世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

1985年

2012年04月22日 23時57分27秒 | Weblog
1985年。
小学2年生だった私。
隣の県で開催されていた「つくば科学博覧会」に連れていってもらった。
日曜日は混むので、平日、学校を早退して行ったのを覚えている。
父も休暇を取ったのだろう。

あの日、あそこで見たものはそれまでの自分の人生観を覆すほどの信じられない物ばかりだった。
自動制御でショーをするロボット。
特殊な眼鏡を掛けて見ると飛び出す映像。
不思議な形をした建物。


その中でも鮮明に覚えているのが、テーマ館というパビリオンでオルガンを弾いていたロボット・ワスボット君だった。
目の位置にカメラが取り付けてあり、楽譜を読み取るという当時の科学技術の最先端を行くロボットである。
彼が弾いていた曲名は「シルクロード」。
母なんかもう超興奮していて「見て見て見て!あのロボット、凄い!」ってなっていたのだが、
私はワスボット君よりも、その背後にある大きなパネルが不気味すぎてそっちの方に目が釘付けだった。
人体(確か裸?)が時間の変化と共に明滅し、進んでいるように見えるパネル。
裸の人体というか、解剖学的な図で子供心にトラウマレベルだった。
今日ググってみたのだが画像が見当たらぬ。残念。

1985年は27年前。
もう昔のことだもんな…。
今は国産の探査機が小惑星にサンプルリターンを成し遂げる時代だもんな…。

久々に「シルクロード」を聴いてみた。
魂が洗われた。

シルクロードのテーマ









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病み上がり

2012年04月22日 22時05分53秒 | Weblog
解熱剤(カロナール)が切れるとどうしても熱が上がってしまう。
37℃を超えたり超えなかったり。
解熱剤カロナール(右)と抗うつ剤パキシル(左)。
似ている。兄弟みたい。


風邪薬…カロナール、トランサミンカプセル、ムコダイン、リチーム錠の効果は絶大。
そして、風邪を引いてから飲んでいる薬の量が半端ない件。



夕方、だいぶ良くなったので図書館に行った。
部屋には何か負のオーラが蓄積されているっぽかったので、逃げ出したかったのである。

家の軒先に咲く山吹。毎年よく咲く。
毎朝綺麗だなとは思うものの、忙しくて撮影できなかった。
清楚であたたかな色彩にほっとする。



山吹の家を過ぎ、いつも顔剃りでお世話になっていたマリコさんの店を確認する。
病気か事故かわからないのだが、彼女が急に休業してから4ヶ月近く経とうとしている。
角を曲がるときに、サインポールが回っているかを確認する癖がついてしまった。
今日もきっと回っていないんだろうなあと思いながら見ると、回っているではないか。
自然と足が店に向く。
次第に小走りになっていく。
お店のドアを開けると、
「あらー!お姉さん!」
とマリコさん。
久々に会うマリコさんはちょっと痩せていた。

「浮気をしましたが、やはりここではないと駄目なんです、私」
とマリコさんに言ったら、マリコさん、涙ぐんでしまった。
私も思わず涙が出そうになってしまった。

他の若い女の子の客も私同様、他の店で顔剃りをしたのだが、やはりこの店でないと駄目だと言っていたらしい。
角質をえぐり去るぐらいの深剃りと肉厚な掌によるマッサージ、某一流メーカー仕様のパック、マリコさんのブラックユーモア溢れる愉快なお喋り。これらはこの店の付加価値だ。失ってから初めてその価値に気づいた。


良かった。
マリコさんが復帰して、本当に良かった。
嬉しい!!

4ヶ月前、「必ず戻ってきます」と力強く書かれた休業告知の張り紙を信じてて良かった。

来週末はマリコさんに綺麗にしてもらおう。
産毛、ボサボサだし。

その頃には私の風邪も治っているだろう。

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