晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

東川篤哉 『放課後はミステリーとともに』

2013-12-16 | 日本人作家 は
12月はブログ更新ラッシュだと前々回に宣言したのですが、もう月の
半分を経過した時点でようやく3回目の更新とは。

べつにプライベートなどうでもいい話なんですけど、12月に入って、
あったかくて軽い羽毛布団にしてから、よし寝ようと布団にもぐって
ストンと寝落ちするんですね。だから1日に短編1つ読むのが精一杯。

というわけで、この作品は、出版された順でいうと、本屋大賞を受賞
した「謎解きはディナーのあとで」のあとということですが、裏にある
初出誌を見ると第一話は2003年となっており、設定自体は初期に書
かれたんですね。

東京の西部、国分寺の西側、恋ヶ窪のある架空の私立校「鯉ヶ窪学園」
が物語の主な舞台。

そこの「探偵部」に所属している霧ヶ峰涼という生徒(某エアコンを彷彿
とさせる)が、まあ顔を出すところ事件に巻き込まれ、というか遭遇
し、それを解決、といきたいところですが、解決するのはほとんど他の人。

ちなみに、第一話「霧ヶ峰涼の屈辱」で、この話の鍵というかトリックのネタ
ばらしになってしまうのですが、文中で霧ヶ峰は「僕」と読んでいるけど、
じつは女子。

8作品が収められてるのですが、いずれもトリックが明かされたとき「ううむ、
なるほど」と唸るよりは、そりゃちょっと強引だろ、と笑ってしまいます。

が、話の全体的なタッチからいうと、逆にそれくらいのトリックのほうが
良かったりもしますね。

自称ミステリマニアの女子高生が学園内やその近辺で起きたちょっとした問題
(殺人とかではなく)に、わちゃわちゃと関わって、推理して、でも真相は・・・
といったような、肩肘はらずに読めるいい感じの作品でした。







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