人組グループのAAAの新曲「逢いたい理由/Dream After Dream~夢から醒めた夢~」。首位は01年12月の浜崎あゆみ&KEIKO「a song is born」以来。「懐かしい1位という響きに喜びと誇りを感じています。今後もできる限り音楽業界に貢献していきたい」と感謝のコメントを出した。



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花のある生活

2010年05月11日 22時56分52秒 | Weblog
林真理子先生のサイン会@有楽町三省堂。

しかし!間に合わなかった。雨の中、ダッシュしたんだが。もうね、鐘と同時に会社を出て、走れメロス並みに頑張ったんだけど。
まだ人がたくさん並んでいるし…と安心して交通会館で花を誂えていたら、帰っていた。真理子先生。

ガーン。

まあ、30日(池袋コミュニティカレッジ)も会えるしいいかー…。

それにしても花束重い…。
こんな重い物を持ってとても買い物をする気にはなれず、先日、幕を閉じた歌舞伎座でも見てみようか、と歩いた。マイミクmicaちゃんの日記にこの建物のことが書かれていたのも大きい。



道を隔てた反対側から歌舞伎座を撮影。


結局、ここでお芝居を鑑賞したことは数回だったけども、内装のクラシカルで上品な雰囲気は一生忘れないと思う。

サイン会が残念な感じで終わった旨は、母ヨーコたん→妹芋子に伝わったもよう。
「花束は神様からのプレゼントだよ、きっと」
という芋子からのメールが嬉しかった。芋子は仕事が忙しくて昨日から一睡もしていないらしい。そんな中でも、姉を慰めることができる素敵な妹を持って私は幸せだ。

嬉しいついでに、バーに入り、一人酒。やけ酒…。




トマトのピクルスが美味しかった。
甘酸っぱくて、トマトジュースの固形バージョンといったもよう。



明日も仕事だ。
頑張ろう!

それにしても花がある生活っていいもんだと思った。
何年ぶりだろう。部屋に花を飾るだなんて。
とても癒される。
この花束が神様からのプレゼントって本当かもしれない。




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