晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

馳星周 『不夜城』

2008-11-19 | 日本人作家 は
先日、NHKで、あなたの一冊がなんとかいう番組をちらりと見まして、
そこで国生さゆりさんが紹介したのが、この本。

なんでも、以前はまったく本を読まずにいたら、先輩に「本を読みなさい」
と言われたらしく、それで読み始めたらハマッタ、とのこと。

正直、読まず嫌い。というか、マフィアとかヤ●ザの小説っていうのは
どうも読む気になれず、どんなに書店に平積みされてようがベストセラー
だろうが、素通りでした。

ただ、本を読む習慣の無かった人がオススメする、というのに興味を持ち、
さっそく購入。

舞台は新宿、歌舞伎町。中国系マフィアの暗躍。
北京系、上海系、台湾系、香港系などがお互い勢力を拡げようと争う。
主人公は、台湾と日本のハーフ(半々「バンバン」という)。
この主人公の親友と呼ばれる男が数年ぶりに歌舞伎町に戻ってくる、
というところから話は始まります。この男は数年前、大物を殺して
逃亡していて、それが帰ってきたということで大騒ぎ。

ギリギリの駆け引きや取引き、裏切り、蔑視・・・
これでもかというほど、人間の薄汚い部分や残虐性が出てきます。
明日が見えない人達。いや、見ようとしないのかも。

一時期、マスコミでも歌舞伎町の中国系マフィア戦争が取り上げられて
いました。
そのもっとディープな部分を見せつけられた気がします。

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