非国民通信

ノーモア・コイズミ

Es muss sein

2015-04-18 11:31:48 | 編集雑記・小ネタ

 先日の記事ではマクドナルドをネタにしました。実を言うと客としては案外、マクドナルドが好きだったりします。ハンバーガーはあまり美味しいと思わないのですが、サイドメニューはまぁ値段の割には悪くない気がしますし、何よりコーラがコカ・コーラなのがポイントが高いです。逆にダメなのはモスバーガーですね、コーラを頼むとペプシネックスが出てくる、それだけでもう食欲が失せます。

 ラーメン通として知られる阪神のメッセンジャー選手は「ヌードルは熱くないといけない」「冷やし中華ではだめだ。ホットで脂がなければ」との名言を残していますが、私は「ファストフードには薬臭いコカ・コーラでなければいけない、癖のないペプシではダメ」というのが信条ですね。過去にコカ・コーラはペプシより美味しいコーラと称して「ニュー・コーク」なる代物を販売して大いに売り上げを落としたことがあります。この製品はブラインドテストでは「ペプシより美味しい」という評価を得ていたようですけれど、消費者がコカ・コーラに求めていたのはペプシを味で上回ることではなかったのでしょう。

 日清のカップヌードルも今月下旬からリニューアルされて、通称「謎肉」ことダイスミンチが復活するそうです。6年ばかり前に、謎肉が消えて「コロチャー」という名の、チャーシューを模していることだけは理解できる代物が使われてきたものですが、昔からのカップヌードルファンには概ね不評であったように思います。ペプシより美味しいはずの「ニュー・コーク」がコカ・コーラのファンに受け入れられなかったのと同じでしょうか。ファンは昔ながらの薬臭いコカ・コーラや正体不明のダイスミンチを楽しんでいるのであり、美味しいか不味いかという範疇を超えた「それでなければダメ」というものがあることがわかります。

 ……で、最近は「ポテそば」が、ちょっとだけ流行っていますね。フライドポテトを載せた、かけソバです。元は大阪のそば屋のアイデアだったそうですが、俄に関東の立ち食いチェーン店まで真似を始めたこともあって、ちょっとしたニュースになっていることもあるわけです。概ね好意的に紹介している記事ばかりなのですけれど、実際はどうなのでしょう。立ち食いソバはサラリーマンのソウルフード、当然のようにポテそばも食べてきました。

 「ポテトが揚げたてなのが良くない」と思いました。最初にメニューに載せた店のフライドポテトが揚げたてであったせいか、追随する都内の店でも揚げたてのポテトをソバに載せてくれるのですが、立ち食いソバの天ぷらは、むしろ揚げたてではダメでしょう。立ち食いソバの天ぷらと言えば揚げ置きが基本、ショーケースの中で僅かに暖められていても、冷めて固くなっているのが由緒正しい立ち食いそば屋の揚げ物です。

 そんな冷めて固くなった天ぷらやコロッケを熱いつゆに浸すことで、暖める、かつ柔らかくして食べるのが立ち食いソバの作法というもの、揚げたての天ぷらなんて、それこそ邪道です。ソバにポテトという組み合わせは立ち食いソバ的には決して突飛ではありませんが、揚げたてではダメです。芋だけで食べるなら揚げたての方が美味しいのかも知れませんけれど、立ち食いのかけソバと合わせて食べるなら、揚げ置きで少し固くなっているぐらいの方が味の調和が取れるというもの、これからポテそばをメニューに加える店舗には、フライドポテトは必ず事前に揚げておくよう提言したいところです。

 

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