世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「タイタニック 3D」

2012年04月14日 21時58分48秒 | Weblog
あの「タイタニック」が3Dになって劇場公開されているということなので、観てきた。
今日は4月14日。偶然にもタイタニック号のあの事故から丸100年の日。

この映画を見たのは大学生のとき。たしか宇都宮の映画館で一人で観た。
あれから15年。




3時間強の長い映画。
ぶっちゃけ、タイタニックが氷山にぶつかったときからが面白いと今回の鑑賞では思った。
船が軋む不気味な音。いかにも冷たそうな透き通った水が水嵩を増して襲う視覚的恐怖。
水を見たときに剥き出される動物の本能。我先にボートに乗ろうと必死な船客たち。
パニックになったときの迷路みたいな船内。
しかも今回は3D。臨場感たっぷりで、まるでタイタニックに乗船しているようだった。どきどきしてしまった。


タイタニック沈没後。

ローズを助けるべく、彼女だけを木片に乗せるジャック。自分も乗ろうとするが二人では無理。
そのときの、アメリカンドリームを果たせないと悟ったジャックの一瞬の切なそうな顔がこれまた泣ける。
でも彼の意識はすぐにまた目の前のローズに向き、彼女を守ることに集中する。
「愛してるわ」と言うローズに「やめてくれよ」とジャック。
もうね、ジャック、いい人すぎ。
ローズが目覚めたとき、ジャックは既に凍死。
ジャックの「君は生きてくれ」という約束を胸に、死後硬直したジャックの手と自分の手を涙ながらに解き放し、過ぎ行こうとする助けのボートを呼び戻そうと、隣に浮かんでいる死体の口から笛をもぎ取り、必死に「ピー!…ピ、ピー!」と鳴らすローズの逞しさに胸が熱くなった。ここまで強くないと生存競争では生き残れないらしい。
カルパチア号に助けられ、ようやくニューヨークへ到着するローズ。
自由の女神を呆然と見つめる。
余談だが、一昨年、ニューヨーク一人旅をしたとき、密かにあの時のローズの物まねをした私。
もう一つ。昨年の震災のとき。有楽町から地下鉄を乗り継ぎ、やっとこさ地元の駅に降り立ったとき。駅の近くにある清掃工場の高い煙突を観て、この自由の女神のシーンを思い出した。


エンディング。
ボロ泣き。
15年前、初めて観たときは後半から泣きっ放しだったのに、今回は割と冷静に観ていた。
「私も歳取ったんだな…若い二人にはあまり共感できないなあ」と残念に思っていたのだが、やはりエンディングでは涙腺崩壊。

朽ち果てたタイタニック号が次第にあの日の輝きを取り戻し、進み行くアングルは左手の部屋へ吸い込まれる。ドアマンがドアを開けてくれ、中にはあの事故で亡くなった多くの船客が笑顔で出迎えてくれる。彼らに見守られながら、階段の上に進むローズ。その先にはジャックがいて…恥じらいながらの抱擁の末、二人は熱い接吻を交わすというあの名シーン。
カメラは二人から天井に移り、静かにあのテーマソングが流れる辺りが、今回の鑑賞で一番ぐっと来た。
ローズはジャックと死別した後、ジャックの分まで人生を大切に生きた。老いたローズのベッドの横に飾られた写真の数々…乗馬をしたり女優業をしたり…が、それを物語っている。そしてローズは永遠の眠りにつき、やっとジャックと結ばれるのだ。


Titanic - the dream (beautiful final scene)





あと、印象的だったシーン。
・ポーカーでタイタニックのチケットをゲットして乗船し、しばらくテンションが高かったジャックがかわいかった。
船首で友人と狂ったように「ひゃっほう!」となっているシーンを見て「クスリ、やってるんじゃね?大丈夫?」と思ってしまった。私も歳取ったんだな…(以下省略)。


・楽団のシーン。これは15年前に観たときと同じ。ぐっと来る。
演奏を続けていた楽団員たちも、遂にデッキまで水がやってきたのを見て演奏中止。
「ここまでだ」
リーダーらしき1人が言い、解散を促し
「幸運を」
互いにそう言って、メンバーたちは解散し避難に向う。
しかし、最初に解散を促した1人だけはその場に立ちとどまり、1人で演奏を再開する。
彼のバイオリンの音を聴き、解散しかけたメンバーたちが振り返り、そして1人また1人と元の場所に戻って演奏に加わり、ついにメンバー全員が揃って演奏。
彼らの演奏をバックに、多くの者たちは逃げ惑い、ある老夫婦は死を覚悟して抱きしめ合い、ある母親は子供たちを怖がらせまいと童話を読んで聞かせる。
そして曲を終えると、楽団のリーダーはメンバー達に
「君らと演奏できた事を誇りに思う」

プロ根性とはこういうことを言うのだろう。




・自分の家名を残すため、自分の娘を身売りするローズの母親、最低。自分の母親があんなんだったら私は絶対にグレる。


・この作品のキーポイントとなるブルーダイヤの碧洋のハート。15年前、この模造品が流行ったことなどを思い出した。鼻くそ程度でもけっこう高いブルーダイヤモンド。あのぐらいになるとどのぐらいの価格になるんだろう。あの碧洋のハートは「ホープダイヤ」がモデルになっているもよう。



・事故前、ローズに唾吐きのレクチャーをするジャック。そこにローズの母や友達が偶然に通りかかるシーンで笑った。画面左手で口内で溜めた唾を思いっきり海に飛ばすローズ、「そうだ、いいぞ!」とローズの唾の吐きっぷりを賞賛するジャック。画面右手に、唖然とする母と友人たち。あのアングルは漫画ちっくで好き。


三等客室の「本当のパーティ」、楽しそう♪アイリッシュな音楽が良い。そして黒ビールをグビグビ飲むローズを見て、「ギネス、飲みたい」と思ってしまった。



・主人公ローズをはじめとする女優人のアイメイクは当時最強のウォータープルーフマスカラを開発したマックス・ファクターが担当したらしい。そういえば、15年前、マックス・ファクターのマスカラをよく使用していた。懐かしい。


・浸水が進んでいくタイタニック号の中で、ジャックとローズが、上の階に上がる道を探して、壁を蹴り破って通路に飛び出した時、そこにいた乗務員に、「なんてことするんだ!船の設備破損で、後で弁償してもらうぞ!」と、言われるシーン。この乗務員はまだ船が沈むという意識がないと思われる。そんな暢気な乗務員にローズとジャックが二人同時に「shut up!(うるさい)」…このシーンも好き。

・ジャックの死が悲しい要因は、タイタニックにおけるパニックを一緒に潜り抜けたいわば「戦友」を失う心理に由来しているのではないだろうか。「あんな危機も一緒に乗り切ったのに。ここで死んじゃうなんて…ううっ」といったような。


・ローズのフィアンセ、きもい。


・海難事故には遭遇したくない。


15年ぶりのタイタニック。
やはり不朽の名作だった。


映画『タイタニック 3D』予告編




テディベア オセロ -タイタニックレプリカ1912-

2012年04月14日 20時47分09秒 | Weblog
シュタイフのHPでタイタニックにちなんだクマを発見。



テディベア オセロ -タイタニックレプリカ1912-

1912年4月14日、大西洋を横断する処女航海でニューヨークに向かっていた旅客定期客船のタイタニック号は、11時40分にカナダのニューファンドランド沖のグランドバンクスで氷山に衝突しました。水線の下の90メートルの損傷から浸水し、衝突から3時間も経たないうちに、船は沈没してしまいました。タイタニックの沈没は、船による史上最大の海難事故の1つで、これにより1,513人が命を落としました。この大事故のニュースがイギリスに届いた時には、国全体が喪に服しました。シュタイフは大事故への哀悼から黒いモヘヤのベアを作り、事故から数週間のうちに、このベアはロンドン中の至るところの店舗のショーウィンドウに展示されるようになりました。人々の琴線に触れたのか、ベアはすぐに完売しました。製造されたのがたった494体であったため、結果的に今では非常に貴重な存在となっています。テディベア・オブ・ウィットニーのオーナーのアイアン・パウトが1990年の10月にロンドンのフィリップスで、残っていたオリジナルのベアの1つを購入しました。「オセロ」がそのベアの名前です。


テディベア オセロ
-タイタニックレプリカ1912-
世界限定1912体
403088/ 50cm
\65,100(税込)
素材 / モヘヤ
カラー / ブラック
詰め物 / 木毛
目の素材 / グラスアイ
グロウラー内蔵