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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

大人の階段

2005年10月26日 | Weblog
目を閉じると、瞼の重みを感じる。

肌が乾燥しているので、目尻付近で「クシャ」っと音がしそう。
皺発生の恐怖に襲われる。
こうやって皺は次第に増加するのだなぁ。


勤務中、SF級の時間の流れを感じた。
とにかく時間がないんである。
やらなくてはいけないことに上質さを求めると、
時間をこんなに早く感じることができるのね…。

♪時は無限の繋がりで
終りを思いもしないね

大人の階段登る
君はまだシンデレラさ
幸せは誰かがきっと
運んでくれると信じてるね


「想い出がいっぱい」
中学1年生の合唱コンクール。
この曲は1年1組の自由曲だった。

あの頃は、1学期が今の1年の長さに匹敵していた。

毎日、二酸化マンガンや「これはケンのペンです」を英訳するなどの授業を受け、
帰宅部ゆえ早々と帰宅して、夕方からのドラマの再放送を観ていた。
夕御飯食べて読書して、友達に手紙書いて寝る…といった地味な中学1年生であった。

筑波山への遠足も定期テストも合唱コンクールも全て1学期に行われていたのに、
入学してから夏休みに突入するまで、本当に長く感じた。

「時は無限の繋がりで…」

ソプラノの箇所を歌いながら「本当だよね」と思っていた。

だが、今はそう思えない。

こんなに時間の過ぎていくのを早く感じるのだもの。
きっと「死」なんて、あっという間に来るに違いない。

めまぐるしく流れる時の中で、
目尻に皺が出来ようが、
胃変が起きようが、
突き進むしかない今の私。

限りある時間を意識できるようになった私は、
筑波山だけでなく、
大人の階段をも登れているのだろうか。

でもシンデレラより、竹取物語のかぐや姫の方が好き。
殿方達からのプロポーズをあんな難題を突きつけて断る、
あの傲慢さが堪らねーよなぁ…。